OREAD Diary
December 〜 December 31


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December 31, Monday 2007

今の一番の心配は、雪。昨日から元旦にかけて大雪が予報されている。元旦の朝、つまり明日の朝は8時から10時まで神社の社務所に詰めて、初詣の村人たちに挨拶し、お神酒を振舞うことになっている。

今朝は家のまわりは5センチほど積もったが、道路は雪かきをするほどではなかった。夕方暗くなる前に、帰省中の長男と神社へ行き、参道と石段の雪をかき、エンカルをまいてきた。


夜は、本当に久しぶりに紅白歌合戦を最初から最後まで見た。かつてあったような、くだらない応援合戦は影をひそめ、鶴瓶のリアリティのあるパーソナルな語りなどあってよかった。特に後半は。

「歌の力」というのがひとつのテーマだった。世界を変えたり、戦争を止めたりする力が歌にあるとは思えないが、それでも歌の力を信じている。オーリアッドはその力に支えられている。


December 29, Saturday 2007

本年最後の飛び入りライブ。しみじみとしたいい夜になった。

早くに来て1番テーブルにすわっていた人は、大月高志さんの知り合いのカメラマンだった。東京から北陸へ向かう旅の途中に立ち寄ったとのこと。大月さんが東京でバンドをやっていたころ、よく写真を撮ってもらったとのこと。タテヤマさんが来ることを予期していなかった大月さんはびっくり。タテヤマさん曰く:大月さんは東京にいたときはいつも黒い服を着ていた。こっちに戻っても黒ですね。

Man in Black (黒い服の男)といえばジョニー・キャッシュ。なぜキャッシュが黒い服を着るようになったかは、2月発売予定の The Johnny Cash TV Show というDVDを見てもらうとよく分かる。大月さんはなぜ?

今年の3月以来、帰省するたびオーリアッドに顔を出してくれるようになった名取さんご夫妻。今夜は名取さんが、オーリアッドの歌い手たちに捧げたいとアカペラで You Are My Sunshine。

箕輪町の会社社長の山口さん、ここ数ヶ月忙しく顔を出せなかったが、今日は今年最後なのでどうしても来たかったとのこと。彼は数年前からニ胡のレッスンを受けてきた。いよいよ来年最初の飛び入りライブ(1月5日)でデビューすることに。






山岸豊さん「音楽は贈物」他、藤森和弘さん「おまえの歌が聞こえる」他、赤羽真理さん「人生の海の嵐に」他、大月高志さん「カノン」他。長島功さん「最後の手紙」他、それにぼくが「千の風」他。

今年最後の曲は、ヴォーカル&ギター赤羽真理、ピアノ大月高志で「千両梨の実」。永遠の命とかかわる言葉と音楽がオーリアッドの空間を満たす。曲が終ったあと、しばらく拍手鳴り止まず。

今年一年、オーリアッドに歌いに、そして聞きにきて下さった方々のご協力とご支援に、心より感謝申し上げます。おかげさまで、いい一年になりました。来年もよろしくお願いいたします。来年のオーリアッドは新たな展開もあり面白くなりそうです。

来年は1月4日(金)から営業を開始します。最初の飛び入りライブは1月5日(土)です。


December 28, Friday 2007


午前中、区の配布物や回覧板用の文章の準備。予想以上に時間がかかる。

午後、朝届いた修正されたdisc two の校正にとりかかる。できるだけ早くと思ったが、年末年始の休み明けでいいとの連絡が入り、一息。

オーリアッドへは少し遅れて入る。今日は仕事収め。大月さんと彼の友人たちがきてくれる。遅くになって長島功さん。最近は仕事が忙しくなかなか来れないが、明日は来たいとのこと。

外は雨。雪でなくてよかった。大晦日から元旦にかけては大雪が各地で予想されている。困った。元旦の朝は8時から10時まで村の神社に詰めなければならない。雪でなく雨になることを願うのみ。


December 27, Thursday 2007

午後、DVD disc oneの字幕のニ校を送る。明日は修正されたdisc twoが届くとのこと。仕事が早い。 オーリアッドへ入る前に、塩尻へ買い物に。リサイクルのインクカートリッジが格安で売っていた。ワンセット購入する。インクは実に高い。しかもすぐになくなってしまう。

