OREAD Diary March 1〜March 31, 2006



March 31, Friday 2006

臨時休業。


March 30, Thursday 2006

一体どうなってるんだろう、と思うくらいに寒い日。朝、目が覚めたら粉雪が舞っている。地面は真っ白。すぐ溶けてしまう大粒の春の雪ではない。午後には雪もやみ、少し陽もさしたが、それでも寒い。

4月8日(土)の「ふじはらかずよしコンサート」のチケットが今晩はかなり動いた。新聞広告の影響か、町外から電話予約もあった。是非大勢の人に聞いてもらいたいものである。

遅くなって、藤原さんが顔を出してくれた。コンサートについて若干の打ち合わせ。

明日3月31日は都合により臨時休業いたします。明後日4月1日は、通常の土曜日飛び入りライブデイです。



March 29, Wednesday 2006

対訳とライナー訳を送り、オーリアッドへ。今まだ多くを語れないが、おそらくこのアルバムは大きな話題を呼ぶだろう。

真冬なみに寒い日。土曜日以来ということもあって、暖房を二つ強にしてもなかなか暖まらない。

日曜日、今村区誌発刊記念の祝賀会で歌ったのだが、PA機材のうちアンプだけオーリアッドのアンプをはずしていった。家のアンプが調子悪かったので。今夜は先ず、それを取り付けることから始まった。はずすときはいいが取り付けるとなると大変。どこに何をさしたらいいかわらかない。試行錯誤いろいろ試しているうちに、突然、爆音がスピーカから。カウンターにいたお客さんを驚かせてしまった。

『蓬莱行』を聞く。このアルバムはときどき聞きたくなる。大工さんの搾り出すような声が魅力的。

11時過ぎ外に出ると、細かい雪が舞っている。本当に寒い日だった。


March 25, Saturday 2006

飛び入りライブデー。まず、開店直後、オーリアッド2度目の登場の大森加奈子さんが、ご家族の声援を受けてリハーサル。ピアノとギターで数曲歌う。そのあとしばらくして、ぼくが、以前リクエストがあったが歌詞がなく歌えなかった「ミン・オン・トゥイーのバラード」を久々に。リクエストしてくださった方がお見えになったので。



堀内千晴さん。「ともしび」「枯葉」「故郷の春」。そして彼の教会の友人がきてくれたので、賛美歌を一曲。メロディは「むすんでひらいて」。確かこの曲を書いたのはジャン・ジャック・ルソー。



次に大森加奈子さん、まずピアノを弾きながら一曲。ノラ・ジョーンズの Shoot the Moon。とてもいい歌だ。高音のところで裏声に変わるところがきれい。そして、藤森和弘さんのギターが入って Knockin' on Heaven's Door。そして、さらにぼくのギターで Blowin' in the Wind。のびのあるきれいな声。長期休暇しか歌いにこれないかもしれないが、是非また歌いにきてもらいたいもの。



藤森和弘さん。堀内さんの友人が沖縄出身とのことで、先ず「涙そうそう」。そして、喜納昌吉さんと苗字が同じ喜納さんをステージに呼び一緒に「花」。そのあと、栗林秀和さんに捧げた「絆」を含む2曲。今晩は藤森さんには、自分が歌いたい歌というよりは、伴奏してもらうことが多かった。



続いてWISH。「東京」「風のInitialization」「Fly Me to the Moon」「なごり雪」の4曲。大月高志さんがベースで入る。久しぶりに聞いたが見事な演奏。2曲目の前に芦部清志さんが「風のハルカ」について語る。実はわが家でも見ている。お父さんの「野菜レストラン」は上手くいくだろう。後半2曲はカバーで、彼らが歌うのを初めて聞いた。「なごり雪」はまさに今の季節の歌。名曲である。



続いて芦部さんがソロで「澄み渡る冬の空の色に似ている」。いつ聞いても素晴らしい歌唱力。松沢美由紀さん、軽快に「スーパーマリオのテーマ」。



続いて、何と!「香月!」の3人。「誕生」「Ann〜ラストソング〜」。活動休止中という彼らが3人そろったのは、出来上がったCD「ELEMENTS」を、オーリアッドに集まる人々に3人で直に届けたかったからとのこと。3人そろった「香月!」はやはり凄い。「Ann〜ラストソング〜」を聞きながらそう思った。是非また、気楽にオーリアッドに歌いにきてもらいたいもの。



赤羽真理さん。「旅人の木」「千両梨の実」。新曲「旅人の木」も、歌いこんできて、説得力が増してきた。「赤羽真理の世界」を象徴する2曲になった。



春日淳也さん。「失業手当」「愛と盗み」。後者はディランのアルバムタイトル Love & Theft と同じながら、オリジナル曲とのこと。いい歌である。彼の歌声が、歌うたびに、深く、かつリアルになっていくのがわかる。



