OREAD Diary March 1〜March 31, 2005

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March 31, Thursday 2005

The River のライナーを送ってからオーリアッドへ。このアルバムにおいて初めて犯罪者を扱った歌が登場する。「ジャクソン刑務所」と「盗んだ車」である。大半が犯罪者を扱った歌で占められている『ネブラスカ』の前兆がここにある。意外と軽いラブソングもいくつか。

しかし、なんと言ってもこのアルバムの圧巻は「ザ・リバー」であり、「独立の日」であり、そして「ザ・プライス・ユー・ペイ」だ。軽めのラブソングがこれらのへヴィな歌とバランスをとっている。

オーリアッド、前半はセカンドウインド英語教室。後半は、家に帰って『ネブラスカ』のライナーに取り掛かろうかとも思ったが、少し休む必要を感じ、オーリアッドに残ることに。せめて3月中に『ネブラスカ』までと思っていたが、4月にかかってしまった。

船橋以来初めてギターをとって歌ってみる。Bob Dylan's Dream、Last Thing on My Mind、Will the Circle Be Unbroken?、Hard Traveling など。

今晩もまだかなり冷え込んでいる。



March 30, Wednesday 2005

スプリングスティーンの4枚目のアルバム Darkness on the Edge of Town の歌詞から見たライナーをソニーに送ったあと、オーリアッドへ。Devils & Dust の対訳、それにDVDの彼の発言を訳すのを優先してほしいとのことで、また東京と千葉へ出かけていたので、彼の最初の6枚のライナーを書くことが大幅に遅れてしまった。明日までに何とか、The River と Nebraska を済ませたい。その後、4月と5月分が待っている。

正直なところちょっと大変だが、スプリングスティーンの作品を最初から丁寧に歌詞を吟味しながら聞く機会が与えられて大いに楽しんでいる。熱心なスプリングスティーン・ファンには周知のことなのかしれないが、3枚目になって初めて「約束の地」「アメリカの夢」という言葉が登場し、4枚目になって「代価を払う」という概念が表に出てくる。

「代価を払う」という表現には、
単に「約束の地」を、「無料で」与えられる当然の権利として主張するのではなく、あらゆる行為は選択であり、自らが選択したものに対して責任をとるという思いが付随している。そしてそれは、「ファクトリ」「アダムとカイン」「独立の日」などの、父親との葛藤、そして父親からの独立を歌う歌と結びついている。このアルバムが出るまでのマネジャーとの裁判沙汰のトラブルは、彼をいろんな意味でタフにしたようだ。

小野の自然農法家、黒岩さんがお店に入ってくるやいなや、ピアノを弾いたのには驚いた。30代から40代にかけてピアノを習ったとのこと。「太陽がいっぱい」「シェルブールの雨傘」などを弾く。なかなかのものである。

久々に「太陽がいっぱい」を聞いて、マリー・ラフォレを思い出した。アラン・ドロンの恋人役、というよりはもともとは彼が殺した男の恋人だった役を演じた女優。高校生のときだったと思う。この映画を見て、こんな美しい人がこの世にいるのかと思った。切なくなるような美人だった。

後半は妻に任せて、家に戻り、『ザ・リバー』のライナーに取り掛かる。


そうそう、本来なら今日、ソウルへ行き、ジュリアとブルースの家に泊めてもらうということになっていたが、締め切りをかかえて難しくなった。数日前ジュリアにお詫びのメールを打っておいた。日を改めて出かけたいと思う。


March 28, Monday 2005

土曜日は新宿で、大学時代の寮の同窓会、日曜日は船橋で齋藤皓太さんとのジョイント・ライブで留守をし、今日の午後遅く辰野に戻ってきた。東京の印象はやはり人が多いということ。大変な人の数だ。その人の群れを縫って進むだけでかなり疲れてしまう。



all photos by k. miura

土曜日の飛び入りライブに、久々に、ふあさんと藤森和弘さんが歌いにきてくれたとのこと。ふあさんは「島」「ミー・アンド・ボビー・マギー」や「もうゲームはしないよ」など、藤森さんは、やはり長渕で「幸せになろうよ」「友よ」などを歌ったとのこと。久々に二人の歌を聞いてみたかった。またお出かけ下さい。

