OREAD Diary
November 1〜30, 2008

To Past OREAD Diaries
Back to OREAD Homepage



November 30, Sunday 2008

朝10時から徳水館にて絵手紙講座。12名の受講生が集まった。久々に絵を描いた。枯葉と柿の絵の2枚を描いたが、枯葉は色を出すのが難しかった。柿は3つの丸を描き、色をつけたら柿になった。次回は12月14日。



午後、少し昼寝。夜は岡谷にて英語クラス。ジョン・クーンズが作ってくれたDVDで、YouTube にアップされたI Have a Dream とバラク・オバマの勝利演説の最初の部分を見る。このクラスでは以前、I Have a Dream の演説の歌になっている部分を暗記してもらった。全員聞き取れたはず。

明日は白馬童子さんを訪ねて白馬へ行く予定。



November 29, Saturday 2008

午後、松本市交響楽団のメンバーによる練習が行われた。いつの日か飛び入りライブで演奏してもらいたいもの。

今夜はまず、今週初め休暇でニュージーランドからやってきたリンと「ポカレカレアナ」の練習。そのあと、ぼくが「祈りの歌」「カムサハムニダ、イ・スヒョン」「千の風」。藤森さん、いつものように「人生に勇気」「おまえの歌が聞こえる」など。リンが「ポカレカレアナ」と「アメイジング・グレイス」。それから、ぼくの「碌山」のあと、垣内彰さんに高村光太郎の碌山を読んだ詩をお願いする。それ三好達治の詩も。ここで休憩。

  



 



後半トップ、藤森さん、ここでよく知られた歌をいくつか。「上を向いて歩こう」など。原田技研の原田さん「イェスは汝れを呼びたもう」を歌い、40数年前の岡谷の「めぐみ教会」の思い出話を少し。当時面識はなかったが、原田さんとぼくは同じ空間に何度かいたはず。マカルパインご夫妻にはぼくもお世話になった。

赤羽真理さん、「鹿のように」「千両梨の実」、それにリクエストに応えて「人生の海の嵐に」。祖山さん、尺八演奏。秋田と信濃の民謡。酔っているとのことだったが、音が伸びてきれいだった。最後に、赤羽さんとリンとぼくで「アメイジング・グレイス」。客席のみなさんにも歌詞カードを配り一緒に歌っていただく。

ライブ、10時半終了。その後、11時まで歓談。昨夜の若者はやってこなかった。



November 28, Friday 2008

午前中、以前から動きが悪くなっていたパソコンを次男に見てもらう。問題は単純だった。ローカルディスクの空き領域がなくなっていた。ディラン、スプリングスティーン、ジョニー・キャッシュ・ロイ・オービソンなどファイルを外付けのハードディスクに移動する。これだけで、空き領域はかなり増え、動きがスムーズになった。

午後は二人を岡谷の本屋さんへ連れて行く、彼らが本を探している間に、車の中で仮眠。よほど疲れていたとみえて、1時間以上眠ってしまった。

6時からオーリアッド。前半、以前ドクターTからいただいたサッチモやビリー・ホリデイ主演の『ニューオーリンズ』を見る。クラシック音楽界から蔑まれていたラグタイムミュージック、ジャズが、1920年代のアメリカで台東してくる様子がよく描かれていた。サッチモのトランペットと渋いボーカル。ビリー・ホリデイの歌声。そして何よりも魅了されたのは、クラッシクの歌手で、ラグタイムにそしてカジノのオーナーに魅かれていくドロシー・パトリック演じるところのミラリー。最後の終り方が、ちょっとあっさりしすぎていたのが残念。

遅くに、若者が一人コーヒーを飲みに入ってきた。無口な若者。コーヒーを飲み終わり、レジをすませたところで、「アコースティックギターは難しいですか?」との質問。「音楽をやっているんですか?ロックですか」と聞くと、「パンクロックのボーカルをやっていたけれど、最近ギターを弾いて歌いたくなった」とのこと。

「毎週土曜日には、いろんな歌い手がやってくるし、ギターの名手もいるので出かけてきたら」と話す。顔を見せてくれればいいのだが。


November 27, Thursday 2008

松本へ。家人と次男夫妻を松本市美術館の前で降ろし、キャンパスへ。お昼を挟んで2コマの授業。今日の歌は Mr. Tambourine Man。昨年はこの歌は省いたが、一昨年この歌を扱ったと知った昨年の学生から、「今年もやってほしかった」という声があった。それで今年は最初から予定に入れておいた。今週と来週と2回にわけて歌うことに。難しい歌だが、ぼくにとっては大切な歌。

家人ら3人は、美術館のあと、3講時目、K先生の外国人のための日本語・日本文化のクラスを聴講。2時45分、キャンパス・ブックストアで待ち合わせ。そのあと、家電店へ行き、食事をして帰宅。

