OREAD Diary

April 1〜April 30, 2007



April 29, Sunday 2007

今朝は9時から荒神山公園のグランドで消防団と奉仕団の春季訓練があり、来賓として参加した。霜のおりた寒い朝だったが、真青な空に新雪をかぶった西駒が映えて、きれいだった。

開会式のあと、スーツ姿の若者が、「18年前、先生に英語を教えてもらいました」と話しかけてくれた。彼は来賓として、日本赤十字社長野支社から来ていた。

夜届いたメールには、「先生の授業はよく憶えております(英語ではなく音楽のことですが)。なぜか、ボブ・ディランの Blowin' in the Wind や The Times They Are A-Changin'、ビートルズの Nowhere Man や All My Loving が印象に残っていて、今でもテレビやラジオでこれらの曲がながれると、懐かしい気持ちになります」とあった。

こういう出会いは嬉しい。名前をなかなか覚えられないぼくだが、彼の名前は覚えていた。姓がぼくと同じで、名がぼくの従兄弟と同じだったので。

午後は、消防団第三分団の初総会と懇親会に出席。第三分団はぼくが住む今村を含む5部落をカヴァーする消防団。驚くことに赤い消防車が迎えにきた。さすがに疲れたが、いくつもの新しい出会いがあり、区長の「仕事」も、恐れていたほど悪くはないと思った次第。


April 28, Saturday 2007

飛び入りライブ。先ずぼくが Bird on the Wire と「一通の手紙」。そのあと、藤森和弘さん。「人生に勇気」「子守唄のように」、そして「ほろ酔いで」。最後の歌を歌う前に、河島英五の秘蔵映像DVDを入手し、この歌を覚えたと話す。いい歌である。

  ほろ酔いで夢みれば
  思い出は美しく
  時はすべてを許し
  やさしさに変えてゆく

川島茂さん。オリジナル3曲。20年前に書いたという「フォークシンガー」、そして新曲「ニュー・スタート」など。1曲目を歌う前、その頃は汚いブルージーンとアーミージャケットを身につけ、髪を背中まで伸ばしていたと話す。40年前、ぼくもそうだった。

大月高志さん。先日の教会コンサートで好評だったという「誕生」をピアノ弾き語りで、続いて「カノン」。赤羽真理さん。教会コンサートの仕掛け人。コンサートが盛況で素晴らしかったと出演者に感謝したあと、「鹿のように」を一人で、そして大月さんのサポートで「旅人の木」「千両梨の実」。田中創さん。リチャード・トンプソンの曲から入った。ギターが素晴らしかった。

  ・・家までの長い道、何マイルも歩いている
  君を失うことを気にしてなんかいない
  実際、家に一歩一歩近づくたび、気分よくなっている
  暗闇の中、ああ言えばよかったという言葉を反芻している
  夜明けまでには家に着き、元の自分に戻っているだろう
  家までの長い道、何マイルも歩いている

そのあと、教会コンサートで歌ったという「ヴィンセント」、そして「おいでよ、今夜は踊ろう」。ここで前半終了。







後半、2曲づつ。藤森さん、ある人の快気祝いにと、「花」。そして「今日は土曜日」。川島さん、「春夏秋冬」を含む2曲を、大月さんと田中さんのサポートで。そのあと、赤羽さんとぼくが、大月さんのサポートで Amazing Grace、そして最後に田中さん、新曲「帰路」と「東京」。新曲では、コーラスで、「君の住む故郷へ/すべてを持ち帰ろう」と歌う。Bringing It All Back Home だ。

その後、しばし歓談。11時過ぎ閉店。明朝は消防団と奉仕団の春季訓練に、消防団のハッピと帽子を身につけ、荒神山の球場へ行かなければならない


April 27, Friday 2007

朝起きると久しぶりにいい天気。早速、ヘチマをザルに入れて干すことに。午後には曇ったが、いい具合に乾いた。種がいっぱいとれたので、芽が出るかわからないが、蒔いてみようと思う。調べてみたら、沖縄ではヘチマはゴーヤと並ぶ食材とか。



