OREAD Diary
January 1〜31, 2009


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January 31, Saturday 2009

本日、初登場は駒ヶ根からやってきたベーシスト小坂岳さん。後半ほぼ全員の演奏に参加してもらう。ベースが入ると音に厚みが出る。ちょっと遠慮してボリュームを下げていたが、次回はもう少し音量アップでお願いしたいもの。15歳のフィリピンからの留学生、来日したばかりというのに、立派な日本語で自己紹介。盛大な拍手。朗読の会の赤羽やよいさんの朗読、垣内彰さんの映画『靖国』に対するコメント、原田和夫さんの語りと「キリストには代えられません」。遅くなって登場は、ギターインストラメンタルの唐沢さん。オーリアッドのオープン・マイクは最近面白い。

レギュラー陣は、先ず不動のトップバッター藤森さん、新曲「チェインジ」「愛音」など。自らのピアノ独奏のみならず、他の出演者をサポートし、オーリアッドの音楽的レベルを上げてくれる大月さん、「カノン」など。傑作『千両梨の実』の赤羽(真)さん、「旅人の木」「千両梨の実」など。ぼくは、久々の「フリーウエイ101」など。







10時半演奏終了。その後しばし歓談。小坂さんの奥さんは今イギリスに帰省中だが、もどってきたら一緒に歌いにきたいとのこと。奥さんはオリジナル曲を書いているようである。楽しみだ。閉店間際に愛音ちゃんが「おいちゃん」のお迎えにやってきた。先日5歳になったばかりとか。今度は「チューリップ」や「ぞうさん」を歌いにきてね。


January 30, Friday 2009

採点その他、しなければいけないことがいくつかある。探さなければいけないものもいくつかある。しかし、身体が疲れている。一日ゆっくりすることに。

身体が疲れているからか、前から考えていた、外に歌いにでかけるときのためのポータブルPAシステムを注文した。今までの機材はあまりにも重過ぎた。歌いにでかけると、それだけで疲れてしまった。スピーカー(Electoro Voice S200)2台で34キロ、アンプ(YAMAHA P2100)14キロ、そのほかミキサー、スピーカースタンド、マイクスタンド、ギター、ケーブルなどを含めたら、おそらく60キロを超えるだろう。それを4回、車に積んだりおろしたり。体育館のような広いところで歌うときは、今までの機材をもっていくとしても、教室のようなところではポータブルでいい。YAMAHA STAGEPASS 300。ミキサー、アンプ、スピーカー2台を合わせて18キロ。

今夜は、ありがたいことに、映画を見る時間はなかった。11時閉店、外に出ると、午後遅くに降り始めた雨がまだ降っている。雪でなくてよかった。家に戻り玄関先の温度計を見る。7℃。あたたかい。


Janunary 29, Thursday 2009

松本へ。期末試験。後期の授業はこれで終了。あとは採点と成績付け。これが一仕事。

帰路、久々に「あがたの森」の喫茶店へ。禁煙席にすわり、クッキー付きコーヒーをいただく。ぼくのほかにお客さんは中年のカップルのみ。喫茶店らしい喫茶店が少なくなった今、貴重な場所である。ジャズ好きな寡黙なマスターと一言二言ことばを交わすのも楽しみ。

6時、オーリアッドへ。今週は暇で映画を見ることができる。今夜は『ジェーン・エア』。1944年作品。あまり期待していなかったが、これがよかった。主役を演じるジョーン・フォンティンが美しい。その子供時代を演じるペギー・アン・ガーナーも可愛い。可愛いだけでなく見事な演技。そして子供時代のジェーンの友だちのへレンを演じる子役がひときわ光り輝いている。あとで調べてみたら、エリザベス・テーラーだった。納得。

調べてわかったことのもうひとつは、ジョーン・フォンティンの姉は『風と共に去りぬ』でメラニー役を演じたオリヴィア・デ・ハヴィランドで、お父さんが東京帝国大学の先生をしていた関係で、二人とも日本で生まれたということ。

スーザンからまた YouTube のURL が送られてきた。これが実に素晴らしい。ディランが歌うサム・クックの A Change Is Gonna Come。2004年3月に行われたアポロ・シアター70周年の記念コンサート。

http://jp.youtube.com/watch?v=6_nP55cAwsk

歌もいいが、特筆すべきは、オジー・デイヴィスのディランの紹介。内容もいいが、彼の声、そして話すときのリズムがいい。オバマの演説に通ずるところがある。参考までに聞き取ったものを訳してみました。

          


Thank you.
At the end of the fifties the Civl Rights Movement was growing very insistent, hot and heavy. My generation was involved, challenging America's deep racial divide. We marched, we prayed, we preached and fought for freedom. Music became a significant force in bringing those issues to light and bringing the people together. A young singer by the name of Sam Cooke was dominating the charts. One day Sam heard a song that asked a mighty important question.

  How many deaths will it take till you know
  That too many people have died
  Oh, the answer my friend is blowin' in the wind
  The answer is blowin' in the wind

It prompted him to write what is perhaps his most heartfelt and moving work "A Change Is Gonna Come, " a song... a song which became an anthem for the Civil Rights Movement. To perform it for us tonight is someone I had the pleasure of introducing before when we were together once on that historic day in Washinton DC in 1963 when Dr. Martin Luhter King told us about the dream he wanted to share with all America. I'm pleased, nay, happy to reintroduce this artist again tonight. Ladies and gentlemen, Bob Dylan.