最後に登場は、大ちゃんこと安藤則男さんとベースの伊藤享さん。オリジナルの「春の夜」「朝の食事」、それにディランの I Want You と A Hard Rain's Gonna Fall を日本語で。ディランの歌を日本語で歌う彼の試みがいつも成功するとは限らないが、今晩の A Hard Rain's Gonna Fall はよかった。感動した。



その後しばし歓談。「香月!」のCD「ELEMENTS」オーリアッドにあります。9曲入りで、何と500円。


March 24, Friday 2006

3月もそろそろ終わりだというのに何と寒いことか。寒く感じるひとつの原因は体重が減ったからかもしれない。昨日のトークライブにはいていったズボンは、今まできゅうくつではけなかったもの。ほぼ2ヶ月前から豆乳おからクッキーダイエットを始めた。その成果がようやく出てきたようだ。少なくとも6キロ減。目標まであと2キロ。

お客さんのいないときは The Seeger Sessions の訳。昨日資料が届いた。音源は明日には届くはず。ファンサイトのオースティンでのプレビューをレポートする記事によれば、とても楽しいアルバムのようだ。

11時過ぎ家に戻ると、玄関先の温度計が−2℃をさしていた。寒いはずである。


March 23, Thursday 2006

前半英語教室。途中電話があり、先週もきてくれたNTT-MEのOさんが、パソコンの調整に来ているとのこと。階下へ降りていくと、すでに仕事は終っていた。詳しくはわからないが、無線接続システムの新しいヴァージョンをインストールしてくれたとのこと。英語教室のあと試してみる。一発で接続できる。ありがたい。

遅くなって、送別会がえりのお客さんが何人か寄ってくれる。3月は別れの季節。それは旅立ち、そして新しい出会いの季節とつながっている。


午後「いなっせ」でのトークライブ。2曲目の途中までギターの音が出ていなかったとあとで知らされた。途中、少し音が大きくなったかなとは思ったが、モニターから大きな音が返ってきていたので、ギターの音が出ていないとは気づかなかった。その他にも反省点はいくつかある。しかし全体としては、まあまあではなかったかと思う。CDの売れ行きや、お客さんのことばなどから、「千の風」に対する反応が大きかったようだ。

「その鳥はジョービタキでしょう」と、終ったあとの控え室で関係者のひとりから言われた。そういわれたのは先週につづいて2度目。「千の鳥」を書いてから2年以上経って、あの鳥の「正体」が明らかになりつつある。


March 22, Wednesday 2006

WBCの日本ティームの優勝の余韻がまだ残っている。なんとドラマティックな展開が準備されていたことか。あれほどの筋書きはどんな脚本家も考えることはできなかっただろう。

午後、4月からのクラスの打ち合わせに松本へ。そのあと、直接オーリアッドへ。

本棚を眺めていると『独り居の日記』(みすず書房)というタイトルが目に入ってきた。こんな本があったのかと手にとってみたが、読んだ記憶がない。著者のメイ・サートンという名前さえ覚えていない。ずっと昔、本のタイトルに惹かれて買ったのだろうか。

 1960年代の後半、はじめて自分の生活のなかで同性愛を表白した
 サートンは、大学の職を追われ、予定されていた本の出版も中止
 され、折りしも愛の関係の降下と父親の死の直後で、失意の底に
 あった。やがて彼女は、世間の思惑を忘れ、ひたすら自分の内部
 を見つめることで新しい出発をしようと決意して、まったく未知
 の片田舎で生活をはじめる。本書は、その頃の一年間の日記であ
 る。

裏表紙の著者紹介を読んで、がぜん興味がわき、Steve Howe の Portraits of Bob Dylan を聞きながら、読み始めた。
面白い。女性版ソローといった趣がある。

そこへお客さん。タコスの注文。しまったトマトが切れていた。トマトの代わりに赤いピメントが入ったオリーブを切って入れた。それが好評だった。

11時閉店。明日の伊那でのトークライブのためにギターを車に積んで、車に乗る。フロンガラスにシャーベットのような雪が薄くへばりついている。夕方降り始めた雨に雪が混じり始めていた。


March 18, Saturday 2006

曇天から雨に。時には激しく降る。今年は3月になってからかなり雨が降っている。雪だったら大変だ。

最初にぼくが「あの果てしない大空へ」「ゴンドラの唄」を歌ったあと、藤森和弘さんにお願いする。「人間」「License」「片想い」の3曲。3曲目は藤森さんが20歳の頃に書いたオリジナル。彼のオリジナルを初めて聞いた。もっと他にもありそう。是非歌ってほしいもの。




次に久々登場の堀内千晴さん。ロシア語で「ともしび」、イタリア語で「サンタルチア」、韓国語で「故郷の春」。「故郷の春」はいつ聞いてもいい。堀内さんによれば、歌の内容は日本の「ふるさと」に似ているとのこと。ことばの詳しい意味はわからないが、メロディだけでも充分に説得力がある。