今日は一日翻訳と校正で大忙し。最後の校正を送ったあと、オーリアッドへ。6時開店が少し遅れた。金曜日なのに今夜は暇。5月4日のアルプス公園でのコンサートのために少し練習。遅くなって、姉妹都市ワイトモ関係のことで関係者来訪。明後日から、5日間、ワイトモから町長を含む15人の派遣団がやってくる。いくつかの場面で、通訳を頼まれている。


April 26, Thursday 2007

松本からの帰り、塩尻で買い物。コピー用紙、ジャガイモの種芋、それに何種類かの花の苗。それに DVD の廉価版、All the King's Men

6時前にオーリアッドに入る。今夜は歌声喫茶。主催、天竜ずくだし倶楽部。アコーディオンを弾いていた女性が結婚してこれなくなったので、今日からギターが一人加わり、ギター3台、それにベース1台の伴奏。ベースのMさんは、途中からピアノに変る。やはりメロディラインがあったほうが歌いやすいようだ。楽しめた。

歌声喫茶のあと、何人かのお客さん。Yさん「先日の教会のコンサートへ行ってきましたが、よかったですよ」。Y先生「昨日、ときわのコンサートへ行ってきましたが、よかったですよ」。T先生「最近は忙しくてなかなか飲みに出られません」。一緒にきたHさん「えっ、今日で三晩連続では?」。T先生がギターでベートーベンのソナタを。ぼくが Bird on the Wire を。

家の戻ったのは12時近く。星がきれいだ。明日は久しぶりに気持ちよく晴れそう。へちまを干さなくては。


April 25, Wednesday 2007

朝起きると静かな雨。昼過ぎには上ったが、陽はささない。陽が出たら、へちまの垢すりを干そうと思ったが、今日は無理。夕方になってまた少し雨。

昼過ぎ、Songs of Love and Hate の対訳とエッセイの校正をすませ送る。その後、明日の準備。今年は仕事をためないで、そのツドすませてしまいたい。今年は2コマで去年よりは楽。それでも60人以上はいて、添削などはけっこう時間がかかる。

6時、オーリアッド。The Seeger Sessions American Land Edition を聞きながら、ピザ生地を作る。先週は、粉を間違えたか、イーストが少なかった、ふくらまなかった。今回は前回よりましだったが、少し柔らかすぎた。まだまだ修行が足りない。

明日は歌声喫茶。今回からアコーディオンの伴奏がなくなり、ギターがもう1台増えるとか。


April 24, Tuesday 2007

午前中、月に一度の診察を受けに病院へ。待っている間に、今朝届いたWe Shall Overcome: The Seeger Sessions (American Land Editon) のブックレットを読む。3曲のボーナストラックが追加されている。訳してないのは一曲、American Land のみ。家にもどりその歌を聞く。ブックレットの歌詞と歌っている歌詞が、何ヶ所かで違っている。正しい歌詞を確定するため何度も聞く。一ヶ所どうしても聞き取れない。

午後遅く、畑の草を取る。わずかだがきれいになった。その後、去年の秋、輪切りにして樽の中に入れておいたヘチマを洗う。全部腐って繊維だけが残っている。もの凄い臭いである。漂白剤を入れ、何度も水洗い。10個ほどの垢すりができた。

そのひとつを使って今夜、お風呂に入った。子供のころ、ヘチマで身体を洗った感覚が蘇えった。スポンジや、ウォッシュタオルにはない快感。お風呂から出てもう大分経ったのに、まだ身体がぽかぽか。これはいい。

夜、『愛と憎しみの歌』の校正。



April 23, Monday 2007

午後、久しぶりに畑仕事。近所の畑はどれもきれいに耕されている。わが家の畑は草ぼうぼう。先ず草取りから。少し働いたら疲れてしまい、夜は夕飯のあと、長い間うたた寝。ソフィーとフィービーと一緒にソファーの上で。去勢手術から3日経った。不思議なことに顔つきが優しくなり、子猫のように愛らしくなった。