少し遅れてオーリアッドへ。寒い。ストーブをつけてもなかなか暖まらない。商工会関係の依頼で来訪したKさんと話していたら、弟さんがヤフーのオークションで大量の商品を売っているとのことだった。かなり高額な商品なのに、その数は半端ではない。小さな町の商売はインターネットを利用することによって、全国を相手に、時によっては、世界を相手に商売をすることができる。

ぼくのCDもインターネットで購入することができる。しかし、ほんの時たま、忘れた頃に注文が入るだけ。しかし今週はすでに2枚の注文があった。1枚は、最近宝福寺によく行くようになったという方から「宝福寺にて」の入った『メッセージ』。現在のご住職からこの歌のことを教えてもらったとのこと。

もう1枚は「私は風の声を聞いた」が入った『ガビオタの海』。このCDを注文してくださった方は、20年ほど前京都に住んでいたとき、ラジオで「私は風の声を聞いた」を聞いたとのこと。長い間探したが見つからず、「ネットで検索して今回やっと出会うことができました」と書かれていた。

オーリアッド・レコードCDショップ


November 26, Wednesday 2008

猫たちは遠来のお客さんに驚いて、逃げ回っていたが、今日の昼ごろから少し落ち着きを取り戻した。最初になついたのはソフィーのほう。フィービーはまだ及び腰。

縄文ミュージアムの堤さんよりメールがあった。朝日新聞長野版の「時計をはずして」というコラムの中で、「千の風」に言及して下さったとのこと。朝、新聞を読んだのに、気がつかなかった。早速階下に降り、新聞を広げた。『「死の喪失」いやす、絵本・歌・・・』という見出しで、スーザン・バーレイという人の『わすれられないおくりもの』という絵本と、ぼくの「千の風」が取り上げられていた。感謝。そういえば、最近またあの鳥が飛んでくる。

オーリアッド。7時過ぎ、中村ブンさんから電話。先日のNHK出演に続いて明日はフジテレビの「どーもキニナル」という番組に出演するとのこと。朝9時55分から11時25分までの番組の前半40分はブンちゃんのことが取り上げられるらしい。先日のNHK出演の様子も取材されているとのこと。明日は松本へ行く日。録画しておいてもらおう。

遅くなって歌の練習。「イェスは汝れをよびたもう」他。


November 25, Tuesday 2008

上伊那農業高校の全日制は信大農学部の近くにある。定時制も同じ場所にあると長い間思っていたが、高遠へ行く道沿い、伊那警察署の西側にあるということを先日知った。この道路は何度も通ったことがあるのに、ここに高校があるとは知らなかった。

5時半からこの高校でトークライブ。昔懐かしい木の床。落ち着く。トークライブは、基本的には先日のシニア大学でのトークライブに少し手を加えたもの。生徒のみなさんが熱心に聞いてくれて感激した。



終ったあと「祈りの歌」がよかったと涙ぐみながら話しかけてくれた女子生徒がいた。廊下ですれちがった三人の男子生徒は、大きな声で「よかったです」と話しかけてくれた。生徒のみなさんの率直さ、素直さに感動した。彼らはぼくの中のいい遺伝子をオンにしてくれた。

教頭先生のお話では、かなりの割合の子供たちが、いじめや不登校を経験しているとのこと。その経験が彼らを優しくしているのかもしれない。

  
人生の成功を手に入れようと
  強さを求めたのに
  与えられたのは弱さだった
  謙虚であるように


そうそう、「ありがとうございました。前向きに生きようと思います」と話しかけてくれた女子生徒もいた。肝心なのは、Yes, we can! 天風さんのいうセキギョクテキ精神。

この機会を与えてくださった先生方に、特に守屋先生に感謝。

午後3時前、ニュージーランドに住む次男夫婦が夏休みを利用して帰省した。伊那へ行く前は落ち着いて話せなかったが、8時過ぎ帰宅し、彼らと話す。二人とも元気そうで何より。ソフィーとフィービーは警戒して近寄らない。しばらくしたら慣れるだろう。


November 24, Monday 2008

雨を心配したが、朝起きたら日がさしている。よかった。懸案のイベント、三十三所観音めぐりが、区の役員初め、多くのみなさんの協力を得て無事終了。徳水館(介護予防センター)に9時半集合。若干の開会セレモニーのあと、一番と二番がある徳本水へ移動。そこから三十三番まで、山を上り、尾根づたいに歩き、そして山を下って約2時間。50名弱の方が参加。一番若い参加者は4歳の女の子。お母さんと一緒に全行程歩いた。