オーリアッドのCDラックにウエイロン・ジェニングスとジミー・ロジャーズがあった。キャッシュのDVDの仕事と関わらなければ見過ごしていただろう。早速聞く。前者では、DVDでも歌われていた "White Lightning"が印象に残る。後者には、"Blue Yodel"など何曲か馴染みの曲が入っていて、ぼくの好きな音楽の原点はここにあると思った。

最近よく甘酒を飲みにきてくれるY先生と話していたら、夕方買ったリサイクルのインクはプリンターが受け付けないことがあるとのこと。キャノン用と書いてあるが、作っているのはまったく別の業者とのこと。これは困った。

単身赴任で辰野にきているという年配の方が寄って下さった。オーリアッドは初めてとのこと。いい雰囲気だとしきりに誉めて下さる。土曜は無理だが、ウイークデイには顔を出したいとのこと。ありがたい。

家に戻りテレビをつけると、ブット元首相暗殺のニュースが飛び込んできた。暗澹たる気持ちになる。


December 26, Wednesday 2007

残すところ今年もあと数日。庭や畑の整理もすまないまま年を越しそうである。

昨夜、ジョニー・キャッシュ・ショーの disc two の字幕チェックをすませ、送る。今朝、ブックレットのライナーを除く部分(当時の新聞記事やTVガイドの記事など)の訳の初校とライナーの三校を送る。

DVDの字幕チェックというのは初めての仕事。業者の訳を修正したり、新たに訳しなおしたりするのだが、簡潔に訳す訓練になる。その際大事なのは何を残し何を捨てるかという決断。ぼく自身がかつて訳した歌詞でも、そのままではない。かなり削られたり要約されたりしている。

この仕事に関して何よりよかったことは、名前は知っていたが聞いたことのないミュージシャンの演奏を聞くことができたこと。印象に残っているのは、Linda Ronstadt, Waylon Jennings, Marty Robbins, Derek & the Dominos, Tony Joe White, Roy Orbison, Chet Atkins, Merle Haggard. もちろん、そのほか、Bob Dylan, Neil Young, Pete Seeger, Carter Family と馴染みの人たちの演奏もいい。貴重な映像の数々。

昼過ぎ、運動不足を解消するためにスイミングへ。泳ぎながら思った、この状態で銃を向けられたら、まったくの無防備、逃げようがない。目撃した子供たちが受けたであろう衝撃の大きさを思うと心が痛む。

夜、8時過ぎオーリアッドへ。しばらくして団体客。今日は終業式だったのかな。


December 25, Tuesday 2007

クリスマス。

昨日も今日も終日、コンピュータに向かう。ひたすらキーボードを打つ。思い出になるクリスマスは何度かある。特に若いとき。でも今年のクリスマスもある意味、記憶に残りそうだ。

今朝の星占いにさそり座は今日は仕事運がいいと出ていた.
いいのか悪いのか。少なくとも、抱えきれないほどの仕事に恵まれている。


December 23, Sunday 2007

午前10時、辰野教会のクリスマス礼拝に。礼拝堂に入って最初に目に入ってきたのが、正面の壁にかかっていた垂れ幕の言葉。

  
沖に漕ぎ出して綱を降ろし、漁をしなさい。

うーむ、何やら大漁の予感。この20字足らずの文の中にいろんな魚が隠れているような。

礼拝の司会は赤羽真理さん。賛美歌が歌われ、お祈りがあり、聖書の朗読があり、最後に「無条件の愛」についての長谷川牧師のメッセージ。そのあと、若者二人に対する洗礼式。厳かなうちにも温かみのある集会。

教会から戻り、ジョニー・キャッシュ・ショー後半の字幕チェックの作業。火曜日締め切り。疲れていて集中できない。今夜は早く寝るとしよう。


December 22, Saturday 2007

大盛況の飛び入りライブ。ピークは、9時過ぎ、キャロリングで町をまわっていた聖歌隊が立ち寄り、「きよしこの夜」を歌ってくれた時。彼らへのお返しとして、大月高志さんに「カノン」と Merry Christmas, Mr. Lawrence をお願いする。