  I was born by the river in a little tent
  Just like the river I've been running ever since
  It's been a long, a long time coming
  But I know a change gonna come, oh yes it will

  It's been too hard living but I'm afraid to die
  I don't know what's up there beyond the sky
  It's been a long, a long time coming
  But I know a change gonna come, oh yes it will

  I go to the movie and I go downtown
  Somebody alwasys telling me don't hang around
   It's been a long, a long time coming
  But I know a change gonna come, oh yes it will

  Then I go to see my brother
  And I say brother help me please
  But he winds up kncoking me
  Back down on my knees

  Oh there been times that I thought I couldn't last for long
  But now I think I'm able to carry on
  It's been a long, a long time coming
  But I know a change gonna come, oh yes it will


ありがとう。50年代の終わりには、公民権運動は大きな激しいうねりとなっていました。私の世代の多くの人々が、アメリカの根深い人種問題を是正しようと、真剣にかかわっていました。私たちは行進し、祈り、人々に語りかけ、自由を求めて闘いました。これらの問題に光を当て、人々をひとつにする重要な役割を果たしたのは音楽でした。当時ヒットチャートをにぎわしていたサム・クックという名前の若いシンガーが、きわめて重要な問いかけをする歌を耳にしました。

  どれだけ多くの人が死んだらわかるのか
  すでにあまりにも多くの人が死んでいると
  その答えは、友よ、風に舞っている
  その答えは風に舞っている

この歌によって、彼の創作意欲はかきたてられ、彼の作品の中で、おそらく、もっとも真心にあふれた感動的な作品「ア・チェインジ・イズ・ゴナ・カム」が書かれたのです。やがてこの歌は公民権運動の賛歌になりました。今夜、この歌を私たちのために演奏してくれる人を、私はずっと以前にも聴衆に紹介したことがあります。それは、1963年、ワシントンDCで、キング牧師が、すべてのアメリカ人と分かち合うことを望んだ夢について語った歴史的な日のことでした。私は嬉しいです、幸せです、今夜再びこのアーティストを皆さんに紹介することができて。レイディーズ&ジェントルメン、ボブ・ディランです。

  俺は生まれた川のほとり、小さなテントの中
  それからずっと川のように流れてきた
  ほんとうに長いことかかったが
  俺にはわかる、今、何かが変りつつあると

  生きてくことは大変、でも死ぬのも怖い
  空の向こうに何があるかわからない
  ほんとうに長いことかかったが
  俺にはわかる、今、何かが変りつつあると

  俺は映画に行き、町に行く
  誰かがいつも俺に言う、町をうろつくなと
  ほんとうに長いことかかったが
  俺にはわかる、今、何かが変りつつあると

  俺は兄弟に会いに行く
  そして俺は言う、お願い助けてくれと
  でも結局は殴られ
  またひざまずかされるだけ

  もう駄目だと思ったことも何度もある
  でも今俺は思う、もう少しがんばろうと
  ほんとうに長いことかかったが
  俺にはわかる、今、何かが変りつつあると


January 28, Wednesday 2009

朝、家人と墓参りに。祖母の33回忌。明日が命日だが、松本へ行く日なので今日行くことに。お寺で書いてもらった卒塔婆をたて、般若心経をあげる。明治14年生まれ。小さなころはよく叱られたもの。懐かしく思い出される。

今日は、『ワーキング・オン・ア・ドリーム』の発売日。朝刊のテレビ番組欄に大きな広告が載っていた。ソニーの意気込みが伝わってくる。2月18日にはDVDつきのデラックス・エディションが発売される。気に入った歌はいくつもあるが、今、もっとも注目しているのは Kingdom of Days。訳すのは大変な歌だったが、ブルースが自らの老いを初めてテーマにした歌ではなかろうか。しかも、セキギョク的に。

オーリアッド。先週から見始めた『ハムレット』を見終わる。ずっと昔、本を読んだことがあるが、細かいところはかなり忘れていた。To be or not to be, that is the question. 最後はみんな死んでしまう。人間の貪欲さと愚かさがよく表されている。これぞ悲劇。




January 27, Tuesday 2009

朝、定期健診へ。ここ数年、近所のおばあさんを誘って一緒に病院へ行くことにしているが、今朝電話があり、「おばあちゃんは今日は風邪気味なので、家で寝てます」とのこと。昔流行った笑い話を思い出した。

午後「エクセル講習会」。昨日と合わせて6時間。実に有意義な時間だった。苦手な成績付けに使えそう。

朝CNNを見ていたら、オバマ大統領がアル・アラビアTVのレポーターのインタビューに応えていた。まだ就任して数日しかたっていないのに、彼は着々と仕事をしている。民主党の対立候補も、共和党の対立候補も、「彼は経験不足で、デイ・ワンから仕事ができない」といっていたが、そんなことはない。彼は就任前から、精力的に働いている。

イスラム圏に向けてのメッセージは、就任演説にもあったが、今日のインタビューではさらにそれが顕著だった。

インタビューの次のところは、彼の前任者だったら絶対に言わなかった、いや、言えなかった言葉だろう。

  イスラム世界に対しての私の重要な仕事は、アメリカはあなた方の敵ではない、ということ理解してもらうこと
  です。私たちも時には間違いを犯します。常に完璧だったわけではありません。しかし過去を振り返ってみれ
  ば、・・・アメリカとイスラム世界は、わずか20年か30年前、尊敬と協調の関係をもっていました。その関係を
  復活できないはずがありません。

アメリカも「間違いを犯す」「完璧ではなかった」というような言葉は、彼の前任者のみならず、アメリカ人の多くから決して聞くことのできない言葉である。それだけに、彼のこの言葉は、「弱腰」と批判されかねないが、常に自分は正しいという立場から、相互理解や協調の関係を築くことは難しいだろう。


January 26, Monday 2009

寒い一日。体感温度は実際の温度以上に低くかった。

午後1時半から4時半まで、商工会主催の「エクセル講習会」に参加。オーリアッドも町の商工会のメンバーである。会場はパークホテル横のパークセンター内のITルーム。ワードもエクセルもきちんと学んだことがない。マニュアルもほとんど読まず、試行錯誤でなんとか使ってきたが、ワードはまだしもエクセルは使いこなせない。

