OREAD Diary May 1〜May 31, 2006


May 31, Wednesday 2006

5月最後の日。昨夜の満天の星から予測できたように、今日は朝から素晴らしい天気。

夕方オーリアッドに入り、土曜日の片付けから。シンクに溢れんばかりのグラスやカップやお皿の洗いもの。オーリアッドを再オープンしてからほぼ3年が経つ。皿洗いにも慣れてきた。慣れないのはレジを打つこと。今でもときどき打ち間違えてピーという警告音が聞こえてきたりする。

先日も、レジを打っていたら、ピーっと鋭い警告音。クリヤーのボタンを押して最初からやり直したが、まだピーと鳴る。仕方なしに、紙で計算してお釣を渡すと、お客さんが、お釣が多すぎるという。彼女は頭の中で計算して、多い分を返してくれた。嗚呼。

先日は「jazz の ja は破擦音で、日本語のジャとは違う。日本語のジャはヘビのジャで、摩擦音だ・・」と説明しながら、ヘビを漢字で黒板に書こうとして、偏の虫は書けたが、右側のつくりが出てこない。さて、困った。家に帰り家人に「若年性認知症かもしれない」というと、ずばり一言、「若年性は不要」。やぶ蛇。

ホームページの掲示板にも書いたが、某新聞社勤務のSさんからの便りで今年の6月16日が、ソウェト蜂起からちょうど30年目だと知った。「ほたる祭りライブ」はその次の日である。それなら「ほたる祭りライブ」で「ヴィクター・マトム」を歌いたいと、今晩閉店間際、練習する。この歌を歌うのは本当に久しぶりだ。

  
  政府はぼくが18歳のとき
  ぼくたちの言葉を奪おうとした
  白人の言葉、アフリカーンスしか
  しゃべってはいけないと言われた

  350年間、ぼくたちはずっと
  奪われ続けてきた
  でもぼくたちの言葉だけは
  奪わせるわけにはいかなかった

  だから1976年6月16日
  ソウェトで学生がいっせいに立ち上がった
  一握りの白人の政府に
  NOと言うために


May 30, Tuesday 2006

午後、久々に青空が見えた。夜、外に出ると、空には星がいっぱい。明日は朝からいい天気になりそうだ。

今日は家にいて、久々にスプリングスティーンの新しいアラブム We Shall Overcome: The Seeger Sessions をゆっくりと聞く。今回も Mrs. McGrath, O Mary Don't You Weep, Erie Canal, My Oklahoma Home, Eyes on the Prize, Shenandoah, Pay Me My Money Down, We Shall Overcomeが印象に残った。その中でも最も気にいったのは最初の4曲である。Jesse James や John Henry はあまりにも知られた歌なので、印象に残らないのかも。

My Oklahoma Home は、土地獲得レースでようやく手に入れた土地を砂嵐で失う歌。深刻なことを歌っているのにメロディは軽快。歌詞はユーモアに溢れている。

  俺のオクラホマの故郷は吹き飛ばされた
  緑一面、とてもきれいだった
  そこに小屋を建てたとき
  でも今俺のオクラホマの故郷は吹き飛ばされた

農場には作物や家畜がいっぱい。小麦、オート麦、ニワトリ、ブタ、ラバ、それに雌牛もいた。ローンもたっぷり。しかし、砂嵐がきて、すべてが吹き飛ばされた。家も妻も吹き飛ばされた。吹き飛ばされなかったのはローンだけ。仕方なしに旅に出たが、どこへ行ってもホームシックにはかからない。というのは、

  今俺はいつだって故郷に近い
  どこをさまよっても同じこと
  オクラホマの砂がどこにもある
  どこを歩いても違いがない

アメリカがまだ若かった頃に作られたこれらの歌をカバーし、大編成のアコースティックバンドで、元気よく演奏することによって、スプリングスティーンは、もう一度、原点に、スタートラインに、戻ることを訴えているかのようだ。混迷する今のアメリカに、建国の精神を、つまり彼のテーマである「アメリカの夢」「約束の地」の初心を、思い出させようとしているかのようだ。


May 27, Saturday 2006

飛び入りライブデイ。最初に入ってきたのはふあ先生。そのあと、伊那に住んでいるというふあ先生の知り合いの女性と友人。その女性がぼくの顔を見て「中学のとき歌を聞きました」と言う。西箕輪中学校でトークライブをしたのは何年前のことだろう。

最初にぼくが「夕方のおかあさん」と「果樹園の道」を歌う。そのあとふあさん。「三浦さんが静かな歌を歌ったので」といいながら、まず「島」を歌う。ぼくの大好きな歌。それから「ドシンとブカンとドボン」。それに、ふあヴァージョンの「マザー」。




赤羽真理さん、「ホーボーズ・ララバイ」「旅人の木」「千両梨の実」。赤羽さんは、品のいい中年のご夫妻を5番テーブルに案内してから、歌い始めた。ひょっとして「千両梨の実」の原型のことばを書いた北海道余市の牧師さんかと思ったが、お聞きしたら、赤羽さんの教会の牧師さんと奥さんであった。4月に赴任されたばかりとのこと。



つづいて、諏訪の井原仁志さん。比較的静かに、新曲「Dreaming Forever」から入り、「あん時流した涙よ」「夕陽に焦がれて」。井原節健在である。今日の午後は諏訪のイベントで、野外で歌ったのだが寒かったとのこと。本当に雨の多い5月だ。