藤原和義さん。「淋しいアコーディオン弾き」「愛する人のために」「君の面影」の3曲。「愛する人のために」は初めて聞いたときから好きな歌。CDではこの歌が最後を飾り、バイオリンの伴奏が素晴らしいとのこと。藤原さんによれば、来週初め最後の音入れがあり、レコーディングは完了。楽しみだ。今夜は用事があるとのことで前半のみの出演。



赤羽真理さん。今日は日帰りの出張で河口湖近くまで行ってきたとのこと。お疲れのところ「人生の海の嵐に」「旅人の木」「千両梨の実」の3曲。いつもの淡々とした赤羽さんの歌声が響く―「人生の海の嵐にもまれ来しこの身も/不思議なる神の手により、いのち拾いしぬ」



ここから後半。先ず、ぼくが We Shall Overcome と Good Night, Irene の2曲。森西ふみさん、「あんた」「林道人夫」「はじまり」の3曲。彼女は藤原さんの書いた「林道人夫」を歌う前に、「現在進行中の辰野中学近くの天竜川にかかる城前橋の建てかえ工事に言及し、古い橋は彼女のお父さんが勤めていた会社が昭和30年代に建てたもので、お父さんもその現場で働いたという話をした。



藤森和弘さん。森西さんのリクエストで「人のラクダ」、それに「時代おくれ」「絆」。ここで長島功さん登場。そこで以前長島さんに藤森さんが「無縁坂」を歌いましたよと話すと「聞きたいな」と言っていたのを思い出し、「無縁坂」をお願いする。そのあと長島さん「無縁坂」と「最後の手紙」。それぞれの「無縁坂」にそれぞれの趣きがある。



最後に赤羽さん、「森の小道」「私を待つ人がいる」「放浪者の子守唄」。久しぶりに聞く「私を待つ人がいる」がよかった。ここでライブ終了の予定が、赤羽さんが歌っている最中にライブを聞きたいというお客さんが何人か入ってきた。そこで、藤森さん「銀の雨」ともう一曲。タイトルを聞きそびれた。高音のきれいな曲。長島さん「秋桜」「転宅」。そして最後にぼくが、赤羽さんのリクエストで「カムサハムニダ、イ・スヒョン」。それに「丁度よい」。赤羽さんの最初のリクエストは「フィールド・オブ・ドリームズ」だった。歌詞を探したが見当たらなかった。その後しばし歓談。

カメラの充電器が見当たらず、「要充電」の点滅する中、最後までもつか心配だったが、なんとかもった。家も店も心当たりのあるところはすべて探し回ったが見つからない。どこへ行ってしまったのか。いつも探しものをしているみたいだ。


March 17, Friday 2006

昨夜からおかしくなったコンピュータを開店と同時にNTT-MEのOさんに修正してもらう。どうしてあんなに簡単に直せてしまうんだろうか。修正するばかりでなく、今まで繋がりづらかった無線LANもスムーズに繋がるように調整してくれた。ありがたい。

ジュディ・コリンズの歌が流れているところへ、「ジョーン・バエズ」ですかといいながらドクターT。ドクターから『国家の品格』を読んだかと聞かれ驚いた。実は昨夜も別のお客さんから同じ質問をされたのである。

その本が売れていることも、著者が新田次郎の息子さんの数学者藤原正彦さんであることも知っていたが、まだ読んでいない。本の内容を聞き、これは読んでみなければなるまいと思った。

新田次郎のエッセイが好きだったし、かつて藤原正彦著『若き数学者のアメリカ』という本も読んだことがある。さすが新田次郎の息子と納得させるに十分な名文だった。

家に戻り、早速注文する。『国家の品格』は売れているとみえて、届くのは1、2週間先とのこと。



March 16, Thursday 2006

一日中、曇天。午後遅くから小雨が降り始め、夜には風雨ともに激しくなる。でもありがたいことに「大荒れになる」との予報ほどは激しくならなかった。

前半英語教室。階下に下りて行くと、お客さんはいない。午後から読み始めた中津燎子さんの『英語と運命』(三五館)を読む。半分ほど読んだだけだがとても面白い。英語学習についてというよりも、彼女の自叙伝である。昔読んだ『なんで英語やるの?』とは違って、彼女の政治的スタンスが明確に出ている。

ワシントン大行進が1962年の夏と書いてあった。誤植か勘違いがか。もちろん1963年の夏である。



March 15, Wednesday 2006

映画『ウォーク・ザ・ライン』のサウンドトラック盤を聞く。悪くない。でもやはり、当然のことながら、ジョニー&ジューン本人にはかなわない。一曲目は「ゲット・リズム」。靴磨きの少年から生き方を学ぶ歌。何年か前に『エッセンシャル・ジョニー・キャッシュ』のために訳したぼくの訳が使われていた。