講師の説明を聞いて、なるほどと思わされることがいくつもあった。先ず「セル」である。エクセルを使うと「セルの貼り付け」といううような表現が出てくる。このセルがいったい何を意味するのか今日まで知らなかった。cell つまり細胞なのだ。もっともすごいと思ったのが「フィルハンドル」の機能。例えば、ひとつのセルに「日」と入力し、フィルハンドルをドラッグすると、月火水木金土が直ちに現れる。エクセルを使いこなしている人には、これは基本中の基本だろうが、ぼくには魔法のようだった。明日も同じ時間に2度目の講習会。参加する前は、基本を学ぶ初日だけにしようと思っていたが、2日目も出たほうがよさそうだ。

講習会4時半終了。その後、パークホテルの温泉へ。20分ほど浸かっていたら徐々に身体が温まった。

しなければいけないことがいくつかあるが、疲れていて集中できない。今夜は早く寝ることに。



January 25, Sunday 2009

絵手紙講座。今日は消しゴムを使って落款を作る。名前の一文字を6Bの鉛筆で紙に書き、それを四角く切った消しゴムに強く当てると、消しゴムに逆さ文字が写る。それを彫刻刀で彫るのである。意外と簡単。小学校時代の図工の時間を思い出した。近くにあったマイクを描いて落款を押してみる。絵はよくないが、落款はまずまず。

           

大相撲は、結局朝青龍の優勝で幕を閉じた。日馬富士も終わってみれば9勝6敗。水曜日にはまた相撲好きのお客さんが話しにくるだろう。それにしても大相撲はもう外国人力士抜きでは考えられない。

1月もあと一週間で終わる。分館長の任務ももう少し。引継ぎの準備をしなければ。


January 24, Saturday 2009

久振りに写真家の高島圭吾さんと奥さんの美恵子さんがお見えになった。美恵子さんは、前半藤森さんのギターに合わせ、後半は大月さんのピアノに合わせ、「ティアーズ」など熱唱。しばらく体調を崩していたとのことだが、そんなことは微塵も感じさせないトークと歌声。高島さんのお話の中では、写真を撮りにいった沖縄の久高島(くだかじま)の話が興味深かった。ネイティヴアメリカンと同じで、久高島の人々は、土地はみんなのもの、個人が所有するものではない、と考えているとのこと。

藤森さんも大月さんも、日曜日の「キング牧師の日チャリティーコンサート」に言及して、「いいコンサートだった」との感想。お二人をはじめ、出演して下さった方々に、そして聞きにきて下さったすべての方々に感謝。来年以降も継続してほしいとの声が多い。まだ時間があるので、どうするか、どのようなものにするか、じっくりと考えたい。藤森さん、「チェインジ」「おまえの歌が聞こえる」「小さな幸せ」など。大月さん「誕生」を歌い、「カノン」などの演奏。久々に「ローズ」も。ぼくは後半大月さんのサポートで「シスター・ローザ・パークス」「I Have a Dream」など。「祈りの歌」も。







高島さんから、彼の沖縄の写真をもとに作られた素敵なカレンダーをいただく。早速、キング牧師の垂れ幕の横に飾らせていただく。久々に静かな土曜日だったが、多くを考えさせられるいいライブになった。

  
偉大なことをなしとげようと健康を求めたのに
  与えられたのは病気だった、何が偉大か学ぶように


どこに恵みがあるかわからない。11時閉店。家に戻ると満天の星空。先週土曜日、この星空を見て、石崎さんとスーザンが喚声を上げたことを思い出した。



January 23, Friday 2009

昨夜降り始めた雨は、朝新聞を取りに出たときは霧雨になっていて、すぐに上がった。しばらくすると陽が差し始めた。暖かい一日。一晩降った雨がかなり雪を消してくれた。

このところ、We Are One のコンサートのオープニングを飾っスプリングスティーンがメディアによく取り上げられている。AP通信によって配信された Excite News [Jan 22, 7:19 AM (ET)] に次のような記事が出ていた。

  ブルース・スプリングスティーンは、バラク・オバマが大統領になるために、音楽が、わずかであったとしても、
  その役割を果たしたと考えている。

  彼はオバマ大統領の就任を祝う行事の一環として行われた週末のコンサートで演奏したし、選挙運動中も
  熱狂的に支援した。

  ローリングストーン誌のインタビューに応えて、彼は、ロッカーたちがそれほど大きな影響力をもっているとは
  思わないが、少なくともあるべき世界のヴィジョンを示すことはできると語っている。

  スプリングスティーンは、ボブ、ディランの古典『追憶のハイウエイ61』が、彼にそのようなヴィジョンを示してく
  れたように、彼の音楽が、何らかの形で、同様の影響を与えることができたなら大きな喜びだと述べている。

  彼は、長年にわたって彼の歌の中で描いてきた世界が、バラク・オバマの大統領戦勝利によって実現したと
  語る。59歳の歌い手は言う、「それはその世界が、私の夢想の中だけでなく、実際に存在できると証明され
  た瞬間だった」。

  彼の最新CD『ワーキング・オン・ア・ドリーム』は来週火曜日にリリースされる



日本では、時差の関係で来週水曜日(1月28日)にリリースされる。


January 22, Thursday 2009

6時前起床。あたり一面雪景色。昨夜寝るときの降り方からすると、もっと積もっているかと思ったが、それほどでもない。下の旧道の雪かきへ。



早めに家を出て松本へ。山麓線にも雪はあったが、渋滞もなく、スムーズに進む。いつもより早く到着。オバマ氏就任演説ダイジェスト版のスクリプトを与え、その映像を見る。感動的というには静か過ぎるスピーチだが、何度か見たり読んだりするうちに実に計算された見事なスピーチだと思うようになった。このスピーチはアメリカ人に向けられていると同時に、全世界に向けられている。多くのスペースが世界の国々や人々に向けられている。今までは対立関係にあった国々や人々にも呼びかけている。