続いて、名古屋の福井大輔さん。オーリアッド初登場。黒いギターが大月高志さんの新しいギターに似ているので、カウンターにすわっている大月さんに聞くと、メーカーは同じだが、福井さんのはスプリングスティーン・ヴァージョンとのこと。そういえば「ゴースト・オブ・トム・ジョード・ツアー」のときはこのギターだったような。

ビートルズの歌とタイトルが同じ「All You Need Is Love」、「あの頃」、そしてボスの My City of Ruins を思わせる「Don't Forget the Blue Sky」。福井さんは、2001年9月11日、ツインタワー崩壊のときニューヨークにいて、2機目の旅客機がビルに突っ込む瞬間を目撃したとのこと。



木下卓也さん、「迷いがあるから人間なんだ」「一人ぼっちの夜」「シャララ」。最初の2曲は以前にも聞いたことがある。2曲目の最後のイメージが頭にのこる。誰もいない暗い公園のベンチにすわっている老人。膝の上には一匹の野良猫。



太田裕士さん。先週に続いて2度目の登場。一曲目、You'll Be So Nice to Come Home to。2曲目、Setimental Journey。3曲目は大月さんとのセッションでブルーズの即興演奏。ジャズの醍醐味を味わわせてもらった。疲れていた脳細胞に涼風が吹き渡るような。そこで引き上げようとする大月さんに「カノン」をお願いする。長谷川牧師ご夫妻に聞いてもらいたかったので。



ここで前半を終了し5分間の休憩。その後、オーストラリア人のピーター・フォンダならず、アンドリゥー。I Was Only 19, Shot at You, I Can't Sleep の3曲。一曲目はベトナム戦争で戦ったオーストラリア兵士の歌。3曲目に松川町在住のダニエルのハープが入る。そのあとダニエルが The House of the Rising Sun。



彼らのあとぼくが、長谷川牧師ご夫妻と名古屋からきてくれた福井さんのために一曲、「千の風」。そしてふあさんが「桃から生まれた桃太郎」の朗読のあと、新曲「満員電車の出来事」。新曲というより新詩というべきか。場内笑いの渦。井原さん「進化マン」、福井さん「I Love Baseball Game」。途中に「燃えよドラゴンズ」が挿入される面白い歌。



木下さん、意表をついて「津軽海峡冬景色」、太田さん「虹の中へ」と「ときわのドレッシング」を歌った「ドレッソング」。最後は Sweet Home Chicago。田中創さんのギターとヴォーカル、太田さんのサックス、ダニエルのハープ。客席でも、井原、福井、木下の3氏がハープを吹いている。大いに盛り上がる。その後しばし歓談。



アンドリューとダニエルと、そして彼らを連れてきた守屋先生と話す。アンドリューは、オーストラリアで大工をしていて、一年働いて一年旅をする生活を続けているらしい。まさに「イージー・ライダー」だ。現在はベトナムに住んでいて、雨期に入ったベトナムを逃れて、友人のダニエルを訪ねて五月晴れの日本にきたのに、雨ばかりでうんざりとのこと。次はもっといい時にきたいと言っていた。再来週の月曜日にはベトナムへ戻る。

太田さんは今晩「ときわのドレッシング」をもってきた。「ドレッソング」のあと「一箱もってきてます」とコマーシャル。8本売れたようである。わが家でも使っているが、あっさりとした飽きのこないドレッシング。太田さんのピアノと歌も「ときわのドレッシング」のようだ。爽やかなタッチに優しい歌声。

そうそう、5月23日の日記に、「ときわのドレッシング」を初めて使ったときの印象を「ニンニクの香りの強い・・・」と書いたが、「ニンニクは使っていなくて、玉ねぎだけであの味をだしています。化学調味料一切なしの天然の素材だけで作っています」とのこと。念のため。


May 26, Friday 2006

午後スイミングへ。拾得のテリーのブログで知った身体のゆがみを正す体操をしながら水中を歩く。実は昨日から腰が少し痛かったが、だいぶよくなったような・・・気がする。

最近また『千の風』の注文が入り始めた。今日は4枚発送した。そこで、開店直後、久々に『千の風』を聞いてみた。悪くはないが、歌いかたが少々雑だと思われるところがある。Ryuの『おとぐすり』を聞いてからぼくの歌い方が明らかに変化した。

言葉で説明するのは難しいが、Ryuの歌を聞いて感じたことは、彼は歌いながら、自分の声を聞いているということ。別の言い方をすれば、彼は聴衆に向かって歌いながら、彼も聴衆の中にいて、自分の歌に耳を傾けている。

そうすると必然的に丁寧な歌い方になり、テンポが少しゆっくりとなる。そしてなぜだか分らないが、自然と腹式呼吸になって、喉への負担が軽減する。そして、身体全体がかすかに振動し、歌いながら心地よくなる。声明とか御詠歌とか読経と共通するところがあるのではないだろうか。モンゴルのホーミーとも。

遅くなってN君がやってくる。一緒に『おとぐすり』を聞いたあと、阿知波一道さんの『空は飛ぶ鳥を選ばない』を聞く。Ryuと阿知波さんの歌い方には共通するところがある。