  小さな靴磨きの少年は落ち込まない
  しかも彼の仕事は町で一番汚い仕事
  風吹きすさぶ汚い街角で
  人々の足もとに身をかがめ靴を磨く
  彼に聞いた、靴を磨いてもらいながら
  気が滅入らない秘訣は何かと
  彼は顔を上げてニヤッと笑い
  磨き布を放り出して言う

  ヘイ、リズムに乗って、気が滅入ったら
  カモン、リズムに乗って、気が滅入ったら
  そう、リズムに乗って飛び跳ねたら気分がよくなる
  悩みなんかどこかへ行っちゃう
  リズムに乗って、気が滅入ったら

あと二曲「クライ、クライ、クライ」と「イット・エイント・ミー、ベイブ」もぼくの訳だった。

そのアルバムの中の「アイ・ウォーク・ザ・ライン」を聞きながら、ギターを弾いているところへ団体のお客さん。そのうちの一人が、入ってくるなり驚いたようにぼくの顔を見る。伊那市西箕輪在住だというその人は、中学のときと高校のときと二度、ぼくのトークライブを聞いたことがあるとのこと。

乞われるままに「千の風」と「碌山」を歌う。「千の風」を歌う前に、母の死の一週間前から毎朝一羽の鳥が飛んできた話をする。歌い終わったあと、バードオウォッチングが趣味だというお客さんの一人が「その鳥はジョービタキでしょう。冬の渡り鳥で、窓ガラスに映る自分の姿を別の鳥と思い、縄張りを主張して飛びかかろうとするんです」という。部屋の中のわれわれに話しかけようとしていると思った仕草は、威嚇行為だったのか。鳥の色についても、その人は正確に言い当てた。

なるほどと納得した。それでもやはりあの鳥は母の魂だったと思いたい。



March 14, Tuesday 2006

ディランとスプリングスティーンが、ニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルに参加するというニュースが入ってきた。このフェスティヴァルは4月の終わりと5月の初めの2回の週末(4月28日〜30日、5月5日〜7日)にわけて行われる。

ディランは4月28日(金)に、スプリングスティーンは4月30日(日)の前半を締めくくるトリとして出演する模様。スプリングスティーンは、4月25日リリース予定のアルバム WE SHALL OVERCOME: The Seeger Sessions を一緒に録音した The Seeger Sessions Band と出演する。

フェスティヴァルのプロデューサー、クイント・デイヴィスは次のように述べている。

  ニューオーリンズ・ジャズ・フェスティヴァルおよびニュー
  オーリンズ
の町の核心は、音楽にある。音楽こそが私たちを
  動かす力。音楽こそが私たちを定義するもの。音楽は単なる
  エンターテイメントではない。魂の糧である。音楽によって
  結ばれた人たちが、町の復興のために集まってくれるという
  のはなんとも嬉しい。特にニューオーリンズ音楽を支えてき
  たミュージシャンたちが、その多くが国中に散らばってしまっ
  たにもかかわらず、私たちの魂の再生のために駆けつけてく
  れる。ジャズ・フェスト2006は、ニューオーリンズの、またと
  ない同窓会。今年のフェスティヴァルに来る人たちは音楽の
    ヒーリング・パワーを目撃することになるだろう。

スプリングスティーンがこのフェスティヴァルに参加するようになったのは、ウインストン・マルサリスが彼に連絡をとり、「すべてのミュージシャンはニューオーリンズに借りがある。カトリーナによって壊滅的な被害を受けたニューオーリンズは家族の一員の死のようなもの」という主旨の言葉を伝えたからだといわれている。

クイント・デイヴィスは次のようにも述べている。

  ブルースが「ウィ・シャル・オーヴァーカム」をフィーチャー
  したアルバムを直前にリリースし、フェスティヴァルで歌っ
  てくれるというのは不思議な偶然、神の恩寵としかいいよう
  がない。「ウィ・シャル・オーヴァーカム」はあらゆる困難
  を耐え忍ぶ人間の精神の勝利の歌、真正のアメリカのトラディ
  ショナル。ジャズフェスティヴァルは、いつだって彼の音楽
  のための完璧なホームであるが、今年ほどこの歌を歌うのに
  ふさわしい時はない。私たちは今、毎日この歌を生きている
  のだから。


http://www.nojazzfest.com/
http://www.usatoday.com/travel/destinations/2006-03-08-springsteen_x.htm



March 11, Saturday 2006

6時開店直後、「バード・オン・ザ・ワイヤー」の練習をしているところへ、二人の人が入ってきた。一人は北原清人さん。もう一人の若い人には見覚えがない。北原さんの親戚で、教育学を学ぶ大学院生とのこと。うっかり名前を聞くのを忘れてしまった。彼は北原さんから中学時代に「カノン」をギターで弾くことを教わったらしい。北原さんによれば、「ぼくより上手くなってしまった」とのこと。早速、弾いてもらうことに。確かに上手い。それになによりも格好いい。次に、北原さんにも弾いてもらう。落ち着いた演奏。年季が入っている。