Mr. Kakiuchi から昨日の碌山忌記念コンサートの写真が4枚送られてきた。左から、中学の合唱部、三原寿雄さん、桂聰子さん。さすがにどの写真もきれいに撮れている。中学生が可愛い。三原寿雄さんの両手の形から声楽家だとわかる。桂さんはいつものようにエレガント。昨日の日記にも書いたが、今回の彼女のフルートの音色は実に exquisite だった。

最近、いろんな会議に出ることが多くなり、ぼさぼさ頭ではいけないと、馬の油をつけることがある。この油は臭いもなくとてもいい。昨日も馬の油をつけて、櫛でとかし、ばっちりきめていったつもりが、碌山公園の駐車場で車を降りると、もすごい強風。一瞬のうちに髪はぼさぼさに。それがこの写真。

スプリングスティーンのシーガー・セッションズ・バンドとのダブリンでのライヴ盤(2枚のCDと1枚のDVD) が7月4日に日本でもリリースされると連絡があった。併せて、We Shall Overcome: The Seeger Sessions にボーナストラックのついた American Land Edition もリリースされると。ほとんどの曲はすでに訳してあるが、何曲か訳してないものがある。ゴールデン・ウイークは忙しくなる。



April 22, Sunday 2007

碌山忌記念コンサート。碌山公園内の研成ホール、こけら落としイベント。毎年、このコンサートは美術館の中庭の裸婦像を囲んで行われてきた。とてもいい雰囲気だったが、野外であるため音が分散して聞きづらいときがあった。今回はサウンド的には、合唱団も、マンドリンも、フルートも今までになく素晴らしかった。のっぺらぼうな四角い部屋なので、音が反響しすぎるかと心配したが、そんなことはなかった。天井が大きな格子のようになっているのがよかったのか。



(左)オープニングの挨拶をする所館長。(中)コンサートは、早春賦愛唱会のみなさんが中心となって全員で「早春賦」を合唱して始まった。「春の小川」「とんがり帽子」なども歌う。(右)東穂高中学合唱部の「カントリーロード」など。写真はないが、三郷中学合唱部も「ジェリコの戦い」などを歌う。



(左、中)「
千の風になって」に聞き入る聴衆と、その歌を歌う三原寿雄さん。長野県音楽教育学会会長だった方らしい。ピアノは西山紀子さん。このコンサートの総合プロデューサー。ここで前半終了。(右)後半のトップは信州松代マンドリン研究会のみなさん。「なだそうそう」など。



(左)続いて桂聰子さん(フルート)と伊藤訓子さん(ピアノ)の二重奏。素晴らしい音色に場内静まりかえる。彼女のフルートは何度も聞いたが、今日が最高だった。(中)最後にぼくが「碌山」「次郎」(ショートヴァージョン)と「千の風」。ぼくが歌っている写真は Mr. K. Hayashi が送ってくれたもの。全員で「ふるさと」を歌ってコンサート終了。(右)コンサート終了後、「碌山忌」と染め抜かれたバナーのかかった本館入り口にて。通りかかった人にお願いして撮ってもらう。

                    ■

 
コンサートが始まる一時間以上前に到着し、機材のセッティング。おかしいな、音が出ない。しまった!壊れたアンプをもってきてしまった。そこへ Mr. Kakiuchi。わが家まで取りにいってくれるとのこと。コンサート開始後20分、使えるアンプをもって戻ってきてくれた。前半終了後の休憩時間にセッティングすることができた。感謝してもしきれない。Much obliged to him.