「天竜ずく出し倶楽部」主催の次回の歌声喫茶は6月22日(木)の7時からということになった。会費600円。ワン・ドリンクつき。



May 25, Thursday 2006

夕方まで松本。今日は4時過ぎ、新しくなったカリキュラムに関するちょっとした担当者会議もあり、帰宅は7時近く。そのあと、オーリアッドへ。7時40分から英語教室。9時過ぎからオーリアッド。静かな夜。

身体が激しく疲れている。

こんな夜はあまり激しい音楽は聞きたくない。棚からリチャード・ジョブソンの Un Hommage A Marguerite Duras (マルグリット・デュラスに捧ぐ)を久しぶりに取り出してプレイヤーに入れる。音楽というよりは、詩の朗読に近い。

その朗読に刺激されてか、本棚からいくつかの詩集を取り出した。そのひとつが『私の愛する人生詩』(実日新書79)。遥か昔、サンタバーバラに住んでいたとき、姉が送ってくれた詩のアンソロジー。いろんな人が自分の好きな詩を紹介し、その詩について語っている。この本を最初に読んだとき即座に気に入った詩はプーシキンの「A・ケルンに」。紹介者はロシア文学研究家/翻訳家の原卓也さん。詩の訳も原卓也さん。

今は亡き原さんは、プーシキンのゆかりの地、ミハイロフスコエ村をおとずれたときのことを次のように述べている。

  わたしは、詩人がアンナ・ケルンに出会い、そして今の詩を
  作ったといわれる細い小道に、いつまでも立ちつくしていた。
  この詩を作ったときのプーシキンの魂のふるえや、胸の奥か
  らわきあがる喜びが、そのまま感じとれるかのようだった。
  そのとき、わたしはこの短い詩を完全に理解し得たように
  思ったのである。それは生きることの喜び、愛することのす
  ばらしさであった。

  日々の忙しい生活の中で、心が感激を忘れそうになるとき、
  わたしはよくこの詩をそしてミハイロフスコエ村の夕暮を思
  いだす。それはわたしにとって、魂の浄化作用にもひとしい
  働きをしてくれる。詩とは本来そうしたものなのであろう。


May 24, Wednesday 2006

ボブ・ディランの65回目の誕生日。Happy Birthday, Bob!

今夜はまず Bringing It All Back Home をかけ、続いて Blonde on Blonde を。1966年秋、サンタバーバラのインターナショナル・ホールでこれらのアルバムを聞いた頃のことが鮮やかに蘇る。もう40年も前のこと。嗚呼。

夕方オーリアッドに入った直後、猛烈な雨となる。雷も鳴っている。梅雨明けの頃よくこんな降り方をする。あまりの激しさに外を見ると、雹が降っている。驚いた。

今日はスプリングスティーンの We Shall Overcome: the Seeger Sessions の日本盤の発売日でもある。今まで多くのアルバムの対訳を手がけてきたが、このアルバムほどに楽しめたものは他に思いつかない。

昔、友人のアラン・ラオが、ぼくが自信をなくしていたときに、"Musicians never quit!(ミュージシャンは決してやめない)" と言って励ましてくれたことがある。本当に音楽が好きなら、続けられるはず。他人に認められるかどうか、世に出るかでないかは、重要ではない、と彼は言おうとしたのだろうか。

スプリングスティーンの The Seeger Sessions は、歌うこと、演奏することの原点を思い出させてくれる。商業的に成功することは悪いことではないし、このアルバムはすでにアメリカでは商業的に大いに成功している。しかし、このアルバムには、商業的に成功することだけを目的にしていては決してもつことができない「何か」がある。

9時過ぎ、店を家人にまかせて、家に戻る。明日松本へ行く準備があったし、あまりにも疲れていたので。


May 23, Tuesday 2006

一昨日の夜は諏訪へ英語のレッスンに。休憩時間に一人の方が持ってきた柿の葉のてんぷらをいただいた。美味しかった。柿の葉をてんぷらにするなんて考えたこともなかった。てんぷらにするには今の時期が一番いいとのこと。わが家には柿の木が3本もある。

早速今日、夕食前、鮮やかな緑の柔らかい葉を採って、てんぷらにしてもらった。色の鮮やかさは完全に失われてしまったが、美味しかった。今日のわが家の夕食のメインディッシュは、鯵のフライと柿の葉のてんぷら。それにレタスのサラダ。ドレッシングは「ときわのドレッシング」。



今日家人が宮田村の村民会館へ行く用事があり、「レストランときわ」はお休みだったようだが、近くのスーパーで売っていたといって、「ときわのドレッシング」を買ってきた。ニンニクの香りの強い美味しいドレッシングだった。


柿の葉を採っているとき横を見ると、朴の木の葉も大きくなっていた。その葉に隠れるように大きな白い花がいくつか咲いていた。夕方だったので写真では灰色がかっているが、純白の花で、蓮の花のような形をしている。




May 20, Saturday 2006

盛りだくさんな飛び入りライブになった。トップバッターは赤羽真理さん。「私の名前はマコトで、マコちゃんと呼ばれています。ときにはマリちゃんと呼ばれることも」と、親につけてもらった名前に感謝しながら、「旅人の木」「千両梨の実」の2曲。