 

そのあと、『美都子』『わが心のわさびーず』などの作品で知られる作家の永田浩幸さんご夫妻がお見えになる。先月岡谷市から安曇野市に引っ越したばかり。そこでぼくが「バード・オン・ザ・ワイヤー」のあと「次郎」を歌う。「次郎」を歌ったのは、永田さんが安曇野に引っ越したということもあるが、ミシェール・フーコーを研究しているという教育学専攻の大学院生に井口喜源治さんについて知ってもらいたかったから。

  水豊かなる万水の
  ほとりにわれは生まれけり
  河辺の柳うちけぶり
  すみれの匂う春の朝
  雲雀の声に夢さめて
  雀の巣をばあさりつつ
  水鶏の雛のあとを追い
  世のさま知らで過ごしたり

安曇野の春はかくもありなんと思わせる見事な描写。

続いて
藤森和弘さん。今晩も先週に引き続き、前半は青春フォーク路線。「卒業写真」「道標のない旅」「無縁坂」「水鏡」。「無縁坂」を聞くのは先週に続き2度目。上手い!最後の曲は永田さんのリクエスト。いい歌である。



赤羽真理さん。「放浪者の子守唄」「風車」「旅人の木」「千両梨の実」。「旅人の木」が歌うたびに「成長」していくのがわかる。



大月高志さん。藤森さんのジョニー・キャッシュ・モデルを借りてオリジナル曲「誕生」を歌い、インストラメンタルで「ビター・スイート・サンバ」。黒いギターと黒の革ジャンがマッチして、渋い!



ここから後半。このときまでに、今日が永田さんの46回目の誕生日だと判明。先ずぼくが、リクエストに応えて、「紙ヒコーキ」と「碌山」。後者は永田さんのリクエスト。「ミン・オン・トゥイーのバラード」というリクエストもあったが、歌詞カードが見つからない。2002年5月にミン君が亡くなってから長いこと歌っていない。久しぶりに「ほたる祭りライブ」で歌ってみるのもいいかも。

藤森さん、大月さんにピアノを頼み「恋しくて」「Close Your Eyes」。ギターとピアノが絶妙にからみあった見事な演奏。最後に、ソロで「東京青春朝焼物語」。前回藤森さんが歌ったとき、この最後の歌のタイトルを「東京青春残酷物語」と書いたらしい。「朝焼」と「残酷」では大違いだ。




赤羽さん。永田さんの誕生日のためにと「レット・イット・ビー」。そして「森の小道」。赤羽さんが「レット・イット・ビー」を歌うのを初めて聞いた。コーラスの前半、つまり 4回繰り返される Let it be のみ英語。あとは日本語。とてもいい。もっと歌われてもいい歌だ。続いて大月さん、「ハッピー・バースデイ」の歌のメロディーをイントロに「カノン」。永田夫妻はピアノに一番近い席で真剣に聞いている。盛大な拍手。



最後に今日46回目の誕生日を迎えた永田浩幸さんから一言。46歳にはみえない若さと素敵な笑顔。因みに、大月さんは36歳とか、そしてカウンターの中の「オーリアッド(山の神)」は56歳。

46歳といえば、ぼくが再び歌いはじめる決心をした頃。その2年後、通算5枚目となる『セカンド・ウインド』をリリースした。振り返ってみると、その頃から現在までの10数年は、ぼくにとって、京都に住んでいた70年代に匹敵する、あるいは、それ以上に、音楽的にプロダクティヴな期間であった。

永田さんが、安曇野への転居をきっかけに、今後更に素晴らしい作品を書くことを期待している。

ぼく自身は、「セカンド・ウインド」の中で、"You've got to keep running till you get a secondwind." と歌ったが、もうその頃のペースで走ることはできない。しかし、歩いたり走ったり、歌い続けて行きたいと思っている。



March 10, Friday 2006

午後、4月に行われる二つのコンサート「ふじはらかずよしコンサート」(4月8日 土曜)と「豊田勇造コンサート」(4月22日土曜)のチケットをつくった。両方とも、いいコンサートになるだろう。楽しみである。


  
 ふじはらかずよしコンサート
 『カントリーワルツ』発売記念
2006年4月8日(土)
6:00pm開場7:00pm開演

前売り2000円、当日2500円
    COFFE & MUSIC  OREAD  http://www.secondwind.jp      


豊田勇造コンサート
2006年4月22日(土)
6:00pm開場7:00pm開演
前売り2500円、当日3000円
    COFFEE & MUSIC
     OREAD
http://www.secondwind.jp


「今日もライブがありますか。先週はカナダ人がきて歌ったようですが」という電話が、知らない人から入った。そういえば、先週金曜日はデレクとマーティンがきて歌い、南箕輪の85歳のかくしゃくたる老婦人等もきて、大いに盛り上がった。「今夜ライブはないですが、明日は土曜日で、飛び入りライブの日です。是非お出かけください」」と答えておいた。雨が降れば、スノーボーディングは無理なので、ひょっとしたらデレクとマーティンもやってくるかもしれない。