紅葉の季節はとっくに過ぎているが、常緑樹の間に少し残る紅葉がきれいだった。秋葉神社の傍らにユーモラスな顔の石仏があった。不動明王だろうか。シュールである。







 

三十三所観音めぐりから戻り、すぐに徳水館にて区民を対象にした徳水館竣工祝賀式。少々酔っ払った。戻ってきて、公民館主催の絵手紙講座の回覧板をつくり、家人に組長宅へ届けてもらう。夏にお年寄りと小学生の交流会を開いたとき、徳寿会のメンバーの堀内先生より絵手紙の手ほどきを受けた。そのときは時間が足りず、複数の方々から再度開いてほしいとの要望が寄せられていた。

6時から、駅伝の中部ブロックの反省慰労会。祝賀会に続いてのお酒。少々しんどい。たまたま順番で会長にさせられてしまったが、他区の方々と知り合うことができてよかった。善と悪、苦と楽はまさに表裏一体。


November 22, Saturday 2008

2週間ぶりの飛び入りライブ。最初に入ってきたのは、大工さんのコンサートで眼鏡を忘れていった芝さんご夫妻。先ずぼくがいくつかの最近歌わない歌。「果樹園の道」「夕方のおかあさん」など。ところどころコードがあやしい。歌いながら、「あっ、ここは太田君のサックスが入ってきたところ」などと思っていることに気がついた。藤森和弘さん、「人生に勇気」「おまえの歌が聞こえる」など。そして藤森さんのサポートで芝さんが沖縄の歌などを数曲歌う。前も感じたが、いい声をしている。

大月高志さん、「誕生」を歌い、「カノン」の演奏。大月さんはディランのポスターにかわって「六地蔵」がステージ正面の壁に飾られたことに言及したが、すでに何人もの人から、オーリアッドといえばこの佐藤勝彦さんの「六地蔵」だという主旨のことを言われた。オーリアッドの壁の色や雰囲気にピタリと合う。この絵は、23年前の初期オーリアッド開店時に岐阜の禅僧岡崎大愚さんが担いでもってきてくれたもの。http://www.planup.co.jp/backnumber/SatoKatsuhiko/Artist_main_j.html

赤羽真理さん、2曲目に大月さんのサポートで「千両梨の実」。この名曲を毎週のように聞いているが、佐藤勝彦さんの「六地蔵」と同じく飽きることがない。特に今夜の赤羽さんの歌い方は際立っていた。最後の音を延ばすところの力が抜けて、言葉が聞くものの心にすーっと入ってくる。ここで休憩。









後半トップはぼくが「イェスは汝れを呼びたもう」など。藤森さん、「今日は土曜日」など。赤羽さん「驚くばかりの」など。

最後に赤羽さんとぼくで「イェスは汝れを呼びたもう」。来年は赤羽さんとぼくのジョイントコンサートが赤羽さんの教会で計画されている。この聖歌も是非一緒に歌いたい。

11時閉店。家に戻る。見上げると満天の星空。これほど見事な星空はめったに見られるものではない。東の空には特に明るく輝く星があった。写真に撮ったが写っていたのは黒い四角のみ。この黒の一面の中に、無数の星が煌く満天の星空を想像してみてください。


November 21, Friday 2008

時おり細かい雨や雪が舞う寒い一日。終日、三十三所観音めぐりの資料の整理。実際に役に立つ読みやすいものにしたいと思っているが、取捨選択が難しい。漢字の多い仏教用語が連なると一見難しそう。

秋の初めにかかわったロイ・オービソンのボックスセットのサンプル盤が今朝届いた。ロイ・オービソン『ソウル・オブ・ロックンロール〜ロイ・オービソンの生涯』(SICP 2096
-9)。CD4枚。発売日は11月26日。歌詞の聞き取りなど苦労したが、大いに勉強になった。「カリフォルニア・ブルー」を初めいくつかの素晴らしい歌にも出会えた。そして何よりも、ロイ・オービソンの生涯について深く知ることができた。

彼の息子、ロイ・ケルトン・オービソン Jr.が書いたライナーの一節が心に残っている。

  
彼は小さな子供のときに音楽に対して感じた魅力を、生涯失うことがなかった。
  そしてまた、本来無料であるべきものに対して多大な賞賛とお金が与えられた、
  という謙虚な気持ちも失うことがなかった。