縄文ミュージアムの主任学芸員の堤隆(つつみ・たかし)さん、5000年前、楽器として使われたという笛、鈴、太鼓の音を響かせたあと、Blowin' in the Wind のファーストヴァースが挿入された「生活の柄」。堤さんに初めてお会いしたのは、もう何年も前、野辺山の「森のふぁみりー」というペンション。そのとき、Blowin' in the Wind を一緒に歌ったことを思い出した。


  

 


ふあさん、「絵本を朗読して録音しておく」他。藤森和弘さん、クリスマスに因んで「アンナ」他。リイチさん「琥珀色の恋物語」他。初登場ベストフレンド・リーダー飯島伸一さん、オリジナルのヴァースを含む「青春旅情」他。久保田治彦さん「風のゆりかご」他。田中創さん新曲「小さなルーカス」他。最後に、「スイート・ホーム・シカゴ」のセッション。ヴォーカル、ギター、田中創;ギター、篠原真吾;パーカッション、春日淳也;ピアノ、大月高志。大いに盛り上がる。

最後の演奏が終ったときすでに11時。リイチさんがもってきてくれたカボチャクリーム入りどら焼きと桜餅と草餅のパックをみなさんにお配りし散会。リイチさん、いつもすみません。

夕方雪が舞い始めていた。大雪を心配したが、外に出ると雨。よかった。


December 21, Friday 2007

忙しい一日。朝食後、メール便にてビデオが届く。ジョニー・キャッシュ・ショーの後半の字幕入りビデオ。早速、DVDに移し、チェック作業ができる態勢に。実際の作業は明日から。月曜日が休日でありがたい。

午後3時、役場にて区長会。5時、バスに乗り、かやぶきの館へ。忘年会。その後、みなさんは二次会へ。ぼくはオーリアッドへ。8時半。天竜ずくだし倶楽部主催の歌声喫茶忘年会真っ最中。しばらくカウンターの中で聞いていたが、久しぶりにお酒を飲んだせいか、眠くて仕方ない。2階へ上り、仮眠をとる。9時半、「終ったよ」という家人の声に起こされる。ぐっすり眠っていたようだ。

階下に降りると、歌声喫茶は終わり、ずくだし倶楽部スタッフ歓談中。10時近く、区長さんたちが入ってきた。最初は二人だったが、そのあと、徐々に増える。ピアノを弾いて歌う区長さんがいて盛り上がる。そのあと、町長さんがピアノを弾き始める。上手い!しばらく彼のピアノに合わせて唱歌の合唱。彼が「千の風になって」を弾き始めたとき、ぼくに歌えという声がする。

ぼくの「千の風」はまったく違う歌なので、とお断りして、町長さんの演奏が終ったところで、歌うことに。「千の風」「カムサハムニダ、イ・スヒョン」、それにリクエストに応えて「アメイジング・グレイス」。歌いながら顔を上げるとカウンターに藤原和義さん。驚いた。

閉店前、久しぶりに藤原さんの歌を聞かせてもらう。「テネシー・ワルツ」と、今までに聞いたことのない歌。一年前、松本で、伝統ある餃子のお店をを引継いで多忙を極めているようだ。土曜日は忙しいとのことだが、機会を見つけて歌いにきてほしいもの。


December 20, Thursday 2007

今年松本へ行くのは今日が最後。歌とディクテーション、それに global issues に関するエッセイを書く準備。彼らが歌うのを聞いて感じた。英語はいざしらず、歌は確実に上手くなっている。

夕方戻り、少し休んでオーリアッドへ。昨夜石崎さんから届いたマンダラ2のライブ音源を聞く。ざっと聞いただけだが、本来フィンガーピッキングのところをストロークで始めてしまった「ミン・オン・トゥイー」は、急ぎすぎで「間」がなかったし、「たまちゃん」ももっとゆっくり歌うべきだった。やはり歌いこんでない歌は本番では余裕がなくなる。しかし、全般的には悪いできではない、と自画自賛しておく。

箕輪での歌声喫茶の帰りだと、丸山俊治さんが寄ってくれた。明日は「天竜ずくだし倶楽部」主催のオーリアッドでの歌声喫茶/忘年会があり、丸山さんは2日連続の歌声喫茶になる。