現在美術館では「荻原守衛の油彩画・デッサン・スケッチ展」が5月6日まで開かれている。コンサートの前に、見てまわった。画家としての彼の才能にあらためて感銘を受けた。特に、渡米前、不同舎で学んでいたときの鉛筆風景画が凄い。

  誰もが等しく認めていたのは
  画家としての彼の才能だった


April 21, Saturday 2007

夜、区の初総会があるため臨時休業。午前は香住寺の雪囲いの撤去と庭掃除。4地域の檀家総代、区長、合わせて10人ほどで。午後、区の総会の資料を印刷するためにオーリアッドへ。二階の教室で印刷したあと、しばらく歌の練習。明日のコンサートに備えて。

2日前、半年ほど前に「いい弦だから使ってみて下さい」と、いただいた John Pearse という弦を張ってみた。普段、弦の良し悪しは、わからないし、あまり気にしないぼくにも、その違いがわかるほどの安定感。

夜は総会。緊張したが、みなさんの協力もあり無事終了。その後、しばし懇親会。4月を乗り切れば、あとはスムーズに行くだろう。



April 20, Friday 2007

まだまだ寒い。しかし夜になってから少し気温が上ったようだ。ヒーターひとつで充分暖かい。

平日にしては忙しい日。赤羽真理さんのグループ。ピーロート・ジャパンからワインを取り寄せておいてよかった。赤羽さん、「旅人の木」と「千両梨の実」。ぼくが「千の風」。

来週木曜日の歌声喫茶の主催者がチラシと歌の予定表をもってくる。歌声喫茶も定着してきたようだ。2ヶ月に1回のこの日を楽しみにしてくれる人が増えてきた。

ソフィーとフィービーの去勢手術をした。11時ごろ連れていき、夕方迎えに行く。どんなに痛そうにしているかと思ったら、ケロッとした顔をしている。抜糸は一週間後とのこと。家に連れて帰ると、すぐに走り回ったりジャンプしたりしている。猫というのは人間より優れた能力をたくさんもっている。人間は手術した日には走り回れない。自分の身長の4,5倍ある台に跳び上がれない。ぼくが羨ましいのは彼らの聴力。

明日はオーリアッドは臨時休業です。



April 19, Thursday 2007

忙しい一日。山麓線の景色は今日も素晴らしい。北アルプスの山頂は昨日降った雪でまばゆいばかり。快晴だが気温は低い。

夕方戻り、オーリアッドへ。遅くなり、コーエンの2枚目のアルバムの対訳とエッセイの校正をしているところへ、DRB の田中さんと春日さん。この前聞いてもらいたいと渡したコーエンのアルバムを返しにきてくれた。その後しばらくコーエン談義。ぼくのややこしいコーエン論で若い二人を退屈させてしまったかもしれない。反省。

今度の土曜日は、区の総会があり、オーリアッド休業のため、飛び入りライブはありませんが、飛び入りライブの常連出演者が中心となったコンサートが日曜日にあります。

   
「新しいい生命に生きる」

   日時:4月22日(日)午後1時より
   会場:辰野キリスト教会
   出演:AHUM(太田裕士、大槻和彦、旭)
      香月!(大月高志、香)
      藤森和弘
      赤羽真理
      やまびこ男性合唱団
   入場無料
   問合せ:辰野キリスト教会 (0266-41-1614)


   
●AHUMについては

ぼくも出演を依頼されましたが、残念ながら碌山忌記念コンサートと同日のほぼ同じ時間帯。碌山忌記念コンサートについては、Hisashi Miura Schedule をご覧下さい。


April 18, Wednesday 2007

寒い一日。開店後まもなくして、太田裕士さん。2週間に及ぶ京都ツアーは、運命的な出会いの連続で、大成功だったようだ。最後は京大西部講堂で演奏したとのこと。そして、これからは信州と京都を行ったり来たりする生活になるかもしれないとのこと。そのことは彼のミュージシャンとしてのキャリアに大いにプラスになるだろう。久しぶりに「虹の中へ」を歌ってもらう。ツアー成功からくる自信ゆえか、いつもより落ち着いて、のびのびとした「虹の中へ」。よかった。この歌を聞くと元気が出る。