大月さんは、ギターで Sweet Bitter Samba を演奏したあと、ジョージ・ウインストンの「あこがれ/愛」、それにパッヘルバルのカノン、赤羽真理さんは、名曲「千両梨の実」他。またぼくの上の姉の中学時代の同級生の米沢さんが聞きにきてくれたとのこと。彼女は有能なそろばんの先生で、多くの有段者を育ててきたと姉から聞いたことがある。是非またきて欲しいもの。


March 25, Friday 2005

ライナーを書くために、
久々に Darkness on the Edge of Town (「闇に吠える街」)を聞く。お客さんがいなかったのでかなり大きな音で聞いた。一通り聞いていいなと思った歌は、「バッドランド」「アダム・レイズド・ア・ケイン」「プロミスト・ランド」「ファクトリー」それに「ダークネス・オン・ジ・エッジ・オブ・タウン」である。中でも、最初にこのアルバムを訳した時(1978年)から好きだった「ファクトリー」が断然よかった。好みというものは変わらないものだ。

スプリングスティーンのギターの弾き方の中に、ジャジャジャーンと始まる弾きかたがある。前から何度もトライしたが上手く弾けない。CDをとめて、練習をしているところへ大月さんが入ってきた。今晩は彼からギターの個人レッスンを受けることに。ぼくは最初のジャのところを1拍目にしていたのだが、大月さんによれば、最後のジャーンのとこを一拍目にしなければいけないとのこと。紙に書いていろいろ説明してもらったが、難しい。練習が必要である。


March 24, Thursday 2005

前半、英語教室。オーリアッドに入ると迫力ある女性シンガーの声。Kathleen Battle だった。小野春宮の自然農法家、黒岩さんが持参したCDだ。今晩は極度に疲れていたので、後は妻に任せ早退させてもらったが、店を出る前に黒岩さんと少し話した。

先週貸せてあげた映画 Field of Dreams のビデオを10回見たとのことだった。1週間で10回。驚いた、というのは、ぼくもこのビデオを最初にレンタル店から借りてきたとき、1週間で10回見たからである。そして、「フィールド・オブ・ドリームズ」という歌を書いた。

今ではこの映画の3種類のビデオと、ひとつのDVDをもっている。黒岩さんに貸せたビデオは、根橋唱二さんがレーザーディスクからコピーしてくれたもの。最後に附録として監督のフィル・オールデン・ロビンソンのインタビューがついている。この部分がとてもいい。

家に帰ってメールをあけると大阪のSさんから長いメール。その中に昨年12月、ディランが「60 Minutes」というテレビ番組に出演したが、そのインタビューをオンラインで見ることができると書かれていた。

早速URLをクリックして、一気に見た。ディラン・ファンにはこたえられない番組である。今年の5月24日彼は64歳になる。渋いいい顔をしていた。ちょっと悲しげだった。すべて英語だが、歌っている映像もけっこうあって、ディランの好きな人なら楽しめるはず。最初の映像では、バングラデシュ支援のためのコンサートで「風に吹かれて」を歌っている。
Bob Dylan on 60 Minutes [40MB WMV]


March 23, Wednesday 2005

7時まで家で仕事。ライナーをひとつ書き上げソニーへ送る。その後オーリアッドへ。スプリングスティーン関係でしなければいけないことがまだ残っているが、今晩は閉店までオーリアッドにいることにした。というのは、家に戻ればまたコンピュータに向い、キーボードを叩かなければならない。一日中、すわってキーボードを叩いているので、両腕が疲れている。腕だけではなく身体全体が休息を要求している。

土曜日の賑やかさが嘘のよう。店内はひっそりとしている。外は雪まじりの雨。コーヒーを飲ながら、音楽(Devils & Dust)を聞き、本(『アメリカン・ヒーローの系譜』)を読み、そして少しギターを弾く。Steve Goodman の City of New Orleans を歌う。ぼくの好きな歌の一つ。アーロー・ガスリー、ウイリー・ネルソンを始め、何人かの人がカバーしている。しかし、スティーブのオリジナル・バージョンが一番好きだ。

    Good morning, America, how are you?
  Don't you know me? I'm your native son
  I'm the train they call the City of New Orleans
  I'll be gone 500 miles when the day is done

ジョン・プラインが「汽車について書かれた歌は多いが、この歌が最高だ」といっていたのを思い出す。ぼくもジョンに同意する。

もう何度かお知らせした記憶がありますが、今度の日曜日は船橋で齋藤皓太さんとのジョイント・ライブがあります。お近くにお住まいの方はお出かけ下さい。

  三浦久/齋藤皓太ライブ
  会場:ニックナック2
千葉県船橋市本町4-37-9)
  *JR総武線船橋駅南口徒歩5分、京成線船橋駅南口
   徒歩4分、東武野田線船橋駅南口徒歩5分
  