遠藤淳一郎さん。Under the Bridge と Whipping Post の2曲。オーリアッドのステージに慣れてきたことがわかる。力まず、声がスムーズに出て聞きやすい。ギターワークも軽快。喚声が上がる。



堀内千晴さん。今日も午後は松本城へ行き、ボランティアとして外国人のためのガイドをつとめてきたとか。今夜はイタリア語で「サンタルチア」とロシア語で「ともしび」。



オーリアッド初登場。太田裕士さん。先日伊那のスキー場でのコンサートでお会いしたばかり。そのコンサートのあと、ぼくのHPの掲示板に書き込んでくれたので、飛び入りライブにお誘いしたが、こんなに早くきてくれるとは思わなかった。1曲目は、その場の雰囲気を音にすると言いながら improvisation。2曲目は、Blue Monk。聴衆を唸らせる。



太田さんのあとぼくが2曲。「果樹園の道」と「千の風」。前者は一人で練習していたときはパーフェクトに歌えると思ったが、人前で歌うのは初めて。やはり緊張したのか、堀内さん以外の人には分らなかっただろうが、韓国語の部分が滅茶苦茶。要練習。「千の風」は塩尻からCDを買いにきてくださった北野さんに捧げる。

 


次に久々登場の水野哲男さん。先ず目についたのが新しいギター。小ぶりの弾きやすそうなギターだ。「全天候型」で、雨に濡れても大丈夫とか。「君の声が聞こえない」と「日本」。後者は初めて聞いた。finger-pointing のプロテストソングとは異なる説得力のある歌。



次もオーリアッド初登場、TIA。「ティア」と読むのだろうか。メンバー3人のファースト・ネームの頭文字がとられている。今夜はその I の Igaran さんがヨーロッパ旅行中とのことで、Takashi さんと Aimu さんの二人。「月光」「初恋」「星のかけらを探しにいこう」の3曲。将来に期待を抱かせる TIA である。そうそう Takshi さんも新しいギター。ジョニー・キャッシュ・モデルに似た黒いギター。



長島功さん。「最後の手紙」を歌って、半分眠っている小学校2年の息子を家に連れて帰る。長島さんは、そのあと戻り、セカンドラウンドに登場したが、息子は半分眠りながらも「なんでぼくだけ帰らなければいけないの」と言っていたらしい。その気持ちよく分る。



前半終了前、今日57回目の誕生日を迎えたという赤羽孝昌さんにステージ上ってもらい、スピーチをお願いする。そして、太田さんのサックスの伴奏で全員で Happy Birthday の歌。



10分休憩。赤羽さん、「ホーボーズ・ララバイ」「驚くばかりの」。遠藤さん、「前回、途中までだったので」と言って、It's Alright Ma (I'm Only Bleeding) の続きを歌う。一曲を二晩に分けて歌った人は初めて。2曲目はギターのみのインストラメンタル。Cのオープンチューニング。堀内さん、赤羽孝昌さんのためにと、外国語で「ハッピー・バースデイ」の歌。何語かと思ったらポルトガル語とのこと。2曲目おなじみの「故郷の春」。



太田さん、ピアノ弾き語りで自作の「虹の中へ」を歌う。それに奈良の天河神社の近くで一週間野宿してサックスを吹いていたときに得たという不思議な体験をもとに書いた「天の河原で」を、ピアノとスキャットで。本来スキャットの部分はサックスが入るとのこと。最後に「ドレッソング」。自宅のレストラン「ときわ」の誇るドレッシングのコマーシャルソング。キャッチーなメロディとセンスのいいことば。

水野さん、「卒業U」と、おなじみの「錆びた耕運機」。前者は以前担任した子供のお母さんがその晩偶然にもオーリアッドにいたので歌ったとのこと。Uとなっているが、確かに以前聞いたときとは言葉が少し変わって、よくなっているように思えた。長島さん、屋根葺き職人だったお父さんに捧げた歌のメロディをスキャットで。言葉は思いが強すぎてまだまとまっていないとのこと。是非オリジナルの2曲目を完成させて欲しい。2曲目いつもの「無縁坂」。




大月さん「カノン」。いつ聞いても、中ごろの右手の指の動きには驚かされる。大月さんにはそのままピアノのところにいてもらい、太田さんとセッションをお願いする。サックスとピアノの「イエスタデイ」。絶妙な音のやり取り。大喚声と拍手。

 

明朝「530(ゴミゼロ)デイ」でなければ、もう少し遅くまで歓談できたのだが、11時半閉店。


May 19, Friday 2006

今日も一日中、雨。夜になるとかなり激しくなった。

「果樹園の道」の練習。家でも、お客さんのいないときにはオーリアッドでも。日本語ヴァージョンもほぼ完成した。いい歌である。

  村の果樹園の道
  アカシアの花が咲いてた
  白い花びら風に舞い
  雪のようだった

ボンゴビートの村上秀樹さんが友人とやってきた。Crooked Fingers(クルックト・フィンガーズ=曲がった指)というバンドの CD-Rをいただいた。彼の企画で、6月4日(日)、鎌倉の Cafe GOATEE でこのバンドのコンサートが行われるとのこと。

このバンドの名前は初めて知ったが、村上さんによれば、A Tribute to Bruce Springsteen's Nebraska というアルバムで、Mansion on the Hill を歌っているとのこと。先ほどチェックしたらちゃんとクレジットされていた。他にも彼らは The River もカバーしていて、その音源も聞かせてもらった。なかなか味のある演奏、味のある声。