白馬童子さんから「あの桜並木は400メートルあります」というメールが入った。昨夜の日記に、「少なくとも100メートルはあった気がする」と書いたが、400メートルとは。

明日の松本へ行く準備ができていず、11時前に閉店。外へ出ると、雨が降っている。フロントガラスにあたる雨には、ミゾレのようなものが混じっている。寒いはずだ。


April 17, Tuesday 2007

今朝高速を使って伊那へ行ったとき、出口に近づくと道路の両側に桜の木がたくさんあって、今が盛りと咲いていた。それは見事だった。カメラをもっていなかったことが悔やまれる。持っていても、運転しながらではカメラを使えないので、同じアングルから撮ることは無理だっただろうが。

Songs of Love and Hate の中の Famous Blue Raincoat に関するエッセイを遅れに遅れて今日の午後送った。少し肩の荷が下りた。

先週土曜日、白馬から飛び入りライブを聞きにきてくれた白馬童子こと佐藤さんから、ICUのキャンパスに続く桜並木の写真が送られてきた。今もICUにいる彼の友人から送られてきたものとか。無断でトップページに使わせてもらった。

今から42年前、この桜並木を入学式に参加するために歩いたことを思い出した。この並木はかなりの長さだった。少なくとも100メートルはあった気がする。



April 14, Saturday 2007

飛び入りライブ。歌い手は少なかったが、聞きにきて下さった方がいつもより多く、いろんな話が聞けて面白い夜になった。

開店直後「佐藤です」と言いながら、入ってきたのは先日メールをいただいた大学の先輩、佐藤尚志(さとう・ひさし)さん。髭の大男。奥さんと二人でくるとのことだったが一人。どうしたのかなと思ったら、近くの旅館に車を置きにいったとのこと。しばらくして奥さんの美惠子さんが入ってくる。

佐藤さんは、66年4月大学を休学してイスラエルのキブツへ行ったという。ということは、ぼくが彼と同じ空間にいたのは一年間ということになる。彼はキブツでしばらく生活した後、ヨーロッパ、中近東、インド、セイロンなどをヒッチハイクして歩いたとのこと。現在、白馬の古民家で隠遁生活。

佐藤さんがレナード・コーエンのファンだと知っていたので、まずぼくが Bird on the Wire を歌う。そして「ガビオタの海」も。そのあと、藤森和弘さんにお願いする。何曲かのカヴァーのあと、「人生に勇気」「子守唄のように」など。大月高志さん、ピアノ・メドレー、そして「カノン」。次にぼくが「碌山」を歌い、佐藤さんに、キブツやヒッチハイクの旅の話をしてもらう。ボブ・ディランやレナード・コーエン、それに白馬での隠遁生活についても。

 



セカンド・ラウンド、藤森さん、大月さんのサポートで、「愛音」「今日は土曜日」「住みなれたこの町で」、そして Close Your Eyes。続いて、ジェイクとマリーにステージに上ってもらい、春休みに行ったベトナムの話をお願いする。ハノイの話、カトバ島へ渡るための苦労話、ハロン湾の美しさなど。ハロン湾を望むホテル、バルコニー付き最上階の部屋が3人で一晩500円だったとのこと。1975年に戦争が終ってから、もう32年が経っている。戦後生まれの若者たちにとって、どちらの側にいても、戦争の当事国であったという意識は希薄になっていることだろう。

マリーはレナード・コーエンについて話した。子供の頃、両親が聞くコーエンの歌や声が嫌いだったが、高校卒業後、イギリスでしばらく生活していたとき好きになり、今では、「神」のような存在
だという。ジェイクはオーリアッドで初めてコーエンのことを知ったらしい。

最後にぼくが大月さんのサポートで「千の風」と「オーリアッド・バンドの歌」のメドレー。今日は初めて来てくれた方々も多く、「千の風」ができた経緯についてお話する。

その後、しばし歓談。佐藤さんは4月22日(日)午後1時半からの碌山公園での碌山忌記念コンサートにもきてくださるとのこと。テレビ信州の番組のおかげでいくつかの新しい出会いがあった。感謝。