チャージ:1500円+ワンオーダー

ニックナック2の電話番号は 047-422-8473 です。



March 19, Saturday 2005

シカゴのサックス奏者ジョン・サンダーズさんを迎えての飛び入りライブデー。開店直後、6時過ぎ、山岸豊さんが、ジョン・サンダーズさんとステファニー・ペドレッチさん、それに、山岸さんの同僚のビデオ担当の方、と入ってくる。ジョンは背が高く、長い髪が肩の下まで伸びている。穏やかな話し方と笑い方。ぼくが昔知っていた人たちの雰囲気だ。

先ず、山岸さんとジョンがサウンドチェック。サックスのマイクは必要ない。次に、ステファニーがサウンドチェック。フルートにもマイク不要。ジョンの最初の音を聞いて、その音の深さと柔らかさに感銘を受ける。ぼくも1曲、サウンドチェックと、ジョンとステファニーを歓迎するために、英語で City of New Orleans を歌う。この歌はシカゴのフォークシンガー、スティーブ・グッドマンの作品だ。




7時半、お客さんも徐々に増えてきて、ぼくが「明日は遠く」「ガビオタの海」「千の風」を歌う。「ガビオタの海」を、先日同名のアルバムを聞いて、この歌がよかったとメールを下さった自然農法家の黒岩さんに捧げる。

「千の風」のあと客席がシーンと静かになった。そこで急遽、クラシックを聞くにはいい雰囲気だと思い、ステファニーにフルートの演奏をお願いする。モーツアルトの「アンダンテ」、PA・ゲニンの「ベニスの謝肉祭」の2曲。素晴らしい演奏。

次に、藤森一志さん。オーリアッド2度目の登場。「小さなうわさ」「頭のいい人」「夢と散歩」の3曲。1曲目の「小さなうわさ」がとてもよかった。いとうたかおさんを思い出した。



藤森さんのあと、山岸さん登場。ジョンがサックスで入る。「I Shall Be Released」「明科ではみんな元気」というような歌、それに「染まらず」と「春夏秋冬」。ジョンのサックスが、山岸さんのギターと歌に要所要所で見事にからみ、とてもいい。



このときまでにお客さんも演奏者も増えてきた。そこでステファニーにもう一曲お願いする。フォーレ作曲の「Morceau de Concours」。盛大な拍手。

次に栗林秀和さん。「ワインの匂い」「老人のつぶやき」の2曲。今晩は大月高志さんが風邪でこれなくなり、しかも客席の雰囲気もいつもとは違い、少々とまどっていたようだが、見事に歌う。



次にバンドの練習のあと、かけつけてくれた増澤学さん。最近はマービィ増澤と自らを呼んでいるらしい。名曲「ミンガスのママへ」ともう1曲。「ミンガス」はいつ聞いても感動する。「私はあなたを愛していた」という最後の一行がきいている。



ここで山田守人さんのバンド PAN-JAH 登場。ジョンにもステージに上がってもらう。実は、ジョンとセッションするにはボブ鈴木と山田さんがいいだろうと思い、午後電話をした。ボブは残念ならが先約があって無理とのこと。山田さんは不在だったが、奥さんに、都合がついたら来てほしい、と伝言を頼んでおいた。来てくれるか分からなかったが、8時過ぎ、ドラマーのぺーさんとベースの西尾ひろとさんと3人できてくれた。

彼らがセッティングしている間に、ジョンに少しインタビュー。年齢31歳。シカゴでは、ロックバンドで演奏しながら、子供たちに音楽を教えているとのこと。バンドの編成は、ギター、ドラム、ベースにサックス。PAN-JAHは通常5人編成だが、今晩は3人で、ジョンのバンドと奇しくも同じ編成になった。



「Let the Good Times Roll」「My Blue Heaven」「入舟あたりでもう一騒ぎ」「Talk to Me」「I Have the Same Old Blues」。一曲終わるごとに盛大な拍手。聞いている人たちが演奏を楽しんでいることが伝わってくる。最後の曲が終わり、メンバーがステージを去っても拍手が鳴り止まない。アンコールに「No Woman No Cry」。