次のURLをクリックすると、彼らのHP彼らのアルバム Dignity & Shame の 中の You Must Build a Fire を聞くことができる。
http://www.crookedfingers.com/flash/index.htm

6月10日(土)には、バンドのシンガー、エリック・バックマンのソロコンサートが同じ場所で開かれるとのこと。詳細は村上さんの blog で。

今晩は、後半団体客も入り、雨にもかかわらず、平日のオーリアッドとしては忙しい日。


May 18, Thursday 2006

終日松本。朝出かけるときは小雨が降っていて、夕方もどるときはどんよりとした曇り空。はっきりしない天気。

昼休み、久々にヨン先生の研究室を訪ねる。「果樹園の道」の指導を受ける。「カムサハムニダ、イ・スヒョン」と比べればとても短いが、発音が難しい。でも何とか歌えそう。日本語の歌詞もできつつある。

前半英語教室。9時過ぎ、オーリアッドに入ると流れていたのは西岡恭蔵さんの『ディランにて』。そこへY先生。しばし四方山話。

11時過ぎ家に戻ってから、BBCのラジオでスプリングスティーンのコンサートの実況録音を聞いた。We Shall Overcome が最高によかった。CDに入っているヴァージョンよりもずっといいと思った。


May 17, Wednesday 2006

今日は丁度一ヶ月後となった「ほたる祭りライブ」のチケットやチラシをつくり、数種の情報誌にファックスでプレスリリースを送る。ありがたいことに、すでに予約がいくつか入っている。ライブのサブタイトルを<ふるさとの山と川、そして「三丁目の夕日」の時代>とした。テーマは「ふるさと」。

土曜日以来のオーリアッド。連日五月晴れとはいかず、梅雨のようなじめじめとした天気が続いている。午後遅く雨になり、少し肌寒い。灯油のヒーターをつけた。

閉店間際、「果樹園の道」を韓国語で歌う練習をする。ほたる祭りライブの「ふるさと」のテーマにふさわしい歌。日本語の歌詞も考えたい。

11時過ぎ外に出ると、まだ雨が降っている。ほんとうに梅雨のような降り方だ。



May 14, Sunday 2006

Earth Day in Ina 2006.

1時過ぎ、伊那のスキーリゾートへ。近くまできたことはあるが、ゲレンデに入るのは初めて。眺めがいい。雲が多かったが、伊那谷を見下ろす景色は実に雄大。宮沢賢治風にいえば、「あゝいゝな、せいせいするな」。




会場に入って行くと見慣れた顔があちこちに。先ず出迎えてくれたのが、DRBの仲良し三人組。残念ながら彼らの演奏は終っていた。そこへやってきたのが山田守人さん。いつも機嫌のいい守人さん。しばらく行くとスリーピー中村と鈴木さん。みんな笑顔で楽しそう。

 

アコースティックの会場は近くのリフトのチケット売り場の2階。すでに演奏が始まっている。PAシステムが少し貧弱で、しかも部屋の構造ゆえか、音がこもっている。

写真(左)は、マリンバの池田聡さん。最近東京から伊那へ戻ってきたとか。マリンバ奏者であり、先生とのこと。華麗なプレイ。大きな楽器だ。これを持ち運ぶのは大変だろうと思ったら、解体できるみたい。写真(中)は、ご存知ジミー矢島。真正面で彼のギタープレイを見せてもらった。凄い!の一言。彼の場合、PAの良し悪しは関係ない。ぐんぐん彼の世界へ引き込んでしまう。写真(右)は、ボブ鈴木とジミー矢島のセッション。いつものことながら楽しそう。




次はぼくの出番とトイレにいってもどってみると、屋内の演奏を切り上げて、外のステージでやることになったと告げられる。驚いたが、外のPAは容量も大きく音がいい。エンジニアもついている。それに何といっても景色がいい。まず、ジミー矢島グループが一曲づつ演奏する。守人さんもリードギターで入る。ジミーの「八ヶ岳へ行こう」は、以前一度オーリアッドで聞いたが、今日は抜群にノリがいい。

彼ら八ヶ岳グループと守人さんのパンジャに挟まれて演奏するというのは大変だ。心細い。何をやろうかと迷ったが、「私は風の声を聞いた」から入ることに。覚えたてのオープンチューニングで。「衆生無辺誓願度、煩悩無尽・・・」と四弘誓願を唱え始めたとたん、強い風が吹き始めた。重いファイルノートに挟んであったにもかかわらず、歌詞カードが吹き飛ばされた。この歌を書いた1969年4月、サンタバーバラの山の中でこの経を唱えたときもそうだった。2曲目「千の風」。3曲目「夕方のおかあさん」。そして最後は会場のみなさんと一緒に、外国籍の未就学児童の支援の気持ちをこめて、 We Shall Overcome。続いてパンジャ登場。

 

守人さんの演奏は何度も聞いている。ドラムスのペーさん、それにベースの斉藤さんとのセッションも聞いている。しかし、フルメンバーの演奏を聞くのは初めて。実にパワフルで楽しい演奏だ。写真(中)の守人さんの笑顔がすべてを物語っている。