April 13, Friday 2007

13日の金曜日。朝、『レナード・コーエンの唄』の初校が届く。それを少し見たあと、「フェイマス・ブルー・レインコート」についてのエッセイの続き。この歌は、調べれば調べるほど、奥が深い。

午後は区の初委員会のための資料の準備。それに、ようやくタイヤを替えた。

6時、オーリアッド。今夜、最初に目に飛び込んできたのはロイー・オービソンの Black & White Night。 ライブ盤とは思えない完成度の高さ。スプリングスティーンがロイ・オービソンのように歌いたいと言った意味がわかるような気がする。

"Only the Lonely" を聞きながら、
5番テーブルでエッセイの続きを書いているうちに眠ってしまった。人の気配がして目を覚ますと、目の前に若い男の人が立っている。某フリーペイパーの営業マンだった。

「広告を出していただけませんか」
「ご覧のように、お客さんが入らないので、広告料が払えません」
「だから広告を出したほうがいいと思いますが」
「・・・確かに」

今夜は、平日ながら、いつもよりは忙しかった。11時過ぎ、外に出ると、春の雨が静かに降っている。これから信州の一番美しい季節がやってくる。


April 12, Thursday 2007

忙しい一日。朝、松本へ。山麓線。雪をかぶった北アルプスの稜線が紺碧の空に映えて美しい。なにやらいろんな花が咲き出している。この道は春夏秋冬、楽しませてくれる。

午後松本から大急ぎで戻り、区長会へ。初会合、初遅刻。ぼくは年少者の一人。嗚呼。

オーリアッド。ジブランの会。8時過ぎ、先日のTVを見たというご夫婦が塩尻市からCDを買いにきて下さった。「千の風」を、ジブランの会の方々と共に、生で聞いてもらうことに。そこに2月まで木曜日の英語クラスにいたAさんが新しい制服を着てお母さんと入ってきた。一緒に聞いてもらう。

塩尻のご夫婦は、開店の6時少し前にきたが閉まっていたので出直してきたとのこと。悪いことをしてしまった。懇親会を途中で抜け出したが、オープンしたのは6時15分か20分。

出席しなければならない会合、行事が山とある。先が思いやられる。ジブランの会の一人が、「区長は世界で一番忙しい仕事」という。どうしよう。


April 11, Wednesday 2007

開店後しばらくして、ピザ生地を作ろうとしているところへお客さん。Tさん。1年ほど前から打診があった、ジェフ・ミード博士( Dr. Geoff Mead) によるストーリーテリングのイベントのチラシを持ってきた。ミード氏のネイティヴアメリカンに伝わる話と、のなかかつみ氏のインディアンフルートの夕べ。5月20日(日)の午後7時からオーリアッドで。詳細は後日。

Tさんが帰ったあと、再度ピザ生地を、と粉に手を入れたところへ、Y先生。しばらく先日のテレビ信州の番組の話題。そこへAさん。テレビを見たという上司に頼まれて『千の風』のCDを買いにきてくれた。短い時間だったが、ニュース番組の中で流れたからか、多くの方々が見て下さったようだ。電話やメールでのCDの注文もかなりある。

ピザ生地は発酵させるのに一時間かかる。閉店時間までに間に合わせるために、Y先生とAさんに話していてもらい、厨房へ。ボウルに二種類の粉、オーリーブ油、塩、砂糖、イーストを入れ、こねて丸めて、お湯をはったアルミの容器に入れる。あとは一時間待つだけ。

カウンターに戻り、Y先生、Aさんと四方山話。

11時閉店。家に戻ると、ICUの先輩からテレビを見たというメールが入っていた。面識のない方だが、ディランとコーエンの大ファンとのこと。彼は第二男子寮、ぼくは第一男子寮。ぼくがICUにいた1年3ヶ月は同じ空気を吸っていたことになる。何度もすれ違ったことがあるだろうし、食堂で同じテーブルにすわったこともあるかもしれない。現在、白馬で古民家を改修しながらフルタイムの隠遁生活。羨ましい。今度の土曜日は飛び入りライブに奥さんと一緒に聞きにきてくれるとのこと。ありがたいことである。