夜、オーリアッド。コニカミノルタのHさんから、きれいに印刷された就任演説のスクリプトをいただく。先日のチャリティーコンサートに来てくださったと家人から聞いたが、その日はお会いできなかった。しばし、ここ数日の就任記念の行事について歓談。Hさんは、2000年から数年アメリカに住んでいて、2001年1月にはジョージ・W・ブッシュの就任式の様子をテレビで見たとのこと。

閉店後外に出ると雨が降っている。これが雪だったら、と思うとぞっとする。ありがたい。


January 21, Wednesday 2009

昨夜は眠くて、就任式開始の午前1時まで起きていられなかった。土日と続いたライブの疲れが残っている。家人に録画の予約してもらう。しかし、気になっていたのか、4時前に目が覚め、CNNのサイトで、ざっとスクリプトを読む。第一印象は、正直なところ、少し期待をはずされた感があった。2004年7月に行われたボストンの民主党大会での演説や、昨年11月の勝利宣言の演説に比べると、トーンが下がっている。抑制されている。しかし、それだけに、アメリカが、そして世界が直面する問題の深刻さが伝わってくる。同時に、それらの問題に取り組もうとする彼の強い決意も。

朝起きてから、CNNやその他のサイトで。演説のすべてを何度か見たり読んだり。対立ではなく融和を標榜する彼にとっては、静かな抑え気味の演説でよかったと思い始めた。

夜はオーリアッド。途中雪が降り始め、早めに閉店。家に戻り、ニュースを見る。運よく、NHKのBSで流れたダイジェスト版の就任演説を録画できた。20分近い演説を7,8分にまとめて、日本語の字幕がついている。教材としてはこの長さがちょうどいい。

それにしてもナショナルモールを埋め尽くした大群衆の映像には驚かされる。


January 20, Tuesday 2009

昨日のダイアリーを読んだ白馬童子さんからメールが届いた。1番、2番、3番の歌詞がいわゆる sanitized version で、4番、5番、6番がガスリーの本音の部分、すなわちこの国はこれでいいのか、という気持ちのようです」と書かれていた。添えられていたURLは英語の歌の歌詞を調べるのに便利である。
http://tube365.net/lang-ja/init_char-23/artist_id-7676/track_id-341794


このテーマに関して、かなり前、エッセイに書いたことがある。タイトルは『神はぼくのためにアメリカを祝福してくれたのだろうか』で、サブタイトルが「Woody Guthrie's Influence on Bob Dylan」 だった。すべてをここに転載することはできないが、関係のあるところを抜書きしてみよう。

                 


・・・・ ガスリーとともに歌いながら旅をし、多くを学んだピート・シーガーは、「ウディから教わったことの中でもっとも貴重なものは、彼の正邪、善悪の意識、はっきりとものを言う率直さ、それに世の中の一生懸命に働いている人たちと自分を同一視する強力な意識だった」と述べているが、見事にガスリーの作品の本質をとらえている。そしてディランの初期の作品、少なくとも3枚目のアルバム『時代は変る』までの多くの作品の根底にも、同じ意識が横たわっているように思われる。・・・・・・

通常はアメリカ賛歌であると考えられているガスリーの代表作の一つ "This Land Is Your Land" も、オリジナルの原稿では、アメリカ批判の歌になっている。ティム・ライリーは、彼の著書『ハード・レイン』の中で、 "This Land Is Your Land" は、そらぞらしいほどにアメリカを賞賛しているアーヴィング・バーリンの "God Bless America" に対抗して書かれたと述べている。

エドワード・ロビンの Woody Guthrie and Me (邦題『わが心のウディ・がスリー』)の中に、この歌のオリジナル原稿のコピーが掲載されている。それによると、コーラスおよびヴァースの最後の一行は "This land was made for you ane me" ではなく "God blessed America for me" になっている。つまり、「神はぼくのためにアメリカを祝福してくれた」である。

これだけではバーリンの歌に対抗しているようには見えないが、最後のヴァースにオチが潜んでいる―

  One bright sunny morning, in the shadow of the steeple
  By the Relief Office I saw my people
  As they stood hungry, I stood there wondering if
  God blessed America for me

  ある晴れた朝、尖塔の影の中
  貧民救済事務所の近く、ぼくは見た
  腹を空かせている人たちを、そしてぼくは考えた
  神は本当にぼくのためにアメリカを祝福してくれたのかと

この歌は、最後の行が "This land was made for you and me" に変えられ、体制批判的な歌詞を全部省いて、アメリカの美しさ、広大さが歌われている最初の3ヴァースのみを使って、50年代にウィーヴァーズがヒットさせ、その後多くのグループが取り上げたために、アメリカ賛歌であると考えられているが、ガスリーの真意ではない。・・・・・・

ガスリーは、大恐慌と砂嵐、そして労働組合運動の黎明期である30年代から50年代にかけて、ディランは公民権運動、冷戦、ベトナム戦争の60年代に、多くの歌を書いた。当然彼らが歌った内容、対象は異なっている。しかし、二人の歌の根底にある精神は同じである。それは「正邪、善悪の意識、はっきりものを言う率直さ、それに世の中の一生懸命働いている人たちと自分を同一視する強力な意識」である。 
(「Honan College Bulletin vol. 12, March 1, 1995」より)

                 ■

その意識はスプリングスティーンの作品の根底にも終始一貫して存在している。彼は以前からオリジナルヴァージョンのこの歌を歌ってきたし、ピートの作品のみを扱った Segger Sessions というアルバムもリリースしている。2009年1月18日、バラク・オバマの大統領就任を祝う記念すべきコンサートで、今年90歳になる老フォークシンガーの衣鉢は、ロックの未来といわれたブルース・スプリングスティーンに手渡された感がある。



January 19, Monday 2009

スーザンから次のURLが送られてきた。これはいい。ピートの夢、ウディの夢、スプリングスティーンの夢、みんなの夢が、今実現しつつあるかのよう。バラク・オバマの大統領就任を祝うコンサートのタイトル We Are One さながら、ステージと聴衆がひとつになっている。ピート・シーガー、今年の5月、90歳。

http://www.youtube.com/watch?v=g5KnYADCSms

  Nobody living can ever stop me,
  As I go walking that freedom highway;
  Nobody living can ever make me turn back
  This land was made for you and me.