明日(21日)はオーリアッドは上記イベントのため、9時半まで貸切となります。9時半以降は通常営業。


December 19, Wednesday 2007

朝から夕方まで、昨夜に引き続きDVDジョニー・キャッシュ・ショーの字幕のチェック。大変だけれど楽しい仕事。6時前に、正確には6時7分前に、昨日届いたvol. 1のチェックと修正を終え、メールで送る。

急いでオーリアッドへ。堀六平さんと加奈崎芳太郎さんと6時に会う約束をしていた。すでに堀さんのマネジャーの上條俊一郎さんと加奈崎芳太郎さん、それにグッドニュースの木下祐治さんが到着していた。堀さん、少し遅れて到着。

上條さんから堀、加奈崎、三浦の三人で何かできないかと、以前から言われていた。いろいろな構想が出たなかで、とりあえず、来年1月19日(土)に、オーリアッドで、公開リハーサルをやろうということになった。

加奈崎さんとは初対面。諏訪に住んでいるということは知っていた。古井戸のヴォーカリスト・ギタリストとしてよく知られたミュージシャン。堀さんは、ご存知ワサビーズのリーダー。異質な3人のおじさんたちの化学反応や如何。

どのような反応であれ、新しい出会いの可能性が感じられる。2008年は面白く、そして、忙しくなりそうだ。


December 18, Tuesday 2007

今日も寒い一日。この冬初めてリビングの薪ストーブを使った。溜まっていた灰を取り除き、ガレージから廃材をもってきて、火をつけた。ソフィーとフィービーがこわごわ近づいてくる。興味深そうに覗き込んでいるが、決して近づかない。



昼過ぎ、メール便で字幕入りVHSとその原稿が届く。語りと歌の字幕のチェック。とりあえず、VHSを、作業しやすいように、家人にDVDに移してもらう。

よく映画の字幕の訳がおかしいと思うことがあるが、仕方ない面があると、この作業をしながら思った。正確に訳そうと思えば、言葉が多すぎて瞬時に変わる画面におさまらない。いかに省略するか、いかに枝葉を削るかが重要。削りすぎても意味が伝わらなくなる。映画やDVDの字幕の翻訳者は凄い!

夜中までかかって、前半2時間分の字幕をチェックした。何箇所か修正したが、字数の制約を受けて四苦八苦。時間がかかる。後半の2時間分は明日届くことになっている。


December 17, Monday 2007

寒い一日。金曜日、東京へ行く直前に届いたライナーの訳の二校を済ませ、メールで送る。夜は公民館にて区の臨時委員会。

12月10日にキューバから戻ったという方からメールが届いた。

  皆平等に貧しい状態ながら、志を持った社会であるように感じ、感心して
  戻りました。教育費、医療費を無料にしているだけではなく、医療はホーム
  ドクター制により予防医学システムを実現しています。・・・ボロボロの
  自動車を見るとき、徹底的に物を大切にしていることが伺われました。貧
  しさの中から他国の医学生を引き受けて教育し、ボランティアの医者を中
  南米に派遣していることに、この国の姿を見る思いです。


「志を持った社会」という表現が新鮮だった。「志」、久しく聞くことのなかった言葉。


December 16, Sunday 2007

朝起きると一面の雪景色。でも根雪になるほどではない。昼ごろまでに、道路の雪は融けてしまった。

午後2時30分開演の「兵士の物語」というコンサートを聞きに岡谷のカノラホールへいってきた。最初の30分は、日本フィルハーモニー交響楽団の室内楽による「くるみ割り人形より」。休憩を挟んで、秋野暢子の語り、柳澤寿男指揮によるストラヴィンスキー作曲「兵士の物語」。語りの入るクラシックのコンサートというものを初めて聞いた。感動したとは言いがたいが、コソボに住み、指揮者として活動しているという柳澤さんの思いは十分に伝わってきた。彼は高校の同窓生。

雪は融けたが、夜になったら冷えてきた。やはり東京に比べて信州は寒い。




December 15, Saturday 2007

午前11時、昨夜のライブにきてくれた高校時代の友人藤森弘章君に招待され、ホテルの近くのレストランで、家族3人、お昼をご馳走になる。感謝。美味しいパスタをいただきながら、懐かしい思い出話しの数々。彼とはクラスは違ったが、英語や体育のクラスは一緒だった。