  彼にとって、音楽がすべてだった。ギターが彼の一番の親友で、一緒に二人は
  大いに楽しい時を過ごした。

彼は生涯いくつかの悲劇に見舞われ、52歳という若さで亡くなったが、彼の人生は完結していたように思われる。幸せな人生だったと思う。

夜11時過ぎ、家に戻り夜空を見上げる。雲間にオリオン座がくっきり。明日は晴れるだろう。



November 20, Thursday 2008

松本へ。善知鳥(うとお)峠を越えたら、雪が積もっているかもしれないと心配したが、北アルプスの山の上以外、雪はない。寒いけれど快晴の素晴らしい一日。

今日は前期に歌った歌を中心に歌い、新しい歌はなし。英語の歌を通して英語の発音とリズムを身につけてもらいたいと思っているが、もっとも勉強になっているのはぼく自身かも。日々新たな発見がある。color と collar はカタカナではカラーで、音としてはかなり微妙な違いである。聞き取るのは難しいが、文脈の中でなら、間違うことはない。発音する場合には、口の形に注意さえすれば区別することはそれほど難しくない。I turned my collar to the cold and damp.

帰りに塩尻の電器店により、ハロゲンランプを買い、その近くのレストランで夕食をすませる。家人は都合で午後から留守。

少し遅れてオーリアッドへ。留守電が2本入っていた。メッセージはなし。すぐに電話があった。「土曜日の大工さんのコンサートのとき、メガネを忘れたんですが・・・」「あ、ありましたよ」。

そのあとしばらくして、もう一本の電話。箕輪町長岡の長松寺(ちょうしょうじ)のご住職さん。12月13日の成道会のトークライブについて婦人部の役員の方々と打ち合わせに来たいとのこと。

8時過ぎ、総勢5名でお見えになった。トークライブのタイトルを決め、いくつか曲を聞いていただく。親戚に井口喜源治さんのお孫さんがいるという方がいて、久々に「次郎」の短縮版を聞いていただく。長い間歌っていなかったので、途中コードがあやしくなる。

長松寺の成道会は12月13日(土)午前10時より。礼拝式、総会のあと11時からトークライブ。一般の方々も聴講自由とのこと。

11時閉店。今夜も寒い。


November 19, Wednesday 2008

寒い一日。朝起きると、あたり一面に白いものが。霜にも見えるが、よく見ると雪。新聞を取りに外に出ると、頭上に月。最近夜の月をよく見たが、昼の月は久しぶり。きれいだ。

ソフィーとフィービーも寒いのか、あまり外に出たがらない。



 

午後、24日の三十三所観音についての資料を集める。大いに学ぶところがあった。

土曜日以来のオーリアッド。土曜日の大工さんのコンサートを偲びながら『蓬莱行』を聞く。今回のコンサートでは、演奏はもちろんだが、大工さんの笑顔が印象的だった。

11時閉店。家に戻り、玄関先の温度計を見る。-2℃。寒いはず。雲の合間に、星々が煌いている。


November 18, Tuesday 2008

朝9時から、区の役員3人と、24日に行われる三十三所観音めぐりの下見と整備に出かけた。紅葉の季節はすでに過ぎたが、それでも美しかった。33の観音像もちゃんと所定の場所に鎮座していた。落ち葉をレーキでかき、歩く道に飛び出している小枝を鎌で切った。正味2時間ほどの作業。





途中カモシカに出くわした。斜面の上からこっちをじっと見ている。写真を撮るため近づく。それでも逃げない。写真を撮り、さらに近づこうとしたら、後を振り向き、ゆっくりと走って逃げていった。カモシカを見るといつも、孤独な老哲学者を思う。白い髯をはやし、悲しそうな眼をして物思いにふけっているからか。カモシカが群れているところを見たことがない。

朝早くメールを開けたら、スプリングスティーンの新しいアルバムのニュースが何人かの人から届いていた。1月27日リリースとか。いよいよ就任式のパーティで歌う可能性が出てきた。アルバムタイトルは Working on a Dream。夢の実現に向けて頑張ってるという歌。

ロサンゼルスの友人からは Bridges for Obama という歌の動画のURLが送られてきた。世界中の人々がオバマ氏に好意をもち、期待していることが伝わってくる。日本をベースにしたアメリカ人のミュージシャンたちが作った作品のようである。いくつもの国々の橋とその橋の前に立つオバマ氏を支持する人たちの映像をバックに歌われる。一聴の価値あり。http://blip.tv/file/1338283


November 17, Monday 2008


午前中、病院の眼科へ。眼科にかかるのは、健康診断の視力検査を除いて、初めて。3日前の夜、オーリアッドを閉め、車に乗ろうとした途端、右目の端に光が走るのを感じた。その後も何度か光が走る。翌日昼間には、ごみが目の前にちらつく現象が顕著になった。インターネットで調べてみたら、光の走る現象は光視症、ごみがちらつく現象は飛蚊症というらしい。

飛蚊症は前からあったが、光視症は初めてだったので心配した。昨日から光視症は減少したが、飛蚊症は相変わらず。今朝、家人に説得されて眼科へ。結論から言うと、特に問題なし。加齢による水晶体の変化により一時的に引き起こされたもので、今後悪化しなければ、何の治療も必要ないとのこと。ひとまず安心。様子をみることに。