  誰も私を止めることはできない
  私がこの自由の道を歩いて行くとき
  誰も私を後戻りさせることはできない
  この国はあなたと私のために作られたのだから

             
  

「キング牧師の日チャリティーコンサート」にご協力いただき感謝申し上げます。お寄せいただいた浄財を、本日、日本民際交流センターに振り込みました。詳細は、次のURLをご参照下さい。

http://www.secondwind.jp/kingfurikomi.htm



January 18, Sunday 2009

「キング牧師の日チャリティーコンサート」 
Matin Luther King Jr. Day Benefit Concert

このコンサートは、昨年のほたる祭りライブでぼくが歌った I Have a Dream を、ジョン・クーンズが、自ら撮影した映像と、石崎信郎さんが録音した音源を合わせ、昨年の大統領選の直前、YouTube に載せたことから始まった。それは彼とぼくのオバマ氏サポートの意思表示だった。 その映像を見た東京在住のスーザン・ブランツさんからメールが届いた。年末ライブから戻ってきた直後の12月20日のこと。「キング牧師の日」前後に、彼を偲ぶイベントを開催できないか」と書かれていた。何度かのメールのやり取りの後、「キング牧師の行為と思想は、アメリカのためではなく、全世界のものです」という彼女のことばに共感し、開催を決心した。

年末年始をはさみ、準備期間がなかったにもかかわらず、多くの方々の協力を得て、日本の小さな田舎町で、このような会を開くことができたのは、いくつもの出会いのおかげである。

ジョンと石崎さん、そしてスーザンのおかげであり、無償でコンサートに協力して下さったミュージシャン、藤森和弘さん、丸山俊治さん、赤羽真理さん、大月高志さん、野間義男さん、中村ブンさん、箱守寿夫さんのおかげである。(しかも中村さんは白内障の手術直後だったにもかかわらず。)そして、ステージの壁を飾る素晴らしいバナーを制作して下さった原田和男さんのおかげである。

そして何よりも「自分たちよりも恵まれていない人たちに手を差し伸べたい」というスーザンの思いに共感し、お集まりいただいた方々のおかげである。









前半は、藤森さん「チェインジ」、丸山さん「さあ今から」、赤羽さん「千両梨の実」(ピアノのサポート、大月さん)、その後、赤羽さんと大月さんにぼくが加わり、みなさんと一緒に「アメイジング・グレイス」。前半最後は特別ゲストの中村ブンさん。独特のトークで笑わせた後、「いいね旅は」「風の中の天使たち」「かあさんの下駄」など5曲。聴衆の涙を誘う。

インターミッションの間に、大月さんに「カノン」をお願いし、続いて後半。スーザン・ブランツさんのトーク。キング牧師の遺族が中心になって創設された「キング・センター」のモットーは、Remember, Celebrate and Act だと話し、キング牧師の遺志を受け継ぎ、行動することが重要である、どんなに些細なことであっても、という主旨の話からスタート。そして差別や偏見は生まれながらそなわっているわけではなく、後天的に学習するものであり、どこかでそれを断ち切らなければならないと続ける。そして彼女が物心ついてから常に母親から言われてきた言葉を紹介する。「皮膚の色はそれぞれ違っていても、中で流れている血の色はみんな同じなの」。トークのすべてを紹介することはできないが、説得力のある感動的なトークだった。

そのあと、ぼくが野間さんと大月さんのサポートで「祈りの歌」「ガビオタの海」「I Have a Dream」や、公民権運動で歌われた歌をみなさんと一緒に歌う。みなさん大きな声で歌って下さった。

全2時間半のコンサート。とてもいいコンサートだったと思う。

ジョン・クーンズと地球人チャーリーが少し遅れて入ってきた。後で話を聞くと、松本から自転車に乗ってきたが、途中チャーリーの自転車がパンクし、手間取ってしまったとか。帰りは、ジョンは自転車で帰り、チャーリーは友人に車で迎えにきてもらった。

夜7時から、区の委員会。そのあと新年会。ちょっと疲れた。疲れたけれど、素晴らしい一日だった。


January 17, Saturday 2009

初登場のイマイユウさんを迎えての飛び入りライブ。「21g」など全7曲。21gは魂の重さだとか。人は死ぬと21g軽くなるらしい。彼を支える家族友人も多数お見えになり大声援。オーリアッドが一気に若返った。藤森さん、「Change」、大月さん「カノン」、丸山さん「三角広場に桜咲くころ」、赤羽さん「千両梨の実」、など。ぼくが原田さんと「キリストには代えられません」、赤羽さんと「アメイジング・グレイス」。









途中スーザン・ブランツさんに、明日の予告編として、キング牧師について少し話してもらう。残念、写真がない。

中村ブンさんのファンが、今晩歌うと聞き、色紙をもってやってきた。「昨夜、電話があり、今夜はこれないとのことでした。明日は来ます」と伝える。

原田さんが制作してくれた、キング牧師の垂れ幕と同じデザインで、小ぶりのものを外の掲示板に貼る。明日はいよいよ「キング牧師の日チャリティーコンサート」。



January 16, Friday 2009

素晴らしい壁画というか壁面写真というか、垂れ幕が出来上がってきた。大きさは以前飾っていたディランのポスターとほぼ同じ。お披露目は18日当日ということに。

今夜は、明日の「チャリティーコンサート」のチケットを買いにきてくださったり、電話で予約してくださった方が何人もいた。ありがたいことである。中村ブンさんから、土曜日から行く予定が、都合が悪くなり、日曜日のチャリティーコンサートのみ参加するとの電話があった。

遅くなって ドクターT、それにAさん。他のお客さんも含めて、派遣労働者の処遇についての大熱論。蟻とキリギリスの例え話をAさんが出す。「毎日歌ってばかりいたキリギリス」。ドキッ!

