OREAD Diary
April 1-30, 2012

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April 30, Monday 2012

今日締め切りの原稿、昨日のうちに送りたいとがんばったが、最終的に送れたのは今日の午後6時。それでもかろうじて締め切りに間に合った。制限字数より大幅に増えてしまい、最後はどこを削るかで苦労した。若干の字数オーバーは許されるとのことだが、800字ほどオーバーしている。アクセプトされるかどうか。

急に暑くなったり、寒かったり、寝不足もあり、昨日から喉が痛い。風邪を引いたのかも。家人いわく、「腐ったネズミの臭気と一緒に細菌を吸い込んだんじゃない?」。そ、そんな。God forbid!

9時過ぎに編集者から、pdf のファイルで、本になる形に組み上げられたものが送られてきた。速い!さすがにプロの仕事。字数オーバーは問題にならなかったようだ。

今夜はこれで寝ることに。



April 29, Sunday 2012

終日エッセイ。「ディランのプロテスト・ソングの構造と方法について」。今夜中に送りたいと思ってがんばったが、イントロとコンクルージョンに若干修正をほどこすことにしたので、今夜は送れなくなった。それにしても、日本語のフレーズが正しいのか間違っているのか分からないことが増えてきた。



昨年12月に生まれた、Goerge のために、物置にしまっておいた子供たちの五月人形と鯉のぼりを20数年ぶりとりだして、飾ることに。黴ているかなと心配したが、大丈夫だった。鯉のぼりは、ポールを立てるのが大変なので白樺の枝にぶら下げることに。何とかさまになった。


April 28, Saturday 2012









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April 27, Friday 2012

一日中、パソコンの前。Working on an essay on Bob Dylan. 今夜はオーリアッドへも家人に行ってもらうことに。

何度か外に出て、歩いたりストレッチをしたり。今日は晴天で、白木蓮が青空に映えて美しい。それに、いつの間にか、木瓜(ボケ)の花も咲いていた。自慢のシューリップ畑は、今年は淋しい限り。去年の春、イノシシに球根を食べられてしまって、今年は5、6個しか蕾をつけていない。咲いているのはひとつだけ。



しばらく前から、仕事部屋に入るとかすかな悪臭がするようになった。気にしなければ気にならないほどの臭い。それがだんだんと強くなり、数日前、ゴミ箱や、引き出しの中を調べてみたが、それらしきものはない。昨日の朝、家人が言う。「部屋の外までも臭いがするようになった。ネズミが腐っているのかも」。ぼくの頭が痛いのもそのせいかもしれないと言う。

「まさか、ネズミがいるはずはない」と思いながら、徹底的に調べることに。部屋中探したが見当たらない。最後に一箇所見てないところがあった。パソコンデスクの下。その前には遠赤外線ヒーターが衝立のように立っていて、ヒーターの後ろには印刷用紙を置く低い棚がある。ヒーターと棚の間は死角になっている。ヒーターをどかし、パソコンデスクを押したら、な、なんと、そこにネズミが。腐っている。広告の紙でつかみ、外のゴミ箱へ。そのあと、熱湯とアルコールで消毒。フィービーの仕業に違いない。

ここしばらく頭痛だけでなく吐き気もしていた。これで頭痛がなおってくれればありがたい。ネズミのおかげでMRI検査を受けることになったとしたら、それはそれでよかったのかも。


April 26, Thursday 2012

午後2コマのクラス。「Amazing Grace」を解説するため John Newton に関するDVDを見せ、三角貿易について話しているとき、「産業革命」という言葉が出てこなくて困った。日本語が駄目なら、英語でと思ったが、Industrial Revelution も全然浮かんでこない。お茶を濁して話を進めたが、最近よくこういうことが起こる。

夜、オーリアッド。静かな夜と思いきや、遅くに田中先生が学生と一緒に。Here's to the crazy ones. The misfits. The rebels. The troublemakers. The round pegs in the square holes....について話す。



April 25, Wednesday 2012

朝9時半、松本へ行くためにガレージから車を出して、農道へ出たところで後ろから家人の大声が聞こえてきた。何事が起こったのかとバックして、窓をロールダウンすると、パンクだと言う。降りてみると右の後輪がぺちゃんこ。まさに flat tire。よくみると釘がささっている。タイヤを替えている時間はない、家人の車を借りていくことに。10分前に付く予定が、10分遅れてしまった。早目に出ていれば、スペアタイヤに替えることもできたはず。