新宿駅で、長男と別れ、午後2時発のバスに乗る。辰野着5時。すぐ家に直行。玄関のドアを開けると、ソフィーとフィービーが両手をついて、首をかしげて、待っていた。

6時、オーリアッドへ。飛び入りライブ。ダニエルの送別ライブのとき、正面の壁の六地蔵の絵をはずし、そのままになっていた。久しぶりにディランの初来日のときのポスターを飾る。



 


とてもいい飛び入りライブになった。赤羽真理さんの所属する辰野教会の長谷川牧師ご夫妻のおかげ。先ずぼくが歌う。いつものギターを今朝ホテルから宅急便で送ったので、以前使っていたギターで「次郎」「千の風」など。藤森和弘さん「愛音」「おまえの歌が聞こえる」など。大月高志さん「カノン」、それに「誕生」。赤羽さん「千両梨の実」「人生の海の嵐に」など。

そのあと、長谷川ご夫妻がステージに上り、赤羽さんと一緒に、聖歌404番「イェスは汝(なれ)を呼びたもう」と「驚くばかりの(アメイジング・グレイス)」を歌う。この選曲にはぼく自身「驚くばかり」。というのは、高校生のころ岡谷の教会に通っていたとき、一番好きだった歌が、聖歌404番だったから。


久々登場の唐沢ひとしさん「ハッピー・クリスマス」と「サイレント・ナイト」。唐沢さんのクリスマスの歌を聞きながら、長谷川牧師に、クリスマスについてお話していただきたくなった。お願いすると、快く承諾してくださった。彼のまっすぐに延びた背中、優しい微笑み、柔和な語り口、どれをとってもハートウォーミング、ハートスージング(heart-soothing)である。クリスマスについてのお話もよかったが、奥様との出会いを語られたところが一番印象に残った。またこんな機会がもてたらいいのだが。

心安らぐ素晴らしい土曜日ライブになった。感謝。

  イェスは汝を呼び給う
  いと もの静かに
  愛の神のもとより
  などて去りしと
  帰れや 帰れや
  帰れやと主は今呼び給う



December 14, Friday 2007

マンダラ2にて、野間さんのギターのサポートで、恒例の年末ライブ。前半は、リクエストもあり、トークの部分を長くした。碌山に大きな影響を与えた井口喜源治ついて、混迷する現代の社会へのひとつのロールモデルとして語った。

しかし、講演会の話の長さとコンサートの曲数がプラスされ、終演時間がかなり遅くれてしまった。遠くからきてくださった方々には大変ご迷惑をかけてしまった。反省。

トークを長くしたことでよかったことがあるとすれば、ぼく自身、井口喜源治の偉大さを、前より知ることができたこと。

研成義塾を卒業してアメリカへ移住する塾生たちに彼が送ったことば:

  
物質主義の奴隷となることなく、正を踏んでおそれず、潔く勇ましき
  生涯を遂げられんことを切望いたします。



高校の同窓生、それにICUのクラスメートも何人か聞きにきてくれた。『マディソン郡の橋』の訳者の村松君に会うのは、確か、1966年以来のこと。41年ぶりということになる。

今回も石崎信郎さんには録音をお願いしたが、かつてワーナーで石崎さんの同僚だった方も二人聞きにきてくださった。石崎さんは「ほたる祭りライブ」にも彼らを誘ったようである。

野間さんを含め、残ってくださった方々とマンダラ2で打ち上げ。11時過ぎ、場所を近くの居酒屋へ。ホテルに入ったのは午前2時だった。



December 13, Thursday 2007

松本へ。夕方戻り、明日のマンダラ2でのライブの準備。オーリアッドは、家人に頼むことに。今夜はジブランの会があるので、行って手伝いたかったのだが。

10時過ぎ、明日の当日用ちらしを印刷しにオーリアッドへ。明日の朝でもよかったが、大事をとって。朝はあわただしく、よく何かを忘れたり、時間に遅れたりするので。

ダニエルからメールが入った。帰国する日は明後日。先日のフェアウエル・パーティを喜んでくれたようだ。ちょっと大袈裟に、次のように書かれているところがあった。

  
Second to seeing my new born son and my wedding day it was the most
  fantastic and memorable event in my life.