家に戻ったのが12時過ぎ。冷え込みは少し緩んだようだ。寒暖計は−2℃だった。


January 15, Thursday 2009

アメリカの中西部は記録的な寒波に襲われているようだ。シカゴは華氏で−9度とのことなので、摂氏では−22度。それほどではないにしても、日本の中部も連日の寒さである。午前中、頭が痛かったのは、寒さのせいだと思われる。

午前10時、原田技研の I さんより電話。見本ができたというので、箕輪の工場へ行く。3種類を2種類づつ。合計6種類。選択肢が増えると選ぶのが難しい。いろいろ迷ったあげく、結局、昨夜これがいいだろうと決めたものに落ち着く。明日の夕方までにはできてくるとのこと。

相撲が始まると、相撲好きのお客さんが話しにきてくれる。今日は相撲を見ている暇がなかったが、彼が来て、日馬富士が勝ったと教えてくれた。そのお客さんは言う、「名前を変えたのがいけない、安馬のままでよかった」。同感。「日」を「ハル」と読むのは無理があるような。

遅くなって、いくつかの歌の練習。年末ライブでは、声がでなくて苦労したが、「キング牧師の日チャリティーコンサート」まであと数日。体調維持に努めなければ。ありがたいことに、予約者の数も徐々に増えてきた。

11時前閉店し、家に戻る。満天の星空。王城山の稜線の上に月が上ったところ。満月から4日。すでにかなり欠けている。



January 14, Wednesday 2009

このところ毎日、「寒い一日」と書いてきたが、今日は正真正銘の「寒い一日」。7時前、新聞を取りに出たとき、玄関先の寒暖計は−13℃だった。日中も気温は上がらず、夜、オーリアッドを暖めるのに苦労した。エアコン、灯油のストーブ、ハロゲンヒーターを総動員。それでもなかなか温まらない。

原田技研の I さんが、先週金曜日にもってきた案を含め三種類の案をもってきた。先週はひとつしかなかったので、それで行こうと思ったが、3種類あると迷う。とりあえずひとつを選び、明日、三種類の案を少し拡大
し布に印刷してもらうことに。いずれを選ぶにしても、素晴らしい垂れ幕ができそうだ。

1月18日のリンカーン・メモリアルでのオバマ大統領就任祝賀コンサートで歌う人のラインナップが公表された。スプリングスティーンのほかに、なじみのあるところでは、U2、シェリル・クロウ、ハービー・ハンコック、ジョン・メレンキャンプ、ジェイムズ・テイラー、スティーヴィー・ワンダーなどの名前が見られる。ボビーの名前がないのが、ちょっとさびしい。午後2時から始まって、1時間半のコンサート。一人一曲ぐらいしか歌う時間はないだろう。コンサートのタイトルは We Are One。いいタイトルである。
http://www.hbo.com/events/weareone/


January 13, Tuesday 2009

昨日に続き今日も、寒い一日。ぼくの狭い仕事部屋が、ヒーターをつけてもなかなか暖まらない。

アメリカの権威ある映画賞のひとつ Golden Globe Awards の授賞式がアメリカ時間の1月11日夜、ロサンゼルスで行われ、スプリングスティーンが主題歌賞を受賞したというニュースが入ってきた。ミッキー・ローク主演の「ザ・レスラー」の同名の主題歌。この曲は、1月27日(日本では28日)に発売される新しいアルバム Working on a Dream にボーナス・トラックとして収められている。

次のYouTube でその授賞式の様子を見ることができる。クリント・イーストウッドもこの部門にノミネートされていたというのは驚きだ。http://jp.youtube.com/watch?v=LTaeq-GuChw

1月18日に、オバマ大統領就任を祝う行事の一環として、ワシントンD.C.のナショナル・モールで歌うことになっているというニュースも流れている。何を歌うか興味のあるところ。


January 12, Monday 2009

寒い一日。小雪が降ったりやんだり。下の旧道と、家の周りの雪かき。

今日は一日中うとうと。なぜか疲れがたまっている。雪かきのせいか、卓球のせいか。午後2時間ほど昼寝。夜も、男と女の違いについてのTV番組を見ながら、ほとんど眠っていた。

一日の大部分を眠ってすごしているソフィーとフィービーのようだ。彼らはいつも眠っている。最近はテレビの上がお気に入り。暖かいに違いない。仲良く眠ることもあるし、時には場所の取り合いでけんかになることも。朝青龍は今日も勝ったが、日馬富士(安馬)がいけない。2連敗。

ぼくと同じ世代でフォークの好きな人なら誰でも知っているシンガーにオデッタがいる。アフリカ系アメリカ人の女性シンガーで、公民権運動の活動家でもあり、ボブ・ディランにも影響を与えた人。彼女が昨年の12月に亡くなったと、スーザン・ブランツさんから教えられた。彼女はオバマ氏の就任式で歌うことを望んでいたようだが、それもかなわなくなった。彼女へのトリビュートビデオをYouTube で見ることができる。とてもいい。http://jp.youtube.com/watch?v=vzyBvMuccyw


January 11, Sunday 2009



午前10時から12時まで、徳水館にて絵手紙講座。ソフィーとフィービーを描く。ダルマも描こうとしたが、これが難しい。ダルマは結局断念。

先日、卓球台を何年ぶりかで物置から出した。午後、家人と少し卓球。いい運動になった。

しばらく昼寝をしたあと、、朝青龍の相撲を見る。最初、稀勢の里に押し込まれたが、右の下手を入れて、形成逆転。寄り切りの勝ち。最後は朝青龍らしい余分な張り手まで飛び出した。