PAN-JAHの音楽にジョンのサックスが見事に調和した素晴らしいセッションになった。ジョンのサックスは控えめであまり前に出ようとしないが、バンドの演奏と山田さんの歌を適切にサポートする。

PAN-JAHの演奏の後半、WISHの芦部さんと松沢さんが入ってくる。4月5日のライブに向けて猛練習中とのことで、今夜も練習後かけつけてくれたようである。しばらく休憩したあと、「東京」「風のInitialization」「風と森の祭り唄」の3曲。二人の息がピタリと合っていて、練習の成果を充分に感じさせる演奏。



その後、遅くまで歓談。家に戻ったときは2時近かかった。ジョンは来週の日曜日にはシカゴに戻るとのことだが、夏にはまたきたいといっていた。そのときはまた演奏しにきてほしいと伝えておいた。

そうそう、演奏の始まる前、書家の山崎会心さんから「千の風」の一番を揮ごうした書をいただく。感謝。


March 18, Friday 2005

今週は、オーリアッドは妻に任せてほとんど出なかったが、今夜は9時半から11時の閉店までオーリアッド。ひとつは家にこもってコンピュータの前にすわってばかりいるので、ちょっと気分転換をしたいということもあったが、スプリングスティーンの新譜をオーリアッドのスピーカーで聞いてみたいということもあった。

今朝、ようやく音源が届き、それを聞きながら訳の修正をおこなった。five hundered dollar bills というのがあって、音を聞くまでは、500ドル紙幣の束と訳していたのだが、音を聞いて、それが5枚の100ドル紙幣ということが分かった。それからいくつかの固有名詞の表記は、やはり音を聞かなければ難しい。

歌詞だけを読んで印象に残った歌は、長くて、ストーリーとして読ませるものだが、音を聞いていいと思ったのは、比較的短い歌におおい。今のところ一番気に入っているのは Jesus Was an Only Son (イエスは一人息子だった)。Mansion on the Hill を少し軽快にした感じといったらわかってもらえるだろうか。

明日は、飛び入りライブデー。ジョン・サンダーズさんは今日無事着いたのだろうか。あまり時差ぼけがひどくなければいいのだが。歌いに、聞きに、おでかけ下さい。最近、コラーゲンたっぷりの玄米リゾットを始めました。お試し下さい。


March 17, Thursday 2005

終日、スプリングスティーン。オーリアッドへは、セカンドウインド英語教室で教えるためだけに行く。

新譜 Devils & Dust の全12曲はなんとか訳し、今日の午後メールで送った。音源は手違いで届かなかったが、明日には届くはず。6枚の対訳チェックとライナーは来週まで延ばしてもらった。頭が海面状態で何も考えられない。

今度の土曜日の飛び入りライブは、シカゴ出身のサックス奏者とフルート奏者がくることになっている。サックス奏者のジョン・サンダーズさんはジャズバンドやロックバンドなどでサックスを吹いているという。フルート奏者のステファニー・ペドレッチさんはジョンの奥さんで、現在明科高校などで英語を教えるAETとのこと。ジョンは明日日本に着くとのこと。明後日は時差ぼけで大変だろう。

歌いに聞きにお出かけ下さい。



March 16, Wednesday 2005

終日、スプリングスティーン。オーリアッドには7時半から9時まで出たが、後は妻にまかせ、家でスプリングスティーン。

Devils & Dust の訳はほぼ完成している。しかし、まだ音源と、歌詞の中のスペイン語の地名や単語についている6個の脚注が届いていない。脚注のついたスペイン語の意味に関しては、ほぼ辞書で調べて分かったが、音源がないと固有名詞の発音が分からない。それが届けば、対訳は完成。送ることができる。

スプリングスティーンが「1曲目の Devils & Dust はアルバム全体の暗喩だ」といっているように、それぞれの曲が、悲しい人間の物語を語る。現在強く印象に残っている曲は、Devils & Dust, Black Cowboys, Silver Palomino, The Hitter, Matamoras Banks である。


March 13, Sunday 2005

終日、スプリングスティーン。とりあえず最初の5枚のアルバムの対訳のチェックと歌詞の内容にそったライナーを書く作業。思っていたより大変だ。ある程度のところで切り上げないと収拾がつかなくなりそう。