  息子が生まれたときと結婚した日を除いて、あのパーティは、人生の中で
  もっとも素晴らしく、忘れられないできごとになりました。


結婚して子供が生まれる、それが順序である。しかし、子供が生まれたことを先に書いてある。息子の誕生がいかに嬉しかったか伝わってくる。最後に、

  
Please pass my sincere thanks to everybody.
  どうか心からの感謝をみなさんにお伝えください。

と書かれていた。それに I will dearly miss OREAD. とも。We will dearly miss you, too, Daniel.


December 12, Wednesday 2007

終日ライブの準備。東京在住の高校時代の友人から、ライブにきてくれるとの連絡あり。ありがたい。昨年は彼の娘さんがきてくれたことを思い出した。

今回はトークを多くしてほしいというリクエストがあった。コンサートであることにかわりはないが、11月23日の安曇野教育大集会でのトークライブの内容をもとにその準備。

夜は8時過ぎにオーリアッドへ。大月さんがカウンターで飲んでいた。しばし音楽談義。そして、これからのオーリアッドについて。


December 11, Tuesday 2007

朝起きると、雨音。雪でなくてよかった。しかし気温はかなり低い。いつ雪に変わるかわからない。まだスタッドレスに替えてない。朝食後、メール便が届く。封を開けると、先日送った翻訳の初校が出てきた。はやい!

昼前には校正を済ませて送り返したいと思ったが、結局送ったのは午後3時少し前・・・と思っていた。しかし、今送った時間を調べようと、送信トレイをチェックして気がついた。校正したファイルを添付するのを忘れていた。今、慌てて送ったところ。耳は遠くなるし、忘れっぽくなるし、困ったことだ。

夜は、金曜日のライブの準備。歌詞カード、当日用チラシの用意。何曲か歌う。少し喉がいがらっぽい。熱はない。ここで風邪をひいてはいられない。生姜を入れた葛根湯を飲んで寝るとしよう。明日は、気分よくなっているだろう。

雨は夕方までにやみ、雪にはならなかった。よかった。しかし、来週はスタッドレスに替えたほうがいいだろう。


December 10, Monday 2007

マンダラ2のコンサートの準備を始めたが、朝から区の関係の仕事が入り、思うように進まない。いくつか電話をかけ、書類をつくり、昼過ぎ役場へ届ける。

そのあとオーリアッドへ寄り、30分ほど練習。疲れていて集中できない。あきらめて家に戻り、仮眠。目覚めたら6時だった。

夕食後、区の委員会のメンバーに電話をかけたあと、再度、年末ライブの準備。昨年のセットリストを参考にして、今年歌って好評だった曲、新曲、リクエスト曲を加えて、今年のセットリストを考える。最終決定ではないが、だいぶ煮詰まってきた。


December 9, Sunday 2007


同姓の会。パークホテルにて会食。今年はわが家が当屋(当番)。早めに出かける。会食、歓談。その後、温泉に入り解散。パークホテルの温泉は実に良質。お試しあれ。

帰りにオーリアッドに寄り、家に戻ったのが4時。区の委員会の資料を準備し、6時半から委員会。その後慰労会。

長い一日。畳の上にすわっていることが多く、股関節が痛む。しかし、いい一日だった。

マンダラ2の年末ライブはいよいよ今週の金曜日。明日から本格的な準備を開始しよう。


December 8, Saturday 2007

ダニエル・ジリッグ送別ライブ&パーティ。垣内彰さんが撮ったダニエルの写真の前、熱演が繰り広げられた。

ダニエルは今日は最初と中間と最後の3回登場し、オリジナルを含む、彼の十八番を歌った。彼の歌を初めて聞く人も多かったが、盛大な拍手。歌い手も、ダニエルへのはなむけの言葉を述べ、熱唱。とてもいいライブになった。






藤森和弘さんの「別れの歌」、大月高志さんの「誕生」、丸山俊治さんの「おじさんたちの歌」、山田守人さんの「ヨイトマケの唄」など印象深い歌があった。守屋武志さん、垣内彰さんのダニエルへの言葉も気持ちのこもったものだった。