余裕をもって運転しなければと一昨日の日記に書いたばかり。

今日の歌は Amazing Grace。..that saved a wretch like me.. の wretch の tch と、Through many dangers.. の dangers の ger が破擦音で、摩擦音にならないように注意する。今日の2クラスの歌声は素晴らしい。特に3講時目のクラスはいい。

授業が終わってから、生協の本屋さんで週刊誌を買う。「週刊朝日」がほしかったが、残念ながら売り切れていた。代わりに一冊ずつ残っていた「週刊文春」と「週刊新潮」を、相沢病院に入院している知人のために購入。しばらく面会室で話す。帰りに病院の売店に寄ったら「週刊朝日」があった。1冊購入。

音楽ライターの和田静香さんから、この号から6回にわたって、彼女の師匠である湯川れい子さんについて「音楽に恋をして」という評伝を連載するとの連絡をいただいていた。第一回目は「A HARD DAY'S NIGHT ビートルズ来日騒動」。

湯川さんがビートルズのメンバーに会うことになった逸話。特に彼女のウイットある言葉によってビートルズのメンバーが心を開いていく様子は感動的。

6時、オーリアッドへ。町の商工会婦人部の二人の方がおみえになる。5月11日(金)午後の総会でのトークライブの詳細の打ち合わせ。3月のロータリークラブ Intercity Meeting に準じた話と歌をするということに。

家に戻り、明日のクラスの準備。



April 24, Tuesday 2012

昨夜はぐっすり眠り、目覚めたとき、ありがたいことに、頭痛はどこかへいっていた。階下へ降りていくと、突然、悲鳴が。仏壇にお茶をあげにいった家人が和室から飛び出てきた。ネズミがいると言う。記念写真を一枚。今までの中で一番大きい。よりによって、仏壇の前にネズミを置いておくとは。猫好きの先祖たちに見せようとしたのか。あるいは家人が毎朝そこへ行くことを知ってのことか。だんだんとネズミらしくなっている。これはmouse ではなく、完全に rat だ。

階段の踊り場から裏の梅の花に目をやると、大きな鳥が何かを啄ばんでいた。花を食べているのだろうか。窓越しに1枚。窓を開けて撮ろうとしたら、逃げてしまった。右上は表の梅の花。椿の花もいくつか咲いた。木蓮も大きく開き、青空を背景にした白い花びらが美しい。





学生の宿題メールに返事を書く作業の合間に、ネギ苗用の溝を2列掘る。いよいよ農作業が始まる。

夜は明日のクラスの準備と、エッセイ。エッセイの締め切りが迫っている。何とかしなければ。


April 23, Monday 2012

今日は朝から頭が痛い。昨日の疲れと、学生の宿題メールに返事を書くために、細かい字を読み、タイプを打ち続けたからだと思う。

夕方2時間ほど昼寝をしたが、それでもよくならない。夜、思いきって、熱いお風呂に入ったら、少しよくなった。MRI brain scan の結果が待たれる。

先日の祇園での事故に続いて、京都の亀岡で、大きな事故が起きた。本当に痛ましく、亡くなられた方々、遺族の方々にかける言葉も思いつかない。どちらの事故も運転者の過失は明らか。

それにつけても、自分の運転にも気をつけなければ。飲酒運転はもちろんのこと、寝不足や疲労もいけない。悪い癖で、会合などある場合、よく時間ぎりぎりに出発する。早目に家を出て、余裕をもって運転しなければ。

http://www.secondwind.jp/rokuzanmuseumconcert2012.htm


April 22, Sunday 2012 碌山忌

碌山忌コンサート。中庭で行われる予定が、午後雨になるかもしれないとのことで、グズベリーハウスで行うことに。よかった。コンサートが始まるころには、小雨が降り始め、気温もかなり低くなった。

所館長の挨拶のあと、西山紀子さんの司会で始まる。先ず、早春賦愛唱会のみなさんによる「早春賦」「鐘の鳴る丘」などの合唱。キーボードの伴奏は西山さん。次に桂聡子さんのフルート演奏。「愛の挨拶」「アルルの女」組曲より「メヌエット」など。そのあと、西山さんの恒例の足踏みオルガンの演奏。このオルガンは、中谷勲が梓川の倭(やまと)小学校で使っていたオルガンである。

そのあと、ぼくが3曲。「中谷勲」「祈りの歌」「碌山」。すわって歌ったのでは後ろの人からは見えないだろうと、立って歌う。日ごろすわって歌うことが多く、かなり歌いづらい。70年代初め、京都で歌い始めた頃は、いつも立って歌っていた。譜面台に歌詞を置いて歌うこともなかった。立って歌う練習をしたほうがいいかも。