眼耳鼻舌身意、ことごとく、加齢による変化が押し寄せてくる。

瞳孔を開くクスリを入れて検査したので、夕方までは眼を使わないようにとのこと。昼過ぎ、昼寝をすることに。ぐっすり3時間は寝た。

トップページの六地蔵と大工さんの写真が面白い。大工さんの顔がまん丸で、まるでお地蔵さんのよう。そして背後の六地蔵が大工さんと一緒に歌っているかのよう。


November 15, Saturday 2008

大工哲弘コンサート。休憩を挟んで2時間を超す熱演。前半は唱歌を中心にした構成。休憩後、大工さんが衣装をかえて登場。ソロで3曲歌ったあと再び二胡のサポートで最後まで。八重島の民謡を中心に。驚いたことに、最後から2曲目に「千の風」が歌われた。大工さんの独特な声で歌われる「千の風」は、ぼくが歌うのとは違う味わいがあった。

二胡の吉田悠樹さんは、年配の人を勝手に想像していたが、25歳の若者だった。

 

  

アンコールは3曲。最後の曲はロックンロールといってもいいほどのノリ。エイヤサッサの掛け声で、会場全体が沸きかえる。いいコンサートだった。

大工さんが、最近「沖縄依存症」患者が増えているとMCで語ったが、会場にはその「病」にかかっている人が大勢駆けつけてくれた。白馬からやってきた白馬童子こと佐藤さんもその一人。沖縄に土地を買ったという高校の先生もいた。みなさんそれぞれに大工さんの歌と三線を楽しんでくれたようだ。

打ち上げでは大工さんを囲み、蕎麦打ち名人赤羽さんの新蕎麦をいただく。美味しかった。沖縄の人はお酒が強い。12時過ぎまでオーリアッド。そのあとわが家へ移動し、ぼくは3時半まで、みなさん5時半まで。


November 14, Friday 2008

オーリアッド、6時開店。そのあとすぐに伊那富橋へ月の写真を撮りに行く。家に戻り、写真を見たら、面白い写真が撮れていた。月は真ん中の丸い光。その他の丸い光は、ほたるの光に擬した伊那富橋の街灯。

遅くなって、祖山さんと、箕輪町長松寺のご住職さん来訪。12月13日(土)のトークライブの打ち合わせ。午前10時からの婦人部の成道会(御詠歌朗詠)のあと、1時間ほどトークライブをさせていただくことに。

明日の大工さんのコンサートに備えて、ステージのディランのポスターを降ろし、佐藤勝彦さんの六地蔵の書画をかける。大工さんの歌にはこのほうがいい。ありがたいことに、ここにきて予約が増えてきた。4年前の最初のコンサートほどではないが、2年前のコンサートより盛況になりそう。今回は二胡の吉田さんもお見えになる。楽しみである。


November 13, Thursday 2008

見事に晴れ上がった美しい日。下の写真は、松本からの帰路、中山の丘の中腹から山麓線を撮ったもの。右は、ほぼ同じ場所から向きを変えて、松本市を撮ったもの。午後4時ごろ。



ジョン・クーンズが 11月4日のオバマ氏の演説と、ぼくのYouTube上の I Have a Dream をDVDに収めてくれた。昼過ぎのクラスでそれを見る。先週のこのクラスではスクリプトは読んだが、インターネットの映像がスムーズに動かず途中で止めていた。ジョンも一緒に見たが、クラスのあと、教材として使うには、もう少し短縮し英語の字幕を入れたほうがいいということになった。どこをどう短縮するかはぼくに任された。

途中で買い物をすませ5時過ぎ帰宅。昨日は5時前に王城山の上の月を撮ったので、今日も出ていると思ったら何も見えない。思い出した。月は、一日に一時間ずつ遅れて昇ることを。

下の写真(左と中)は6時前オーリアッドに行く前に王城山の上の月を撮ったもの。昨日が満月だと思ったら今日が満月だった。英語のサイトでチェックしたまま、時差を考慮していなかった。昨日は稜線がはっきり写真に写っていた。今日は何も見えない。肉眼でははっきり見える。人間の眼は凄い!右の写真は、オーリアッドからもどって撮った写真。11時20分ごろ。The Beaver Moon!