客席のみなさんとの Waltzing Matilda の大合唱もよかったし、最後の I Shall Be Released のセッションも感動的。

オーリアッドをやっていてよかったと思わされた一夜。ダニエルに、感謝。参加して下さった歌い手のみなさんに、そして聞きにきてくださった多くの方々に、感謝。


December 7, Friday 2007

朝、区の用事で町民会館へ。午後、修正した訳を送る。そのあと、明後日の区の委員会のための資料作り。6時前、オーリアッドへ。

一週間ほど前、オーリアッドで使っているノート型のメールが詰まってしまい、送受信ができなくなってしまった。何度繰り返しても、同じところで止まってしまう。その結果、受信トレイには同じメールが何通も溜まることに。家から送ったワードのファイルが読めない。現在このアドレスは公開していないが、以前公開していたため、全世界からスパムメールが届く。ここ数日、gmail で代用していたが、開店後、NTT−MEのOさんがやってきて新しいドレスに変えてくれた。これで不都合がなくなればいいが。

今夜は少し忙しかった。最初にやってきたのはこの地域の二人のAET。しばし音楽談義。アメリカ人とカナダ人。まだ20代前半ながら、共通の話題に事欠かない。しかし、二人ともカール・パーキンスは知らなかった。

明日は、ダニエルの送別飛び入りライブ。楽しみだ。


December 6, Thursday 2007

松本へ。快晴。山麓線から見る北アルプスが美しい。一段と高く形のいい山は常念岳だと、今夜、箕輪での歌声喫茶のあと寄ってくれた丸山俊治さんが教えてくれた。

夕方戻り、翻訳の修正を送ろうと家で仕事をしたが、今晩中には終りそうもない。断念して9時過ぎオーリアッドへ。苦労しているところは、トニー・ジョー・ホワイトが「ポーク・サラダ・アニー」を歌う前に歌の説明をするところ。訛りがある上に、口を大きく開けずもごもご語る。でも、トニーのギターも歌も気に入った。

丸山さんは、何度も常念岳に登ったことがあるとのこと。一度連れていってもらいたいものだ。

遅くなって、Waltzing Matilda の練習。以前からよく知っている歌だが、あらためて歌ってみると、実にいい歌である。もともとオーストラリアに住んでいた人たちの言葉が交じっていて、分かりづらいが、注釈を見ながら歌詞を読めばよくわかる。あらすじは次のようである。

  一人の放浪者 (swagman) が、小さな湖(billabong) のほとりで野営を
  して、お茶を入れるためにお湯を沸かしていると、羊が水を飲みにやっ
  てきた。彼はその羊をつかまえ、袋に入れる。そこへ、牧場主が警官
  3人とやってきて、羊を返せと問い詰める。放浪者は、おまえたちに
  捕まるぐらいなら死んだほうがましと、湖に飛び込んで死んでしまう。


プロテストソングである。

Waltzing Matilda は「ワルツを踊るマチルダ」ではなく、to travel with a swag つまり、「全財産を背中に背負って旅をする」という意味らしい。放浪のバックパッカー。

そうすると、

  Waltzing matilda, waltzing matilda
  You'll come waltzing matilda with me
  And he sang as he watched and waited till his billy boiled
  You'll come waltzing matilda with me


というコーラスは次のように訳せるだろう。

  旅に出よう、旅に出よう
  君もぼくと一緒に旅に出よう
  彼は歌った、お湯が沸くのをじっと待ちながら
  君もぼくと一緒に旅に出よう


詳しくは次のURL参照のこと。http://en.wikipedia.org/wiki/Waltzing_Matilda#Lyrics


December 5, Wednesday 2007

今日ソニーミュージックからリリースされたDVD The Other Side of the Mirror, Bob Dylan Live at the New Port Folk Festival を見る。

一番感激したのは、フリーダムシンガーズ、ジョーン・バエズ、ピート・シーガー、PPMを背後に、ディランが「風に吹かれて」を歌うところ。

映像がとてもきれい。サウンドも申し分ない。デイヴィッド・ギルモアのDVDにしろ、このDVDにしろ、時代は完全にDVDに移った感がある。

技術的なことはわからないが、CDと比べて、DVDに収められる情報量はかなり大きいようだ。今日いくつかの訳を送ったThe Johnny Cash Show は2枚組で、4時間以上ある。