85歳の老婦人といえば、昨日伊那市からの帰り、国道沿いのレストランから出てくるその人が見えた。凄い!85歳とは思えない。

まだ正式な歌詞は届いていないが、できる範囲で The SEEGER Sessions の対訳をはじめている。トラディショナルな歌の場合はいくつものヴァージョンがあって、どれと決められないところがある。しかし、シーガーに詳しい友人が、Sing Out!誌の歌詞をいくつか送ってくれた。これならそんなに外れることはないだろう。


March 9, Thursday 2006

7時前オーリアッドに入る。ジブラーンの会の方々が数名すでにお見えになっていた。前半、英語教室。後半、階下へ降りると、すでにジブラーンの会の方々はいなかった。数ヶ月前から教室の終る時間が遅くなったので、なかなかお会いできない。

午後、私用で伊那へ行った帰り、古書店で倉田百三の「愛と認識との出発」と亀井勝一郎の「愛の無常について」、それに彼らのいくつかの小編が一冊にまとめられた本を買った。古書といってもまだ誰もページをめくっていない、古いけれども新しい本。奥付には、昭和43年2月25日初版発行と書かれている。ぼくが22歳のとき、今から38年前に出た本である。

この二人の著名な作家の本は何冊ももっている。学生時代に愛読した倉田百三の本は、おそらくすべてもっているはず。しかし、最近は読んだことがない。どこにあるかも定かではない。アマゾンから届いたトム・パクストンのCDを聞きながら、ぱらぱらとページをめくっていたら、亀井勝一郎の小編の中に「叱責」に言及したアフォリズムがあった。

  きびしい叱責の声を聞くことが稀になりつつある。教育に
  おいても、芸事においても、労働においても。その原因は
  おそらく熟練性の喪失にある。大量生産の傾向からは、責
  任ある叱責の声は起こらない。同時にそれは人間への信頼
  感の喪失でもある。

遅くなって、昨夜に引き続き、Nさんがやってくる。しばし「叱責」について語り合う。そのあと、日本語ヴァージョンの Bird on the Wire を聞いてもらう。あまりかんばしい反応が返ってこなかった。もう少し、言葉をわかりやすくする必要があるかもしれない。


March 8, Wednesday 2006

久々のオーリアッド。ようやく風邪が退散してくれたようだ。一週間前の水曜日、シネマレイクで『ウォーク・ザ・ライン』を見たとき、すでに風邪の徴候はあった。しかし悪化したのは、映画館の寒さのせいだ。

その間に、アカデミー賞の発表があり、ジューン・カーターを演じたリーズ・ウィザースプーンが主演女優賞を受賞した。それとともに、ジョニー・キャッシュの(日本では2003年12月にリリースされた)『エッセンシャル・ジョニー・キャッシュ』が売れているようだ。サウンドトラック盤はそれほど動いていないとのこと。歌っているのがジョニーとジューンでないのだから仕方ないだろう。映画の最後、クレジットの背後で流れたのはジョニー自身が歌っていた。やはり違う。

もし映画を見てジョニー・キャッシュのCDを聞きたいと思っている人がいたら、『エッセンシャル』もいいけれど、3月24日までまって、その日発売される5枚のアルバム、特に『アット・サン・クエンティン(ザ・コンプリート1969年コンサート』をお勧めする。そのほかの4枚もそれぞれに素晴らしい。詳しくは

伊藤貴司さんが、先週借りていった『預言者』を返しにきた。この本が『ウォーク・ザ・ライン』の映画にも出てきて驚いた。ジューンがジョニーにプレゼントしたのである。

伊藤さんが中心になって計画している「アースデイ・ピクニック・INA・2006」のURLを教えてもらった。このイベントのねらいのひとつが「SANTAプロジェクト」。学校に行くことのできない長野県在住の外国籍の子供たちの支援である。コンサート、フリーマーケットなどの参加者も募集している。詳しくは

遅くなって、Bird on the Wire の練習。数日前、風邪で何もする気になれないとき、日本語訳の字余りなところを削って歌えるように考えてみた。まだ字余りのところはあるが、レパートリーに入れられそうだ。

  松葉杖に寄りかかった乞食が言った
  そんなに多くを望んだらいけないと
  暗いドアに寄りかかったきれいな女が言った
  ねえ、なぜもっと多くを望まないのかと

  電線の上の一羽の鳥のように
  真夜中の聖歌隊の酔っ払いのように
  俺は俺なりのやり方で
  自由になろうとしたのだ


March 4, Saturday 2006

静かな飛び入りライブになるはずだった。参加予定の藤原和義さんがレコーディングでこれなくなり、デレク・ギャラントは友人のマーティンと昨夜きて、今日は白馬へスノーボーディングに行くとのこと。彼らがくるなら今週もきたいと言っていたジミー矢島さんも、今朝連絡をとり、彼らがこれなくなった旨告げると、次の機会にということになった。