ジブランの会。合間を見て、以前に初めのほうを見て、昨夜からまた見始めた The Lives of Others というDVDを見る。別名を Sonata for a Good Man というらしい。マイケルが送ってくれたもの。ドイツ語の台詞に英語の字幕がついている。見終わったら閉店時間を過ぎていた。最近見た最高の映画。その予告編を YouTube で見ることができる。http://jp.youtube.com/watch?v=n3_iLOp6IhM&feature=related


November 12, Wednesday 2008


朝目覚めて外を見ると、不思議な雲が出ていた。天気予報では、午前中曇りで午後から晴れるとなっていたが、朝から晴れて、今夜の満月はよく見えるだろうと期待が膨らむ。

11月の満月は、Beaver Moon あるいは Frosty Moon というらしい。後者はまさに日本語でいう霜月だからわかりやすい。前者にはふたつの解釈があるようだ。冬の毛皮のためにビーバーを捉える罠をしかける時期というものと、冬支度のためにビーバーが活発に動き回る時期というものである。



真ん中の写真はオーリアッドへ行く前に撮った王城山にのぼった満月。肉眼ではとても大きく見えるのに写真に撮ると小さくなってしまう。

  王城山に黄色い月がのぼり
  横川の流れ清く
  ふるさとのにおいがする


右側の写真は、オーリアッドから戻ってから撮ったもの。あたり一面昼間のように明るかった。


November 11, Tuesday 2008

11月24日(月・祭)に予定されている「今村三十三所観音めぐり」の回覧板が回ったところ、下峠の中腹に大木が倒れているので取り除いたほうがいいとの連絡を受けた。昨日午後、見に行くと、二ヶ所で大木が倒れている。根こそぎ倒れているのは取り除くのが難しそうだ。

   

今朝、区の二人の方にお願いして、歩いて通れるように整備してもらった。1時間ほどで、見事な道が出来上がった。

 

家に戻ると、庭の紅葉が赤く色づいている。今年の秋は、暖かかったが、ここにきて急に寒くなった。寒暖の差が大きいせいか、紅葉が見事である。年によって紅葉の美しさは異なる。5年前もきれいだった。明日は母の命日。



午後は介護予防センターに入った AED の説明会。

夜、電話があり、階下に降りていき、話が終ったあとテレビをつけたら、ちょうど中村ブンさんが「かあさんの下駄」を歌うところだった。すっかり忘れていた。最初から見ることができてよかった。


November 8, Saturday 2008

サウンドチェックを兼ねてぼくが「祈りの歌」など3曲歌ったあと、山岸豊さん。久々の登場。今年の夏、ジョンとステファニーに会いにシカゴへ行き、ライブハウスやクラブで歌い、同時に、ギターも買ってきたとのこと。今日もってきたのがそのギター。マーティンM-42 David Bromberg のシグネチャー・モデル。1曲目、シカゴでも毎晩歌ったという Music Is a Gift。

初登場の優加さん、ピアノ弾き語り。死んだ愛猫に捧げた「会いたい」が印象に残る。藤森和弘さん、先ず、いつものように「人生に勇気」。次の2曲「今日は土曜日」「住みなれたこの町で」は、大月高志さんのサポートで。大月さん、「カノン」そして「G線上のアリア」。明日は仕事でこれらの曲を弾くことになっているとのこと。ここで休憩。







 

後半トップは、ぼくが大月さんのサポートで「一通の手紙」と「門」。そのあと、山岸さん「歌はかけがえのないもののひとつ」など。初めて聞いた「染まらず止まらず」がよかった。優加さん、カバー曲をいくつか。今晩の最後は藤森さん。「小さな幸せ」など3曲。3曲目は大月さんのサポートで、遅くに入ってきたお客さんたちのために、よく知られた曲をぼくがリクエスト。盛大な拍手。

その後しばし歓談。みなさんがお帰りになったあと、遅くに入ってきた原田技研の原田さんと一緒に聖歌404番「イェスは汝を呼びたもう」を歌う。ぼくが一番好きな聖歌。この聖歌は、高校生のとき英語の勉強のために通った岡谷の教会で学んだ。その頃、原田さんはその教会のメンバーだった。何度かお会いしているはずなのに、お互い覚えていない。二人が共通して覚えているのはその教会の宣教師だったマカルパインご夫妻、そしてこの聖歌。


November 7, Friday 2008

CNNのサイトを読んでいて感動した記事があった。それはペギー・ウォレス・ケネディ(Peggy Wallace Kennedy)の手記である。彼女の父親は、ジョージ・ウォレス。1963年1月からアラバマ州知事。彼のスローガンのひとつは、「今日も人種差別、明日も人種差別、永遠に人種差別」(I say segregation now, segregation tomorrow, segregation forever.)というものであった。

キング牧師の I Have a Dream の演説の中に、

  私には夢があります。いつの日か、多くの酷い人種差別主義者や、連邦政府の決定
  にことごとく異を唱え、覆そうとする知事のいるアラバマ州で― いつの日か、そのアラ
  バマ州で、小さな黒人の男の子と女の子が、小さな白人の男の子と女の子と、兄弟姉
  妹として、手をつがくことができるという夢が。