今夜はオーリアッドは家人に頼み、家で仕事をする。仕事といっても、半分は探し物に費やされたが。


December 4, Tuesday 2007

定期検診のため病院へ。1ヶ月の速いこと。血圧も正常で、他も問題ないとのこと。次回の予定日は1月1日で、もちろん休診。2ヶ月分のクスリを処方してもらう。それに、前回風邪を引いたときに、抜群の効果を発揮したモーラステープを処方してもらう。熱が下がらなかったとき、以前にもらって残っていたこのテープを貼ったら、瞬時に下がった。

この湿布薬は副作用が強いとの理由で市販されていないらしい。貼る枚数も一日一枚と注意された。終日モニターに向かってキーボードを叩いていると、肩がこる、頭痛がする。歯茎が痛む。そんなときは首の後ろに一枚貼る。すぐに、すーと気持ちよくなる。魔法のテープ。

翻訳に関しては、難しいところがいくつかあるが、ほぼラフの訳を完成。明日、なんとか終了したいもの。

午後雪が舞った。驚いた。町に出る用があり、戻ってくると一面うっすらと白くなっている。明日の朝起きたとき、積もっていなければいいが。まだスタッドレスに替えてない。


December 3, Monday 2007

夕方、運動不足解消のため、久しぶりにスイミングに。身体をほぐすようにゆっくりと泳いだり歩いたり。疲れすぎないように早目に切り上げる。外に出て車に向かって歩いているとき、身体が少し軽くなっているのを感じる。

音源を聞き、届いた歌詞の修正をしながら終日翻訳。なんとかなりそうだ。

昨夜は、日本対韓国の野球の試合を見てしまった。面白い試合だった。今夜は日本対台湾。勝てばオリンピック出場が決まる大事な試合。しかし、しなければいけない仕事がある。テレビばかり見ていられない。最初だけ見て2階に上がる。1点先行、ピッチャーはダルヴィッシュ。もう大丈夫だろう。9時過ぎ、オンラインの新聞でスコアをチェックすると2対1で逆転されている。あわてて階下に降り、最後まで見てしまった。


December 1, Saturday 2007

飛び入りライブ。藤森和弘さん、大月高志さん、赤羽真理さん。いつもの顔が集まった。それに垣内彰さんが先日の写真展の写真をもってきてくれた。写真は、会場で見たときより一回り大きく見える。常時飾るのは少々恥ずかしいが、今日は正面の六地蔵の絵の前に置かせてもらうことに。






藤森さん、自分の歌のほかに河島英五の歌を何曲か。「風は旅人」は難しい歌だと思うが、藤森さんは歌いこんで、なかなかいい雰囲気。一緒に活動していたころの英五君の歌はよく知っている。しかし、「晩年」の歌はメディアで取り上げられた歌以外よく知らない。藤森さんのおかげで、彼の後半の歌を知ることができる。彼の優しい側面がうかがわれる歌が多い。

大月さん、垣内さんの「ふるさとCM大賞」のために演奏したという「はひふへほたる」から、まだ歌詞のついていない新曲へ。美しいメロディ。どんな歌詞がつくのだろう。「秋桜」も歌詞がつく前に聞かせてもらったことを思い出した。

赤羽さん、大月さんおサポートで「千両梨の実」。一緒にやってきたお兄さんが、盛んに口笛を吹いて声援を送る。元気のいい愉快なお兄さんである。

垣内さん、写真展について、グランセローズ写真コンテスト大賞受賞について、明日行われるという「ふるさとCM大賞コンテスト」について、そして彼にとって写真とは何かについて語る。彼について驚かされることは、写真のことになると本当にずくがあるということ。

ぼくは、マンダラ2に向けて日ごろあまり歌わない歌を歌う。散々な出来。声は出ないし、「宝福寺にて」の歌詞を忘れたり、疲労がピークに達しているようだ。気をつけなければ。

次の土曜日はダニエル・ジリッグのためのフェアウエル・パーティー/コンサート。歌いに聞きに、語りに、お出かけ下さい。


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