そろそろソフィーとフィービーの去勢手術をしたほうがいいかもしれない。


April 10, Tuesday 2007

Famous Blue Raincoat についてエッセイを書いている。レナード・コーエンの3枚目のアルバム Songs of Love & Hate のなかの佳曲。今日仕上げるつもりが、いくつか雑用が入り、明日まで待ってもらうことに。

雑用のひとつは、テレビをハードディスクへ録画する設定を、マニュアルを見ながらしたこと。悪戦苦闘の末、何とか成功。

録画したのは、今日の夕方、テレビ信州のニュース番組で放映された「もうひとつの千の風」。檀徒総代会から9時に戻ってスイッチを入れたら、ちゃんと録れていた。ワンタッチで録画できたビデオデッキが懐かしい。

檀徒総代会の最中、突然ぼくのケイタイから Rock around the Clock が鳴り出した。いつもはマナーモードにしておくのに、なぜか解除されていた。驚いて部屋から抜け出すと、テレビ信州のディレクターのSさんから。「番組終了後、CDをどこで手に入れられるかという電話がいくつか入っているが、どうしたらいいか」との問合せ。


April 7, Saturday 2007

飛び入りライブ。ぼくが先ず Bird on the Wire を歌ったあと、杉本等さんにお願いする。以前にも何度かお願いしたが、今日は歌ってもらえることに。「野ばらと鳩」「さくら」など、杉本さんのおだやかな歌声が響く。藤森和弘さん、まずソロで「人生に勇気」など、そして大月高志さんのサポートで Close Your Eyes。大月さん、ピアノのメドレー。そして最後に「カノン」。赤羽真理さん、「人生の海の嵐に」、そして大月さんのサポートで「旅人の木」「千両梨の実」。前半最後は、田中創さん。ストーンズ、ディランのカバーのあと、「ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ」。この歌を聞くのは2度目。










後半のトップで再びぼくが Bird on the Wire を歌ったあと、ダニエルにお願いする。先ずソロで、そして守屋武志さんとS&Gなどのカバー。そのまま二人に残ってもらい、ピアノの大月さんとギターの田中さんに入ってもらう。Get Back。この歌はセッションに向いている。続いて藤森さん、「愛音」と「住みなれたこの町で」。田中さん、「おいでよ、今夜は踊ろう」「東京」。最後はダニエルとデュオで Sweet Home Chicago。よかった。

しばし歓談のあと、今晩はいつもより早めに閉店。明日は早く起きなければならない。



April 6, Friday 2007

今晩は初めてきたという人が何人かいて、ウイークデイにしては忙しい日。「いつも前を通るが閉まっている。今日は開いているので入った」とのこと。オーリアッドの営業日・営業時間は水曜日から土曜日、午後6時から11時までとお話しする。

午前中、エッセイをひとつ送ったあと、もうひとつのエッセイにとりかかる。これが済むと、一段落。しかしこの週末(日曜日)は選挙の立会いという初体験にかなりの時間がとられる。明日のうちにある程度の目処をつけておかなければ。

遅くなって歌の練習。Bird on the Wire の前後にハーモニカを入れてみる。途中にも入れたいが、最初から最後まで区切るところがない。

11時過ぎ、家にもどって玄関先の温度計を見る。−1℃。


April 5, Thursday 2007

午前中は区の公民館へ。徳寿会というお年寄りを中心とした月に一度の会に参加。25名参加。今日は先ず最初に草餅作りの講習会。ぼくも指導を受けて作ってみた。右側の写真がぼくの作った草餅。作ったと言っても、すべてお膳立てしていただいて、草餅をひろげて餡を乗せて包んだだけだが。