という部分がある。この人種隔離、人種差別を維持し押し進めようとした知事がジョージ・ウォレスである。セルマにおける「血の日曜日」の背後には彼がいる。ペギー・ウォレス・ケネディはその娘である。

今回の選挙で、バラク・オバマに投票したペギーは、歴史は父親を酷い人種差別主義者として後世に伝えていくだろうが、晩年、彼は、自らの行いを悔い改め、まったく別人になっていて、もし生きていたら、彼自身、バラク・オバマに投票しただろうと述べている。そして次のように続ける。

  4年前、民主党の党大会でイリノイ州の若い上院議員の演説を聞いたとき、私は本当
  に感動した。そのときすでに私は彼が私の大統領になってほしいと望んだ。

  今日、バラク・オバマは、すべてのアメリカ人にとっての希望である。彼は、今、「正義
  が川のように、公正さが大河のように流れ下る」日がくることを絶えず祈り続けた人々
  の期待を一身に受け、その先頭に立っている。


今まで、ジョージ・ウォーレスという名前を聞いただけで、反射的に「人種差別主義者の酷い男」という反応が心に沸き起こった。娘の手記を読み、晩年いかに彼が若かったころの行為に苦悩していたかを知り、彼の見方が少し変わった。人は変わることができる。 Yes, we can!


*「正義が川のように、公正さが大河のように流れ下る」
というフレーズはキング牧師の「私には夢がある」のスピーチからの引用。

ペギー・ウォレス・ケネディの手記は次のURLから。
http://edition.cnn.com/2008/POLITICS/11/03/wallace.kennedy.obama/index.html


November 6, Thursday 2008

松本へ。昨日のオバマ氏の演説のスクリプトを印刷しようと印刷室に入ると、アフリカ系アメリカ人のR先生がいた。「おめでとう」と言いながら握手を求めた。「授業で演説のスクリプトを配り、CNNの映像を見せるつもり」と言うと、彼は昨日の勝利演説を聞いて「赤ん坊のように泣きじゃくった」と言う。そして「ロサンゼルスの両親に電話をしたら彼らもまた泣いていた」と付け加えた。ぼく自身、彼の演説を聞いて、こみ上げるものがあった。彼らの胸には、万感の思いが押し寄せたことだろう。

今夜オーリアッドでCNNのサイトを見ていたら、コリン・パウエルが、香港のホテルの一室で、オバマ勝利について語る記事があった。彼は、選挙戦の最後になってオバマ支持を表明したブッシュ一期目の国務長官。勝利演説を聞いて泣いたという彼は次のように言う、「泣いたことを恥じてはいないよ。みんな泣いたんだ。家族全員が。妻も、子供たちも、みんな」

晴れ晴れとした笑顔で記者会見に出てきたライス国務長官も、目は涙で潤んでいるように見えた。

オバマはアメリカのみならず世界中に感動の渦を巻き起こしている。結果が逆だったら、なんの希望ももてなかった。


November 5, Wednesday 2008

記念すべき日。バラク・オバマがアメリカ大統領選挙を制して44代目の大統領に選ばれた。そうなるとは思っていたが、12時過ぎ、獲得した選挙人の数が270人を超え、当選確実とCNNが伝えるのを聞いたときは、嬉しかった。

そのあと、シカゴでの勝利宣言のスピーチを聞いたときも感激した。実にスピーチが上手い。声がいい。レトリックが見事である。でも、彼のスピーチが説得力をもっているのは、単なる技術ではなく、キング牧師が言う「人格の内容」によるものだろう。

「黒人初の」という冠詞がしばらく使われるだろうが、最初から彼には人種を超えたなにかがあった。

夜はオーリアッド。初めてきたお客さん、ステージの壁のディランのポスターを見て「ここでディランに会うとは思わなかった」。 Street Legalをかける。続いて、The Greatest Hits vol.1。

11時過ぎ、家に戻る。月は見えなかったが、星がきれいだった。


November 4, Tuesday 2008

朝、伊那の合同庁舎へ。シニア大学での講演。9時、会場に着き、セッティングを始めて、マイクスタンドを忘れてきたことに気づいた。昨日の音楽会に使って、家人の車に乗せておいたのだが、今朝移すのを忘れてしまった。よほど疲れているに違いない。

家人に電話して、もってきてもらおうと思ったが、あいにく、他の用事があってこれないとのこと。会場のアップライトのスタンドで間に合わせることに。ギターは久々にラインを使うことに。