ところが、デレクとマーティンが、昨夜飲みすぎて二日酔いになり、白馬へ行くことを諦め、やってきたのである。まだ頭が痛いといっていたから相当飲んだに違いない。

トップバッターは藤森和弘さん。今夜は懐かしのフォーク路線。「なごり雪」「襟裳岬」「春うらら」「無縁坂」の4曲。「無縁坂」を聞きながら、今さらながら、藤森さんの歌の上手さを実感した。「春うらら」は初めて聞いたが、いい歌である。



赤羽真理さん。「鹿のように」「旅人の木」「千両梨の実」。2曲目の新曲「旅人の木」は、歌詞を今夜初めてじっくり聞いた。インドの砂漠に立つ一本の木。喉の渇いた旅人がナイフで幹に傷をつけ、そこから溢れる水を飲むという物語。「千両梨の実」に共通することば:「うるおしてくれる」。

 


春日淳也さん。今夜はボトルネック奏法で3曲。「ごあいさつ」「値上げ」「虱の旅」。意図的にだとは思うが、メロディは聞きなれたものとは少し違っていた。逆にそれがいい味を出していた。



続いて、「デレク&マーティン」。1曲目はディジェリドをフィーチャーした A Night to Remember。みんな見慣れぬ楽器に興味津々。2曲目、El Mariachi。ブエナヴィスタ・ソーシャル・クラブ風の佳曲。盛大な拍手。そして Lying Here と Outside。El Mariachi 以外はオリジナルとのこと。ノリのいいリズミカルなギター。



大月高志さん。今夜は一曲目「戦場のメリークリスマス」。久しぶりに聞いたが、後半の盛り上がりが凄かった。大月さんが「調律しましたか」と言うので、ピアノの調子が悪いのかと思ったら、逆で、鍵盤が軽くなっているので調律したのかと思ったとのこと。調律は再オープンした年(2003年)の10月、エミグラントのコンサートの前にしただけ。続いて「カノン」。素晴らしい演奏。デレクが感激していた。



セカンドラウンド。藤森さん、「酒と泪と男と女」「時代おくれ」。赤羽さん、「森の小道」「驚くばかりの」。春日さん、マーティンにジャンベを頼み、Factory Girl。

 

最後に「デレク&マーティン」と春日さんのジャンベで、Blowin' in the Wind, No Woman No Cry, Hellelujah。そして、大月さんのピアノが加わり、ブルーズを2曲。言葉は適当に即興でつくってるみたい。Hisashi's Bar とか、Watch out for the Keisatsu down the road とか聞こえてくる。



その後、しばし歓談。みんなディジェリドに興味をもち、吹いてみたが音が出ない。消防団でラッパを吹いていたという藤森さんだけが、かろうじて音がでた。昨夜の日記には「ユーカリの木をくりぬいて」と書いたが、人間がくりぬいたのではなく、蟻が棲みついて芯の部分を食べてしまってできた空洞とのこと。

デレクとマーティンは明日は白馬へ行くようだ。若い!


March 3, Friday 2006 雛祭り。

今日は朝起きたときから調子が悪い。鼻水は出るし、咳も出はじめた。肩もこっている。午後遅く昼寝をし、オーリアッドには7時過ぎに入る。家人が咳止め、鼻水止めにはターメリックがいいということを思い出し、厨房からターメリックの缶をもってきて、お湯でといてくれた。なかなか効き目があった。ウソのように元気になった。

不思議な夜だった。南箕輪村の85歳というおばあさんが50代と思われる友人と二人でやってきた。役場前の鰻店で食事をしたあと、オーリアッドへ寄ってくれたのである。髪は黒く、目もメガネなし細かい字も読めるカクシャクとした85歳である。

もう一人の女性がどこかでぼくの歌を聞いたことがあるとのことで、歌ってほしいと依頼された。先ずぼくが2曲歌い、次にデレクが歌った。デレクのギターはなかなかのもの。そのうちに、デレクの友人のオーストラリア人のマーティン・シュノールが、ギターやらなにやら、いろんな楽器をもってやってきた。そのあとは二人の独壇場。いつも白馬のペンションで一緒に演奏しているとのことで息があっている。

彼らが歌っている間に、いろいろなお客さんが入ってきた。デレクのガールフレンドのシャノンと金髪の友人カルメンも入ってきた。最後には犬を抱いて両親を迎えにきた娘さんも一緒に加わり、オーリアッド始まって以来初めて、犬も一緒にライブを聞いた。





ブルーズ、フォーク、レゲー、ボサノバ、なんでも弾いてしまう。2番目の写真の大きな尺八のような楽器は、オーストラリアのアボリジニの楽器で、ディジェリド(dijerrido)というユーカリの木をくりぬいてできた笛である。深い味わいのある音色で、デレクのギターと見事に合っていた。