朝青龍の相撲を見たあと、満月が昇っているか見に行く。王城山の上にくっきり。




January 10, Saturday 2009

感動。感激。素晴らしい夜になった。15歳の若者たちの歌声がオーリアッドに響き渡る。2台のギターとトランペットの伴奏付の「イムジン河」、それにピアノの伴奏で、学校の合唱コンクールで歌った歌。若い英語の先生の、15歳の若者たちへの励ましの歌。トランペット独奏。どれもことばには表せない感動。ぼくの「千の風」を聞きたいとのリクエストがあり、まず原田技研の原田さんに登場してもらい、「キリストには代えられません」を一緒に歌い、それから「千の風」。原田さんは昨年学園祭の際、Tシャツ印刷を提供したとのことで、3組の子供たちとは旧知の仲。











飛び入りライブは、初登場のパーカッショニスト Taka さんの出現で大いに盛り上がる。生憎、オーリアッドにはベトナム(だったと思う)の小さな太鼓しかなかったが、彼はそれを巧みに操って、どの歌にも合わせて叩き、好評を博した。赤羽さん、大月さんと Taka さんのサポートで「千両梨の実」。さらにぼくが加わって「アメイジング・グレイス」。そして藤森さんは、新曲。タイトルは、おそらく Change になるだろう。まだ未完成の感もあるが、新しい方向へ一歩踏み出した感がある。

11時過ぎ、閉店し家に戻る。あたり一面、昼間のように明るい。見上げると、まんまるのお月さん。うっすらと傘がかかっている。傘は空中の水分によってできるとか。満月(狼月)は明日の夜。




January 9, Friday 2009

今朝の天気予報は、関東甲信越は雪。山沿いでは30センチも積もるところがあるとも。雪かきを覚悟していたが、5時に起きて外を見たら、それほどの量ではない。ありがたい。

  

午前11時から、朗読の会の新年会。昨年3月にこの朗読の会に入れてもらってから、さまざまな出会いがあった。何といっても、中でも「祈りの歌」との出会いが大きかった。

6時過ぎにオーリアッドへ。中に入ると、昨夜の中学生がすでにギター持参できていた。やはり予定通り、明日はクラス全員で、6時に歌いにくるようである。全員そろえば44人。先生を入れて45人。

その後、原田技研の原田さんが、デザイナーとともにやってきた。垂れ幕のデザインが決まったようである。明日、中学生がくるという話をすると、「じゃあ6時にくるよ」とのこと。聴衆がいなければさびしいだろうと。

遅くなって歌の練習。I'd Rather Have Jesus. いい歌である。Jim Reeves の歌うヴァージョンは次のURLから。なんという魅力的な声だろう。

http://jp.youtube.com/watch?v=JZO34y1_4BY

荒削りながら、無名の若者のヴァージョンも面白い。

http://jp.youtube.com/watch?v=ve1WxkBcUAA

11時過ぎ、家に戻る。見上げると、うす雲の合間にかなり大きな月が。大きな傘がかかっている。満月は明後日。

  



January 8, Thursday 2009

松本へ。2008年度のクラスも残すところ数回。後期に歌った歌をすべて歌う。それにベンジャミン・フランクリンについての文章を読む。彼はたくさんのアフォリズムや諺を、自分で執筆し毎年発行した Poor Richard's Almanac という暦に載せたが、勤勉を説いたものが多い。

  Diligence is the mother of good luck.
  (勤勉は幸運の母)
  God helps those who help themselves.
  (神は自ら助くる者を助く)
  Sloth makes all things difficult, industry all easy. 
  (怠惰はすべてを困難に、勤勉はすべてを容易にする)
  Early to bed, early to rise makes a man healthy, wealthy and wise
  (早寝早起きは人を健康に、豊かに、そして賢くする).

うむ、怠惰なぼくには耳の痛いものばかり。

こんなのもあった。

  
Keep your eyes wide before marriage, half shut afterwards. 
  (結婚前は両目をしっかり開け、結婚後は半分閉じろ)


これは何度か聞いたことがある。披露宴スピーチの定番である。

オーリアッドを開いてしばらくして、学生服の男の子が入ってきた。昨年ぼくが読み聞かせにいったとき握手を求めてきた男の子だ。今度の土曜日にクラス全員で歌いにきたいという。彼がギターを弾くという。何を歌うのかと聞くと「イムジン河」とのこと。早速彼に歌ってもらうことに。土曜日が楽しみだ。ぼくの歌も聞きたいというので、読み聞かせのとき歌った We Shall Overcome と、次男のために書いた「あの果てしない大空へ」を歌う。帰り際、「明日もきていいですか」と言う。「いいけれど、大丈夫か。受験生だろう」。明日は自分のギターをもってくるようだ。

朗読の会との出会いがさらに多くの出会いをもたらしてくれた。


January 7, Wednesday 2009

朝、七草粥をいただく。細かく切ったお餅も入っていて、美味しい。今年一年、無病息災と願いたいもの。

午後、原田技研訪問。18日のチャリティー・コンサート用の垂れ幕を作ってもらうため。デザイナー不在のため、大体の希望を述べ、写真を置いてくる。夜、デザイナーのIさんがお店にきてくれた。いくつかの希望を述べ、数種類のサンプルをつくってもらうことに。デザインが決まれば、印刷は簡単らしい。

「キング牧師の日チャリティー・コンサート」は初めての試みというだけでなく、決まってから正月休みを挟み準備期間があまりない。どうなることかと不安だったが、ありがたいことに、ここにきて参加希望者も増えてきた。当日は盛況が予想される。


土曜日に飛び入りライブはあったが、今日が事実上最初の営業日。何人かの珍しいお客さん。11時過ぎ閉店。家に戻り、車から降りると、月の光であたりがかなり明るく見える。見上げるとかなり膨らんだ月が頭上に。満月までもう少し。