「I Have a Dream とバラク・オバマ」という演題で、およそ2時間のトークと歌。後半は少しへばったが、何とか終了。準備不足ではあったが、あとで話しかけて下さった方々の反応から推測して、まあまあの出来だったと思う。



昼食後、仮眠をとろうと横になったら、電話で起こされるまで眠ってしまった。時計を見ると4時半だった。

夜は大統領選のニュースをCNNで。オバマ氏の優勢は変わらない。雰囲気からして、地滑り的になるのではないかと思う。

午後6時半ごろ、西の空にきれいな三日月。





November 3, Monday 2008

今村区文化祭2日目。1時半から音楽会。初の試み。予想以上に素晴らしい音楽会になった。ピアノ演奏、レコーダー合奏、詩吟、伊那節三味線弾き語り、分館バンドの「風に吹かれて」、大正琴合奏、みんなで歌うコーナー、真言宗の声明、ぼくの「祈りの歌」と「千の風」(大月さんのサポート)、そして最後に再度ピアノ独奏。いろんなジャンルがあってよかった。

 





 

 

分館バンドは昨日遅くに一度練習し、今朝もう一度練習しただけだったが、思いのほか上手くいった。ボーカルの体育部長竹入均さんは、昨夜ケイタイにこの歌をダウンロードして何度も聞いたとのこと。その努力が実ったようだ。

外では12時半ごろから原田技研の原田さんが、「ポーン」という大きな音と大量の煙を出しながら、ポン菓子をつくって下さった。大好評だった。特に子供たちは大喜び。

コンサート終了後、一人のお年寄りが近づいてきて「分館長さんが歌ったときピアノを弾いた女の人は誰ですか」と質問された。ピアノの先生のことを言っているのかと思ったが、そうではないらしい。大月さんを女性と間違えたらしい。ちゃんと紹介したつもりだったが。

作品をみなさんが持ち帰ったあと、後片付け、そして打ち上げ。「打ち上げ」を英語でなんていうか調べてみたら、"job well done party"と出てきた。「仕事が上手く行ったあとのパーティ」。2日間役員と奥さん方の協力で、そして、見に聞きにきてくださった多くの方々のおかげで、まさに「仕事が上手く行ったあとのパーティ」になった。感謝。ビールが美味しかった。


November 2, Sunday 2008


今村区文化祭の初日。午前8時から10時まで、作品搬入。新しい建物になって初めての文化祭とあって、とまどうところもあったが、分館役員(主事、体育部長)と奥さん方の協力を得て、展示会開始の午後1時までに準備が整う。ぼくは、昨夜遅く慌ててソフィーとフィービーの写真を拡大してプリントアウトしたものを展示。家人はこれまた急遽作った布ぞうりと前から作っておいたパッチワークなどを展示。

小さな村ゆえ、ひっきりなしのお客さんというわけにはいかないが、5時までの4時間で40名ほどきて下さった。この建物の上棟式、安全祈願祭を司ってくださった、神主さんも、きてくださり、猫の写真の前で記念撮影。



 

 

遅くなって、明日の音楽会に向けて、分館バンドの練習。ヴォーカル、体育部長の竹入さん;パーカッション、主事の座光寺さん、そしてギターがぼく。曲目は Blowin' in the Wind。なんとかなりそうである。

夜は、明日の音楽会の「みんなで歌うコーナー」用の歌詞カードと一応のプログラムを作る。初めての試みゆえ、どうなるかわからないところがあるが、多くのみなさんに聞きにきてもらいたいもの。文化祭2日目は10時開始で、音楽会は1時半開始。ぼくも数曲歌う予定です。


November 1, Saturday 2008

開店直後に、4名の少々酩酊したお客さん。リクエストに応えて「碌山」「千の風」などを歌う。松尾文男さん、「千の風になって」を詩吟で朗誦。藤森和弘さん、「おまえの歌が聞こえる」を修理に出して修理してもらった弟さんのギターを弾きながら歌う。垣内彰さん、高村光太郎の碌山についての詩の暗唱。大月高志さん「誕生」そして「カノン」。ここで休憩。

  



 

 

後半のトップは、昨夜きてくださった小平憲一さんと土橋正彦さんのトーク。土橋さんは以前に何度かお見えになったことがあるが、小平さんは初めて。お二人とも県外の大学の先生。信州にこられるときはまた是非寄っていただきたいもの。小平さんは子供のころ10年ほどバイオリンを習ったとのことなので、次回は是非バイオリンを聞かせてもらいたいもの。

藤森さん、「今日は土曜日」「小さな幸せ」など。ぼくが「一通の手紙」など。赤羽さん「千両梨の実」。三浦、赤羽ともに大月さんのサポート。最後に、みなさんと一緒に、 We Shall Overcome と Amazing Grace。その後、しばし歓談。

To the previous page