ところでターメリックだが、家に戻り調べてみたらさまざまな薬効がある。あざ、咽頭炎、肩こり、関節炎、循環機能低下、消化不良、せき、皮膚疾患などにいいようである。肝機能を促進し、γGTBの値を下げるとも書かれていた。ターメリックをとらない手はない。クミンやコリアンダーもいいと書かれていた。オーリアッドのカレーに入っているものばかりである。オーリアッドにいるときは、ピラフかペペロンチーノを食べることが多い。もっとカレーを食べたほうがよさそうだ。


March 2, Thursday 2006

昨日から鼻水が出てこまる。ジョニー・キャッシュの映画を見た映画館が寒かったからか。ぼくが高校生のときからあった映画館で、いろんな部分は改修されているに違いないが、基本的には変わっていない。客席の真中に灯油のストーブがあって、その真後ろにすわったが、ストーブに火はついていなかった。今から考えれば、わが家にある大型ストーブと同じで、ワンタッチで火がつくタイプなので、スイッチをいれたらよかった。灯油ストーブが客席の真中にある映画館はそう多くはないだろう。ストーブにあたりながら映画を見るのも悪くない。

前半、英語教室。階下へ降りて行くと赤羽真理さんが東京から出張で辰野にいるという方と来ていた。歌ってほしいというので、先ず赤羽さんに「千両梨の実」を歌ってもらう。そして、赤羽さんのリクエストで、「千の風」と「カムサハムニダ、イ・スヒョン」を歌う。鼻水が出て、喉が少しいがらっぽく、歌いずらい。更に、「フィールド・オブ・ドリームズ」をとのことだったが、最近歌ってないので、歌詞カードが見つからない。そこで、「テネシー・ワルツ」を歌う。その途中で藤原和義さんが現れた。

その後、しばらく藤原さんと話す。今週末も来週末も音入れのため東京へ行くことになったとのこと。おそらくそれでCDのための録音は終るだろうと思う。音入れには、関島岳郎さんや中尾勘二さんも参加するとのことで、楽しみだ。


March 1, Wednesday 2006

午後かなり激しい雨の中、諏訪のシネマレークへ『ウォーク・ザ・ライン』を見に行ってきた。夫婦の片方が50歳以上(要年齢証明書)であれば、二人で2000円とホームページに書かれていた。免許証を取り出す前に、1000円のチケットが2枚出てきた。やはりぼくを見れば年齢を証明する必要はないのかと思っていたら、毎月1日は、全国の映画館どこでも一人1000円とのこと。知らなかった。知ってました?

映画はジョニー・キャッシュとジューン・カーターが結ばれるまでを描いている。その後の二人の歩みがもう少し描かれていればよかったと思う。しかし、ジョニー・キャッシュの人生についていくつかの発見があった。映画を見ながら歌の訳ばかり気になってしまった。映画の字幕は次数が制限されるので無理もないとは思うが、あきらかに不自然な訳がいくつか目に付いた。しかしまた同時に、この映画を先に見ていれば、ぼくの訳も変わっていたかもしれない、と思うところが2箇所あった。

夜になっても雨は止まず、遅くなって雪が混じり始めた。9時過ぎ藤原和義さんが突然現れた。昨日一昨日と、東京へレコーディングへ行ってきたとのこと。先週録音した彼のギターと歌だけのテイクにベースとギターをかぶせる作業に立ちあうため。今週末も、さらにいくつか楽器を加えるので、飛び入りライブに参加できなくなったとのこと。楽器を加えるときに現場にいたいという気持ちはよくわかる。納得できるCDを作るのは大変。産みの苦しみである。でも完成したときの喜びも大きいはず。彼の歌とギターだけのCD-Rを聞かせてもらった。オーリアッドで歌うとき以上にていねいに歌っている。いいCDになりそうである。

7時40分過ぎ、Yさんから、今NHKでイ・スヒョンのことをやっているという電話があった。早速家に電話して録画を頼んだ。8時丁度、長野大学の下野さんから電話があった。「すみません、エッセイが遅れ・・・」と謝るぼくを制止して、「NHKでイ・スヒョンさんのことをやりましたが、見ましたか」という。店にいるので見ていないというと、NHKの衛星放送で11時過ぎ再放送があるという。再度家に電話をして録画を頼む。家に戻ってメールを開けたら、清水寺コンサートを聞きにきてくれた現長野市在住(当時京都の大学へ内地留学)のM先生から8時数分前にメールが入っていた。「クローズアップ現代ご覧になっていますか。もし見ていなかった、深夜に再放送があります」というメールが入っていた。ありがたいことである。

11時過ぎ外へ出ると地面がうっすらと白くなっている。でも積もりはしないだろう。朝からの雨が雪だったら大雪になっていたところだ。


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