草餅を作ったあと、ホールに移動して、保健士さんの指導でストレッチ。そのあとお茶と草餅をいただき、最後に、会員の方が作ってくれた歌集をもとに、10曲ほど歌う。

歌うときは、なぜかぼくが音頭をとることに。「りんごの歌」「青い山脈」「月の砂漠」「早春賦」「春の小川」「古城」など。「春の小川」には二通りの歌詞が載っていて、歌いなれている「春の小川はさらさら行くよ」から始まるヴァージョンを歌った。あとで、一人の方が、戦前は「春の小川はさらさら流る」と歌ったもので、そっちを歌いたかったといわれた。自分が子供のときに歌ったほうを好むのは当然のこと。見回せば、戦後小学校へ行ったのはぼくと保健士さんぐらいだった。配慮が足りなかったと反省。

午後はエッセイ。なんとか2本目も終わりが見えてきた。今日中に送りたかったが、明朝ということに。

ベーシストの丸山さんが、寄ってくれた。箕輪での歌声喫茶の帰りとのこと。丸山さんは多くの方々に「もうひとつの千の風」の番組を宣伝してくださったようである。昨日はやらなかったが、いつやるのかと聞かれた。来週ということしか分からない。朝の徳寿会でも、一昨日の予告を見たという人から同じ質問をされた。

今日はよく晴れたが、気温は低く、風も強かった。まさに「春は名のみの風の寒さや」である。



April 4, Wednesday 2007

寒い一日。オーリアッドを終って家に戻ると、うっすらと雪が積もっていた。サンデッキの上は真白。

休暇で2週間ベトナムへ行ってきたというカナダの女性二人とアメリカの男性一人がやってきた。最初、届いたばかりのビリー・ジョエルを聞いていたが、名前は聞いたことがあるという程度の反応。レナード・コーエンのベストをかけると、大いにのってきた。特にカナダの二人は。Suzanne, Bird on the Wire, Famous Blue Raincoat, Chelsea Hotel #2 などの話題で賑わう。

昨日の日記に今日の夕方のニュースの時間にぼくの「千の風」についての短い特集番組が放映されると書いた。今朝も10時半ごろ、ディレクターから、経歴の確認などの電話が入り、これから最終的な編集をするとのことだった。ところが、それから30分も経たないうちにまた電話が入り、タミフル関係の緊急ニュースのため、特集番組は来週に延期されたと知らされた。

信濃毎日新聞のサイトを先ほどチェックしたら、飯田市の3歳の男の子が3月中旬にタミフル服用後に亡くなったことが、今日わかったという記事があった。タミフルが直接の原因かわからないとのことだが。おそらくこのニュースが入ったものと思われる。

万が一、昨日の日記を見て、夕方チャンネルを合わせたという方がいたら、申し訳ないことをしてしまった。昨日のニュースの時間の最後に流れた予告を見て、楽しみにしていたのに残念、というメールも入った。

来週の日時が決まったら、お知らせします。しかし、5分前後の短いものですから、それほど期待されませんように。



April 3, Tuesday 2007

4月になったと思ったら、いつの間にか3日も経っている。連日、慌しい日が続いているが、今日は特に慌しかった。区の三役が前年度の区長に連れられて、役場の各部署へ挨拶まわり。行くほうも辛いが、仕事中に17の区の役員がぞろぞろ挨拶にこられるほうも、辛いのではないか。こっちは1回だが、来られるほうは17回立ち上がらなければならない。彼らのほうがしんどいに違いない。

午後、連絡があり、もう一度TVの取材を受けることに。いつ放映されるかと思っていたら、ディレクターのS氏が、「明日の夕方です」とのこと。あまりに急で驚いた。

テレビ信州(TSB)の TSB News リアルタイム (6:16pm 〜 7:00pm) というニュースの特集番組として、「もうひとつの千の風」というようなタイトルで放映されるようである。おそらく4,5分の長さだと思われる。長野県以外では見ることができません。

エッセイに苦慮している。何としてでも今週中に2本仕上げなければ。


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