後半、サックスが二人になった。新たに加わったのは、ぼくが歌い終わったあと話しかけてくれたジャズサックス奏者の太田裕士さん。最近東京から戻ってきたばかりという。何枚か写真を撮ったが、動きが早くて、まともに撮れたものが一枚もない。炸裂するツインサックスの音がゲレンデを舞い上がる。

パンジャの音楽を聞いて、身体を動かさないでいるのは難しい。見ると、ボブの奥さんが踊っている。そのうちに何人か彼女に加わる。ぼくも気がつくと踊っていた。まわりを見ると、みんな踊っている。最後の演奏が終わり、大歓声が巻き起こる。当然、アンコールが始まる。


 

残念ながらアンコールを聞いている時間がなかった。辰野の見宗寺でのツツジ鑑賞とフォークローレの夕べがそろそろ始まる時間。関係者に礼を述べ、高速で辰野へ。フォークローレの演奏もライトアップされたツツジも見事だった。佐久だったか上田だったか、旅館のご主人だという方のチャランゴの演奏は見事だった。



音楽に浸った一日。いろんな人たちがいろんな形で音楽を演奏し、自らも楽しみ、また聞く人を楽しませている。疲れたが多くのエネルギーをもらった一日だった。まだまだ歌い続けられそう。



May 13, Saturday 2006

朝から小雨模様のあいにくの天気。よく降る。しかし、地面が柔らかくなっていて、草を抜くにはいい天気。普段は抜くのが難しいタンポポも、根元をもって、ぐいと引けば、根まで出てくる。時には朝鮮人参や山ごぼうの如き30センチもある太い根が出てくる。タンポポ酒かタンポポコーヒーを作るのに十分な根が採れた。

飛び入りライブデー。本日トップバッターは、オーリアッド2度目の遠藤淳一郎さん。一曲目。懐かしいハーモニカの響き。Heart of Gold だった。続いてなんと I Can't Get No Satisfaction それに Wish You Were Here。ストーンズからピンク・フロイドまで。幅広い。フィジーでココナツの木から落ちて脳震盪をおこし入院したというキースのために、とのこと。確か退院したというニュースを今日か昨日読んだ。




赤羽真理さん。一曲目、昔バンドで歌っていた頃の歌だといって「こんなに深い夜」。初めて聞いた。明らかに最近の彼の歌とは趣を異にする。続いて、おなじみの「旅人の木」「千両梨の実」。やはりぼくは「千両梨の実」が好きだ。



大月高志さん。Canon と Merry Christmas, Mr. Lawrence。今日はお酒を控えていたせいか、素晴らしい演奏。オーリアッド再開後に Canon を初めて聞いたころの感動を思い出した。



堀内千晴さん。ロシア語で「ともしび」、韓国語で「故郷の春」。それにぼくのリクエストで韓国語の「果樹園の道」。ぼくも「果樹園の道」を韓国語で歌えるようになりたいものだ。



次にぼくが「夕方のおかあさん」。それに安曇野老人大学のトークライブで好評だった「丁度よい」。最後に習いたてのオープンチューニングで「私は風の声を聞いた」。最後の曲は、まだまだ練習する必要があるが、これから歌えそうである。



長島功さん。「最後の手紙」。今まで聞いたなかで一番の「最後の手紙」。彼の中で何か変化があったのか、歌い方が以前とは違う。ことばにするのは難しいが、借り物の声でなく、彼自身の声で歌っている。酔っていたせいか。それだけではあるまい。



ここから round 2。このときまでに、某小学校PTAの役員の方々が1,2番テーブルに。

遠藤さん、In My Time of Dying, Sweet Home Alabama, It's Alright Ma (I'm Only Bleeding)。驚くことに彼はこれらの歌をすべて暗記している。赤羽さん、「人生の海の嵐に」など。大月さん、「星に願いを」、それに自作の「秋桜」の演奏。盛大な拍手。さらに客席からのリクエストで Let It Be。遠藤さんがギターとボーカルで入る。




堀内さん、ドイツ語で「花はどこへ行った」。長島さん「無縁坂」、それにもう一度「最後の手紙」。「無縁坂」を聞いたときも、今晩最初歌ったときと同じ印象を得た。今までは常に彼の背後に、この歌の作者がいた。今晩は長島功が歌っていた。最後にぼくが、2番テーブルの先生のリクエストで、「千の風」。



その後、しばし歓談。6番テーブルでは、オープンチューニングについてのギター談義。

明日は伊那のスキーリゾートで「アースデイ・ピクニック INA 2006」が開かれる。フォークのステージは屋内らしいが、バンドのステージは野外とのこと。雨を心配したが、天気予報によれば、午前中くもり、午後は晴れるとのこと。よかった。



May 12, Friday 2006

久々に夕方スイミングへ。メタボリック・シンドロームの話題が巷間を賑わしている。1月末にダイエットを始めて、2ヶ月後の3月末、少なくとも6キロは痩せた。しかしそれ以後、折れ線グラフは、若干の上下はあるが、横ばいを続けている。ここで一念発起、グラフを下降させなければ。それにはやはり運動である。

今月はジブラーンの会はいつもの木曜日でなく、今晩行われた。忙しい主婦の方々が月一度勉強会を続けるのは大変だと思うが、よく続いている。オーリアッドが再開して来月で3年になる。ということは彼らの勉強会も3年近く続いていることになる。