January 6, Tuesday 2009

1月18日(日)のイベントについて新聞や情報誌に記事を書いてもらうために、資料をつくる。その過程で、イベントの表記をわかりやすい「キング牧師の日チャリティー・コンサート」に変えることに。午後、メールで2つの情報誌に資料を送り、2つの新聞社の支社に資料を持参する。

一昨日は野間義男さんが、昨日は、今「かあさんの下駄」が話題を呼んでいる中村ブンさんが、参加を表明してくれた。ありがたいことである。子供のころからキング牧師に傾倒してきたスーザン・ブランツさんを通して、キング牧師について学ぶ機会にしたいと思っているが、同時に多くの方々が楽しめるコンサートにもしたいと思う。

ふたつの新聞社に記事を書いていただくようにお願いしてから、久しぶりにスイミングに行こうかと思ったが、すでに5時近くなり、暗くなりかけている。家人に頼まれた七草を買って家に帰ることに。家に入る前に空を見たら、真上に美しい半月。もうこんなに大きくなったのだ。今調べてみたら、今月は1月11日が満月のよう。因みに1月の満月は Wolf Moon (狼月)と呼ばれている。月に吠える狼か。




January 5, Monday 2009

今日は、遅ればせながら、外国の知人友人へ季節の挨拶を送った。昨年、カードを送っていただきながら返事を書かなかった非礼をわびて。昨年は、この時期、ジョニー・キャッシュのDVDの仕事にかかりきりで、時間がなかった。郵便局へ行き、投函。エアメールで、韓国90円、アメリカとニュージーランド110円。国内の80円とあまり変らない。昔、中学生のときに初めてニューヨーク州のバッファローに住むケネス・シュミットという男の子と文通を始めたとき、国内は封書10円で、アメリカへ出すには今とあまり変らなかったような気がする。少しでも軽くしようと、エアメール用の薄い便箋を使った記憶がある。

野間義男さんに連絡を取り、1月18日(日)の「キング牧師を讃えるチャリティー・トークライブ」に出演してもらうことになった。このイベントは、当初は3種類のイベントを予定していたが、チャリティー・トークライブひとつにまとめることに。イベントが多岐にわたるとパブリシティが難しいことが判明。また、時間が長いと参加できない人もいるので。基本的には、午後2時から4時までのトークライブ。詳しくは、次のURLからどうぞ。
http://www.secondwind.jp/miuraschedule.htm

いずれにしろ、バラク・オバマ氏の歴史的な就任式の2日前に、オーリアッドでキング牧師の偉業を讃えるイベントが開催できることはうれしいことである。今年は、急な話で、準備もあまりできなかったが、今年の様子を見ながら、「ほたる祭りライブ」や「年末ライブ」のように定着したイベントにできたらと思う。


January 3, Saturday 2009

箱根駅伝は東洋大学が優勝した。最終ランナーを迎える部員たちの満面の笑みが印象的だった。あんないい笑顔にはそう簡単にはおめにかかれない。

本年度初の飛び入りライブ。初登場、ちさとたけしさん。父を亡くした友人の思いを歌った歌が印象的。久々登場は川島茂さん。いつも思うことだが、実に歌が上手い。垣内彰さん、今までは何度も詩の暗誦をしてもらったが、今夜は詩集持参で、詩の朗読。三好達治の「駱駝の瘤にまたがって」。










山口さん、今年の秋には二胡の演奏をしたいとのこと。丸山さん、定年退職後の決意を歌った「さあ今日から」に共感する同世代の人は多いはず。藤森さん、久々に、大月さんのギターのサポートで「愛音」。大月さん、「カノン」。6番テーブルから、賛嘆とも野次とも聞こえる声。お父さんだ。ほほえましい光景。是非また来ていただきたいもの。赤羽さん、「千両梨の実」 with 大月さん。最後に、三浦、赤羽、大月で「アメイジング・グレイス」。その後、しばし歓談。

11時過ぎ、家に戻る。見上げると満天の星空。手を延ばせば届きそうな。明日の朝は冷えるだろう。



January 2, Friday 2009

朝起きて階下へ降りていくと、ちょうど箱根駅伝が始まるところだった。2区は面白かった。2位でたすきを受け取り、区間新で大きくリードを広げた山梨学院のオグスと、20人抜きで2位になった日大のダニエルの走りは、他を圧倒していた。テレビを見たのはそこまで。後で、往路を制したのは東洋大だと知って驚いた。一年生の山登りスペシャリストを擁していたようだ。

午後、公民館分館の役員の新年会。不慣れな分館長を助けてよくやってくれた。一番の思い出は、分館バンドとして出演した文化祭音楽会。今日もそのとき歌った Blowin' in the Wind を一緒に歌う。

夜、外に出たら三日月が西の山の上に。ここしばらくあわただしい日々が続いて、久々に月を見た気がした。




January 1, Thursday 2009


明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

午前中、恒例の今村神社参拝、そしてお寺へ新年の挨拶。しばらく体調が悪かったご住職が元気になられ、ニコニコされていて一安心。

今日も一日、新しいパソコンのセッティングに費やす。新しい機能がいくつかついていて、スピーカーから音が出るまでに手間取った。まだ慣れないため、とまどってはいるが、今までのものに比べて実にスピーディである。

オーリアッドの今年の最初のイベントは1月18日(日)の Martin Luther King, Jr. Day Celebration (キング牧師の偉業を讃えるチャリティー・イベント)。スーザン・ブランツさんのキング牧師についてのお話しとコンサート。そしてパーティ。出演者も含め参加者全員に1000円を払ってもらい、ラオス、カンボジアの子供たちの就学資金に寄付をする予定です。詳細は近日中に発表いたします。

多くの方々の参加をお待ちしています。



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