夜は諏訪のSLECの英語クラスへ。

「神明小学校の子供たちの詩集、お店においていただければありがたいのですが」というメールが入った。おいておきます。

3年生の詩にこんなのがあった。

  六才のころぼくは
  おばけを信じていた
  おふろに一人で入っていると
  まどの外のささがゆれる
  そこにいるのはもしかして
  テレビでよく見るエイリアン!?
  ぼくはおふろのはじにかたまって
  頭も洗わずとびだした
  それからぼくは
  一人でおふろに入らなくなった
  三年生になって
  今では一人で入れるけれど
  お兄ちゃんが
  「いっしょに入ろうぜ」って言ってくる
  お兄ちゃん、もしかして・・・


March 12, Saturday 2005

飛び入りライブデー。ありがたいことに最近、徐々にではあるが、一般のお客さんが、喫茶店としてオーリアッドにきて下さるようになった。そんなお客さんのために、ぼくが「その人がこの町に嫁いできたころ」「碌山」を歌う。

その後、堀内千晴さんが「故郷の春」、そして奥さんのルナさんと一緒に「恐れず来たれ」などの賛美歌を数曲。

 

続いて赤羽真理さん。「陽の当たるところへ」「今旅立ちの時」「驚くばかりの(Amazing Grace)」そして名曲「千両梨の実」。最後の曲はいつ聞いても感動する。



赤羽さんのあとは栗林秀和さん。「ワインの匂い」「雨の降る日に」「老人のつぶやき」。中学時代、彼の歌声は「天使の歌声」といわれたと伝え聞いた。今晩の彼のパフォーマンスはそれを実証するに余りあった。高音の透き通った声がきれいだ。



大月高志さんは今夜は2曲のギターのインストラメンタル。一曲目は、「オーリアッドのママさん」のリクエストに応えて、オールナイト日本のテーマ曲 "Bitter Sweet Samba"。株をめぐるライブドアとニッポン放送&フジテレビの相克がクローズアップされ、先日のニュース番組でもこの曲が何度か流れた。

この曲を演奏したハーブ・アルパート&ティワナ・ブラスは60年代後半、アメリカでも人気があった。Music Listening Lounge でアルバイトしていたときも、ハーブ・アルパートはリクエストが多かったことを思い出す。大月さんの2曲目は Green Sleeves。



大月さんにはそのままステージに残ってもらって、垣内彰さんに詩の朗誦をお願いする。高村光太郎と三好達治の詩の朗誦。彼の詩の朗誦は何度か聞いたが、大月さんの即興演奏とともに、今夜がもっとも印象深かった。特に声がよかった。少し節をつけて、簡単なギターのコードを弾けば、面白いシンガーの登場となるのだが。



最後に藤江さんのリクエストに応えて、ぼくが「次郎」を歌う。難解な歌ではあるが、歌うたびに井口喜源治の詩の力がわかってくる。

その後、歓談。「今夜は聞きにきました」といって歌わなかった森西ふみさんは辰野中学3年のときギタークラブのクラブ長で、大月さんは1年生のクラブ員だったことが判明し、大いに盛り上がる。12時閉店。


March 11, Friday 2005

岡谷の増沢学さんが、神明小学校詩集「神明 vol. 25」をもってきてくれた。1年生から6年生までの全員の詩が載っている。絵や書道もカットとして載っている。さっと目を通したが、すばらしい詩がいっぱい。小学生に対するぼくの見方が変わるほど。2年生の詩にこんなのがあった。

  大好きなお父さんが
  千葉からきた
  ずっとはなればなれだった
  どうどうとしていて
  かっこいいお父さん
  これからずっといっしょ
  毎日いっしょにねれる

単身赴任で離れていたお父さんが帰ってきたときの喜びが伝わってくる。これを読んだとき、ぼくも嬉しくなって、自然と顔がほころんでしまった。この子のお父さんは、これを読んだとき、どんなふうに感じただろう。世界一の幸せ者だと思ったに違いない。

5年生の詩に次のような詩があった。

  仲良くしてもらうと嬉しくて
  つめたくされると悲しくて
  一人でいるとさみしくて
  おしゃべりしてると楽しくて
  虹を見ると感げきして
  テレビを見てると面白くて
  私の心はくるくると表情を変える
  楽しくなったり
  悲しくなったり
  うれしくなったり
  さみしくなったり
  それが
  私の心