昨夜聞いた60年代のアメリカン・フォークミュージックのアンソロジーに、 Richie Havens の Follow が入っていた。この歌はぼくの大好きな映画 『カミング・ホーム(帰郷)』の中で使われていた。車椅子に乗ったルーク(ジョン・ヴォイド)が、サリー(ジェイン・フォンダ)を膝に乗せて深夜の病院の廊下を進んでいるところでこの歌が流れてくる。

リッチー・ヘイヴンズといえば、オープン・チューニング。彼のホームページを検索したら、彼のギターの弾き方について、彼自身の解説がでてきた。それで、昨夜から今日にかけて、いくつかのオープンチューニングを試してみた。その結果、「私は風の声を聞いた」をAのオープンチューニングで弾くとかなり面白いことがわかった。練習してみよう。

Richie Haven's Way of Playing the Guitar



May 11, Thursday 2006

朝から小雨が降っている。少し肌寒く、一昨日の真夏のような暑さがウソのよう。終日松本。夕方戻り、しばらく休んでオーリアッドへ。

英語教室の前、電話がふたつ入った。ひとつは対訳の訳漏れに関して、もうひとつは今度の日曜日の「アースデイピクニックINA2006」について。訳漏れは明朝までに送ることに。

「アースデイピクニックINA2006」は今度の日曜日(5月14日)に伊那市の伊那スキーリゾートで開かれるもの。ステージは3つあって、ロックバンドを中心とした野外ステージ、それに、さまざまなパフォーマンスに開放されるフリーステージ。それにフォークを中心とした屋内のステージ。

このコンサートは外国籍の未就学児童を支援する運動「SANTAプロジェクト」を啓発し支援するためのもので、ブラジル母国語学校「エスコーラ・パラレロ」の生徒によるダンス・パントマイムの発表もある。

ぼくはこの3番目のステージに午後出演することになっている。ボブ鈴木もジミー矢島も出演することになっている。野外ステージには山田守人さんのPAN-JAH、 それにDRBも出演する。詳細は

11時過ぎ、店を閉め外に出ると風が冷たい。上がったり下がったりジェットコースターのような天気である。


May 10, Wednesday 2006

昨日は安曇野市の老人大学入学式でトークライブをさせていただいた。会場は豊科老人福祉センター「ふれあいホール」。暑かった。上着を脱ぎ、シャツの袖をまくりあげて歌った。今朝のニュースによれば、松本市も安曇野市も気温が30℃を超えていたようだ。冬から、春を跳びこえて、一気に夏がきてしまったかのよう。

午後グリール・マーカス氏による Personal File のライナーの初校を修正して送った。マーカス氏自身の文章も難しいが、彼が引用したウイリアム・カルロス・ウイリアムズの In the American Grain からの引用が難しかった。Amazon から本を取り寄せ、さらに友人たちの助けを借りて、なんとかぼく自身の結論に達した。「ぼく自身の結論に達した」というのは、ネイティヴ・スピーカーの間でも意見が完全にわかれたからである。

今晩はハンク・ウイリアムズを聞いた。というのは、マーカス氏のライナーの中に、ハンクの別名である Luke the Drifter が登場するからである。教訓的な物語歌を語るとき、ハンクはこの名前を使ったようだ。

ドアを開けて入ってくるやいなや、「これは何という歌ですか。赤木圭一郎が歌っていた歌ですね」とMさんがいう。
「ハンク・ウイリアムズの<ウエディング・ベルズ>です。赤木圭一郎は日本語で歌っていたんですか」
「いや、英語で。彼は酔うとこの歌を歌ったようですよ。ソノシートに入っていて、よく聞いたものです」

Mさんのために、<ウエディング・ベルズ>を最初からかけなおした。ジェイムズ・ディーンは知っていても赤木圭一郎を知っている人は少なくなった。ぼくは赤木圭一郎もソノシートも知っているが、彼がハンク・ウイリアムズの歌を歌っていたとは知らなかった。


May 6, Saturday 2006

ララバイブラザーズ&WISHコンサート。

7時開演。満員の聴衆。まずWISHの「東京」から始まる。芦部さんは歌が上手いと前から思っていたが、今日の芦部さんはいつにも増して声にのびがあり、表情が豊かだ。ピアノの松沢さん、ベースの大月さんとも息がぴったり合っている。「風のINITIALIZATION」「林檎」などおなじみの曲が続き、カバー曲の Fly Me to the Moon やアニメの歌などを挟み、「風と森の祭り唄」「輪舞」で締めくくった。今まで聞いたWISHのなかで最高の演奏。



10分の休憩を挟み、ララバイブラザーズ。1曲目の「サブリナ」の演奏が始まった瞬間、聴衆の誰もが息をのんだに違いない。彼らのミュージシャンとしての抜群の技量に。まさにbreathtaking な演奏。都会的な洗練された音楽。ジャンルとすればジャズだろうか。聞き取れたタイトルは「異国風ワルツ」(本当はもっと長かった)「君とぼくと秘密の庭」「ホタル」「粘着質の妄想」など。途中、CDや名入れタオルなどの紹介も入り楽しませた。