高学年になると自分の内面をしっかり見つめることができるようだ。次のようなのもあった。5年生の男の子。

  ぼくは孤独
  いつも心はまっ暗だ
  孤独
  それは世界で一番つらいこと
  まるでぼくだけ別世界にいるような
  そんな気持ちになる
  だけどぼくは
  孤独の中でなにかを探し続けている
  そのなにかとは
  太陽のような
  希望の光を探し続けている
  ずっと
  ずっと

この子は、おそらく自分の考えをもったしっかりした子ではなかろうか。きっと「希望の光」を見つけることができるだろう。見つけてほしい。

4年生の詩に、次のようなのがあった。

  三浦久さんが学校にきた
  歌を歌ってくれるんだ
  その歌の中には
  命にかかわる歌もあった
  その曲をお父さんも
  聞いていた
  家に帰って
  お父さんが言ったんだ
  「遠回りしてもいいけれど
   命は大事にするんだよ」
  「うん」
  わたしは強くうなずいた

去年の11月に神明小学校でトークライブをしたことは、ぼくにとって本当に得がたい体験だった。そのきっかけをつくってくれた増沢さんに感謝。


March 10, Thursday 2005

前半、セカンドウインド英語教室。ジブラーンの会があったが早く終わったとのこと。階下に下りていくと、メンバーのひとりのIさんがカウンターにすわっていた。都合で遅れてきたらすでに他のメンバーは帰っていたようだ。

今晩は「教えること」という章を読んだとのこと。

  すでにあなたの知識の夜明けにまどろんでいるもの以外、
  誰もあなたに教えることはできない。寺院の陰で弟子た
  ちに囲まれて散策している師は、彼の知恵ではなく、彼
  の信念と慈愛を与えるのである。彼が真の賢者であれば、
  彼はあなたを彼の知識の家に入れようとはせず、あなた
  自身のこころの入り口に導くだろう。

Iさんに「次郎」のトラックダウン前の音をMDで聞いてもらう。気に入ってもらえたようだ。そこへ自然農法家の黒岩さん登場。しばらく自然農法などについて歓談。

最後、黒岩さんにもMDを聞いてもらったあと、彼がが持参したCDを聞く。Kathleen Battle という人がヘンデルのアリアを歌うCD。1曲目、「Oh, Sleep! Why Dost Thou Leave Me?」、2曲目、「Where'er You Walk」。張りのあるきれいな声。家できくのと、オーリアッドのスピーカーで聞くのとでは若干音が違うようだ。


レコーディング風景。左は、8日夜、関島岳郎さんがバリトン・ホルンを入れているところ。聞くところによると、井口喜源治が「次郎」という詩を書いたころ、つまり明治時代の後半、イギリスで作られた楽器とか。中は、9日朝、中尾勘二さんがソプラノ・サックスを入れて、プレイバックを聞いているところ。右は、HONZIさんが、9日の午後、バイオリンを入れているところ。




左は、エンジニアの石崎信郎さん。中は、瞑想する中尾さん。右は、HONZIさんのバイオリンのプレイバックを聞き指示を出す関島さん。

   

今回は、それぞれのスケジュールの都合で、いっせいに演奏することはなかったが、とてもいい仕上がりである。明日、東京で石崎さんと関島さんがトラックダウンをすませ、明後日には4曲入りのCD-Rがぼくのところへ届くはず。その音がOKであれば、工場へまわることになる。


March 9, Wednesday 2005

午後5時半、「次郎」の録音終了。その後、全員でオーリアッドへ。今回の録音では中尾勘ニさんのソプラノサックスの音が印象的。10分をこえる長いテイクになった。「碌山」よりも20秒ほど長い。今度のミニアルバムでは、おそらく「次郎」が話題になるだろう。なんといっても、明治38年に書かれた井口喜源治の詩が格調高い。

まだCD制作の作業が完全に終わったわけではないが、今晩から、スプリングスティーンの最初の5枚のアルバムの対訳のチェックと、彼の「詩の世界を紐解くライナー」を書く作業を再開。3月半ばの締め切り。最終的には17アルバムすべてにこの作業をすることになっている。締め切りは5月の半ば。


March 5, Saturday 2005

飛び入りライブデー。風邪が流行っているようだ。来る予定の人で風邪のためにこれない人が何人かいた。松本の写真家、藤江さんが期待していた愛&竜二の愛ちゃんも熱があるとのことで、これなくなってしまった。来た人でも風邪を引いている人もいた。

最初にぼくが、「次郎」と「千の風」を歌う。「千の風」はBのハーモニカが見あたらず、Aで歌う。終わってステージを下りると、藤江さんがすかさず、キーを下げて歌いましたか、という。やはりこの歌はBで歌うのがいいようだ。

次に小宮山敏明さん、久々の登場。1曲目、トニー・エマニエルの「ドライブ・タイム」。かなりテンポのある難しい曲。続いて、「ディア・ハンターのテーマ」。この映画は何度も見たので懐かしい。さらに、ソルの「アデリーデ」と「ラムリマ」。弾きこんでいるようで、安心して聞ける。さらに、リクエストに応えて、「アルハンブラ宮殿の思い出」と「禁じられた遊び」。小宮山さんの弾き方は速くて力強い。



続いて、小宮山千恵さんのピアノ演奏。エンニオ・モリコーネの「クレイブ」とヴィンス・ガラルディの The Great Pumkin Waltz。オーリアッド初登場ながら、お父さんの初登場のときより落ち着いていた。今年3月辰野へ戻ってきて、4月から茅野で働き始めるとのこと。是非またきてほしいもの。続いて久保田治彦さん。



前回出演してくれたときはぼくが突発性難聴のため入院中で聞くことができなかった。オカリナの演奏が素晴らしかったと何人かの人から聞いた。今回は歌を歌いたいとのことだった。前回出演したときに出演した人たちの歌を聞いて歌いたくなったとのこと。歌った歌はオリジナルで、「旅人(たびと)」「Flying to the Moon, version 2」、それに「プロポーズ」。続いてオカリナで、「草波」「野辺」、そしてリクエストに応えて「月の砂漠」。4月10日、中川村の望岳荘の駐車場のイベントで演奏するとのこと。出演者も募集中。続いて芦部清志さん。



今夜は、WISHの松沢さんが風邪でこられなくなり、一人で演奏。「In the Sparkling Night」「澄みわたる冬の空に色に似ている」「心が壊れて動かなくなる前に」、そして名曲「林檎」。いつ聞いても芦部さんの歌の上手さには舌を巻く。WISHは4月5日、飯田の「ふぉの」で、東京の「ララバイ・ブラザーズ」のコンサートにタイバンとして出演するとのこと。続いてシュビドゥバ・タケイさん。「今夜は本名の武井文哉です」といって歌い始める。



「ミラクル・ミラクル」、オリジナルの「スタンド・バイ・ミー」「記念碑」そしてお馴染みの「ジュエルの箱」。いつもはシュビドゥバ・タケイと武井文哉の違いが分からなかったが、今夜はまさに Anothe Side of Takei Fumiya を見せてもらった。特に「記念碑」が印象的。3月20日に諏訪のドアーズで「シビドゥバ・ナイト」があるとのこと。今夜出演予定だった栗林秀和さんは仕事の関係でこれなくなり、最後に大月高志さんの「カノン」で締めてもらう。



10時ごろライブは終わり、その後、歓談。小宮山さんにぼくのナイロン弦のギターを弾いてもらう。ぼくのギターはネックが狭いので、押さえやすいのか、軽妙に弾く。本番のライブのときよりも、リラックスして、しばらく弾きつづける。ギターが本当に好きだということがわかる。奥さんによれば、一日中ギターを弾いているとのこと。近い将来、川島の横川峡の川沿いに木工芸品をつくる作業所兼コンサートホールを作るのが夢とか。ホールができたときにはぼくも是非呼んでもらいたい。長男の伸也と同級生だったという息子さんも奥さんも楽器を演奏する。音楽一家である。



遅くなって大月さんのファンが二人やってきて、大月さんは再度「カノン」の演奏。何度聞いても、後半に入るあたりの右手の早業には驚かされる。その後、ぼくの高校の先輩もやってくる。遅くまで歓談。


March 4, Friday 2005

堀金村の山岸豊さんより電話。3月19日(土)の飛び入りライブに、シカゴ出身の二人のミュージシャンと一緒に行きたいとのこと。一人は、彼の勤める高校のAETのステファニー・ペドレッチさん。もう一人は、彼女の夫ジョン・サンダーズさん。ジョンは、前日の18日にシカゴからやってくるという。ステファニーはフルート、ジョンはアルト・サックス奏者とか。いつもとはちょっと違った飛び入りライブになりそうだ。