最後にWISHとララバイブラザーズで2曲演奏。1曲目は芦部さんが、大好きな曲だというララバイブラザーズの「影法師」を歌う。2曲目はタイトルが聞き取れなかったが、ララバイブラザーズのギターララバイ氏が歌う。この歌を聞いて彼の歌の上手さを実感。この歌で2時間半にわたったコンサート終了。盛大な拍手。聞き応えのあるコンサートだった。



今晩のコンサートの成功の一因は、ララバイブラザーズに同行した小林さんというエンジニアにある。オーリアッドの古いPAシステムがこんなにもいい音を出すことができるとは驚きだった。


May 5, Friday 2006

子供の日。今年は家人が久しぶりに五月人形を飾った。子供たちが小さかったころが思い出された。

6時開店。今晩は、キャッシュのPersonal File の校正を少しし、ウイリアム・カルロス・ウイリアムズの In the American Grain を読む。

この本はアメリカ史に関するエッセイ集というには、詩的暗喩の連続で、極めて難解。でもとても面白い。アメリカ史を別の視点から見ることによってアメリカ史を再定義しようとする試みとでも言おうか。教科書に書かれているアメリカ史を鵜呑みにすることは危険だ。


三木清が「新聞に自分のことが書かれると、いつもどこか違うという感じを持つが、他人について書かれた記事を読むと、それがすべて真実だと思ってしまう」という主旨のことを、どの本だったか忘れたが、述べていたのを思い出した。

遅くなって大月高志さんと友人たち。明日の「ララバイブラザーズ&WISH」のコンサートで、大月さんはベースでWISHに参加することになっている。



May 4, Thursday 2006

好天に恵まれたアルプスあずみの公園でのコンサートだった。ステージは全部で4つあり、次の3枚の写真はぼくが歌った展望台テラスのステージからの眺め。別のステージでは「トワエモア」の演奏もあったようである。



10時過ぎ小尾信二さんのシンセサイザー演奏で始まった。朝の10時では聴衆はほとんどゼロだろうと思っていたら、大勢の人たちが集まってくれた。4月23日に行われた大町市の霊松寺での小尾さんのコンサートには、あの喜多郎さんが聞きにきてくれたとか。小尾さんは全国に70数ヶ所あるという刑務所すべてで、演奏することを目標にしている。すでにもう何ヶ所かで演奏しているようである。できたらぼくも連れていってもらいたいもの。

小尾さんのあとを受けて、ぼくが一時間演奏。あずみのTVによる撮影が行われた。「碌山」「次郎」「千の風」「宝福寺にて」「紙ヒコーキ」「風に吹かれて」「カムサハムニダ、イ・スヒョン」の7曲。

「風に吹かれて」を歌ったのは、長野市から鈴木良君と彼の友だちがわざわざ聞きにくれたから。彼は4年前ぼくの「アメリカ大衆文化」を受講し「風に吹かれて」が気に入ったとのこと。彼は今年教育学部を卒業したばかりで、ゴールデンウイークあけから、屋台のラーメン屋を開業することになっている。な、なんと、そのラーメン屋の名前は「風に吹かれて」とのこと。下の右の写真の一番左が鈴木君。




午後は、マンドリンの演奏がいくつか続き、最後は折井清純さん(マンドリン)と友成貴司さん(ギター)の演奏。素晴らしかった。特に組曲「一週間」の目にも留まらぬ速弾きにはおそれいった。

右の2枚の写真は「音楽フリー広場」の様子。
10時前サウンドチェックをしているところへ、篠原一弘さんが顔を出してくれた。あとでプログラムを見たら彼のバンド、K2ユニットがこのステージで午前中に演奏したようである。



夜は英語教室のあとオーリアッドへ降りて行くと遠藤淳一郎さんが奥さんとコーヒーを飲んでいた。ぼくは、ディランの1963年のカーネギーホールでのライブ盤を遠藤さんのためにかけ、アマゾンから届いた In the American Grain の最後のリンカーンについてのところの文章を読む。ウイリアム・カルロス・ウイリアムズの文章は難しい。それでも、マーカス氏のライナーの訳には役立った。


May 3, Wednesday 2006

土曜日の飛び入りライブ以来忙しい日々。忙しさのひとつは畑仕事が加わったため。今日は、昨日かんてんぱぱホールでの知人の油絵の個展を見たあとグリーンファームで買い求めた苗を植える。

今年は3種類の西瓜の苗を植えてみた。去年も植えた大玉の普通の西瓜に、皮の黒い西瓜、それにフットボールのような形の西瓜。アメリカで見た西瓜はどれもこの楕円形の西瓜だった。

高校時代の後輩が『カムサハムニダ、イ・スヒョン』を3枚買いに来てくれた。韓国の物産品を輸入している知人にこのアルバムを聞かせたところ、韓国で販売できないかと言われたとのこと。そうなればありがたい、と答えておいた。もしそうなれば、4年前につくったこのCDも残り少なくなってきたので、韓国販売用に廉価盤をつくってもいいかもしれない。期待しないで待つことにしよう。

遅くなってM先生。彼によると、今朝伊那から高速で安曇野へいったが、渋滞で、豊科インターまで2時間以上かかったとのこと。明日は「アルプス安曇野公園展望テラス」で11時から歌う予定だったが、先ず、10時過ぎに一度歌うことになった。かなり早く家を出たほうがよさそうだ。



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