遅くなって、大月高志さんがやってくる。いつもの辛いカレーの注文。ガラムマサラとペパー粉末をふんだんに入れて、特製激辛カレーをつくる。「辛いでしょう」と聞くが、「辛いのが好きなので・・」と涼しい顔。しかし、額には汗が滲んでいる。一度、「もう降参!」といわせたいのだが・・・。「いがらん」こと栗林秀和さんが明日歌いにくるとのこと。大月さんも。

久しぶりに今夜はコルトレーンの「至上の愛」を聞く。


March 3, Thursday 2005

前半、セカンドウインド英語教室。9時過ぎ、オーリアッドに入る。小野春宮の自然農法家、黒岩さんが一番テーブルで「イチョウの葉茶」を飲みながら、佐藤勝彦さんの『こころの書』を読んでいた。

30分ほどして、彼に、来週前半に録音予定の「次郎」を聞いてもらう。井口喜源治のオリジナルの詩を省略せず、全編人前で歌うのはこれが初めて。難解なことばの連続である。「ことばは難解だが、気持ちが落ち着くメロディ」というのが聞き終わったあとの黒岩さんの評。

ピックで弾いていたのを指で弾くようにしたら、確かに落ち着いた歌になった。アレンジャーの関島さんからも、「テープが届きました。いい曲ですね。歌詞だけを見たときの硬い印象がだいぶ無くなって、自然に入ってくる感じがします」とのメールが入っている。

黒岩さんは、ぼくの長いバラッドは最初は苦手だったようだが、『メッセージ』の中の、おそらくぼくの歌の中でもっとも長い、「フィールド・オブ・ドリームズ」を何度も聞くうち、いい歌だと思うようになったとのこと。何度聞いても、最後にお父さんが、「ああいいねえ、やろう」というところで涙が出るという。それで、久々に「フィールド・オブ・ドリームズ」を歌う。これはぼくも好きな歌。歌が好きというよりも、そのもとの映画が好きだ。黒岩さんは映画を見たことがないというので、今度ビデオを貸すことにした。

店を閉め外に出ると雨交じりの雪が降っている。車道は雪がつもっていないが、歩道は真白。今年は雪が降る回数が多い。でも大雪にならずにありがたい。



March 2, Wednesday 2005

伊那から若いふたりがやってきた。伊藤竜二君と丸山愛さん。伊藤君が1曲歌い、丸山さんが2曲歌い、最後に一緒に1曲歌った。丸山さんのメロディも歌詞もオリジナルでとてもいい。詩と曲が同時に出てくるとのこと。彼女の歌を聞いていると、詩と曲がとても自然にマッチしていて、さもありなんと思う。今度の土曜日、歌いにきたいといっていた。

off note の神谷さんよりメールがあった。東京、名古屋、京都で行われる「島うたコンサート」の案内だった。興味のある方はどうぞ。

  沖縄島うたキャラバン2005 

  嘉手苅林昌トリビュート「風の言葉を聴け」
  不世出の謡人、嘉手苅林昌に捧げる−。

  出演:名護良一、嘉手苅林次(唄、三絃)
  ゲスト:具志堅京子(唄、三絃、三板)
  
  3月23日(水)吉祥寺「マンダラ2」0422-42-1579 
  開場18:30、開演19:30、前売3000円、当日3500円

  3月24日(木)名古屋「得三」052-733-3709 
    開場18:00、 開演19:00、前売3000円、当日3500円

    3月25日(金)京都「磔磔」075-351-1321
    開場18:00、開演19:00、前売3000円、当日3500円

   [番外]嘉手苅林次ソロライブ
    3月22日(火)池袋「ぺーぱーむーん」03-3985-0240  
  20:00 開演、2300円

  *問合せ、予約は、 offnote@k5.dion.ne.jp まで。


March 1, Tuesday 2005

気がついてみたらもう3月。速い、はやい。Time and tide wait for no man.

昨年5月に歌いにきてくれて好評だった「よしだよしこさん」のコンサートを今年も下記の要領で行うことになりました。昨年聞きにきて下さった方も、今回初めての方も是非お出かけ下さい。定評あるギターワークとともに、彼女の素晴らしい歌声をお楽しみ下さい。今回はダルシマの弾き語りもあります。

  よしだよしこコンサート
  日時:5月21日(土)午後6時開場、7時開演
  会場:オーリアッド
  チケット:前売り2000円、当日2500円
  予約・問合せは:
miura@secondewind.jp



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