最後に、全員で何曲か歌って、終了。






終わったあと、山田芳弘さんが「中谷勲」がとてもよかったと話しかけてくださった。ミニアルバム『碌山』の制作にあたって、お世話になった元碌山美術館館長。山田さんは梓川村出身。校長先生や教育長をされた方。中谷勲が教えた倭小学校は、現在は他の学校と合併して、梓川小学校になっているとのこと。

『祈り』も、『千の風』と『碌山』と並んで、ミュージアムショップに置いていただけることに。感謝。


April 21, Saturday 2012







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April 20, Friday 2012

家の周りの花が咲き始めた。早咲きのピンクのツツジ。梅の花。下の段は左から、新芽が出始めたライラック。それに白い木蓮の花。去年の秋、「隣の潔さん」に庭木の剪定をしてもらって、とてもすっきりしたのだが、少々殺風景な感じもしていた。これからは芽が出て、枝が伸び、花が咲き、また賑やかになるだろう。

午前中、テキサス・レインジャーズとデトロイト・タイガーズの試合を見る。ダルビッシュが降板する7回まで。今日のダルビッシュは今までで一番よかった。被安打に2、自責点1。2勝目。




午後4時過ぎ、コンピュータの前にすわり続けたので、小雨の中、家の周りを5,6周走ったり歩いたり。旧道へおりる坂の途中まで何度か行ったり来たり。時間にして10分少々。これだけでかなり汗ばむ。

6時から、オーリアッド。今夜は久しぶりに忙しく、しばらく右往左往。注文されたものを出すのが遅れて、ご迷惑をかけた人も。遅くに原田さん、柳の下に泥鰌はいなかった。三連勝ならず。

Levon Helm が亡くなった。Music from Big Pink を探したが見当たらなかった。探している途中に、Martin Scorsese Presents The Blues のシリーズのKEB' MO'が出てきた。それを聞く。途中、聞いたことのある歌が流れてきた。コーラスのところでわかった。田中君がよく歌う Henry だ。

  
I can hear the delta calling
  From the light of a distant star
  I can see my future
  And I can feel my my past
  When Henry plays his steel guitar

  デルタが俺を呼ぶのが聞こえる
  遠くの星が瞬くたび。
  未来が見えたり
  過去を感じたりできる
  ヘンリーがスチールギターを弾けば。



April 19, Thursday 2012

11時半、松本へ。山麓線、それから市内に入っても、桜が咲き始めている。生協前の広場ではさまざまなサークルが新入生を勧誘している。ジャズバンド、ロックバンド、演劇部、合唱団, etc. 毎年恒例の風景。しばし足を止め、耳を傾ける。





午後、2コマのクラス。3講時目のクラスには中国人の留学生が3人いた。昨年のこのクラスにはチン・ヘイ君という好奇心旺盛の意欲的な学生がいた。彼らが彼のようにがんばってくれることを期待したい。

午後7時半、オーリアッドへ。裏から入ると、聞きなれない音楽が聞こえてくる。家人が珍しく大きな音でCDをかけているのかと思ったら、坂井君がステージで演奏していた。しばらく彼のロックンロールが続く。譜面台にあった、「祈りの歌」「中谷勲」「ガビオタの海」まで、彼のロックンロールのリズムとメロディで、新しい歌に。

その後、彼からギターのストロークとコードを教えてもらったが、彼のように小指を曲げて2弦から4弦までの3本の弦を押さえるのはぼくにできない。

新学期の準備や、エッセイの締め切りに気を取られていて、碌山忌コンサートが今度の日曜日だということを忘れていた。今年はコンサートは12時半から2時半までの2時間。出演者について、あるいは出演順について、詳しく知らされていないが、おそらくぼくの出番は最後のほうで、3曲ほど歌うことになると思う。今年は日曜日で、おそらく桜も満開、新緑も美しいと思います。ご都合がつきましたらお出かけください。
  第102回碌山忌

  日時:2012年4月22日(日)午前10時30分〜

  会場:碌山美術館 長野県安曇野市穂高5095-1
  入場:無料、この日は入館料も無料

  イベント:
    10時30分からと14時30分からの2回:
         ミュージアムトーク 
    11時: 墓参 
    12時30分〜14時30分:
         碌山忌コンサート(館庭)12時30分〜14時30分
         出演:西山紀子、早春賦愛唱会、三浦久他
    15時〜16時45分:
         記念講演会(杜江館2階) 15時〜16時45分
         「相馬愛蔵・黒光の商人道と中村屋サロン」
         講師 吉岡修一(中村屋CSR広報室長)
    17時〜17時35分:
         碌山研究発表会(杜江館2階)
         「相馬黒光の追憶」
    18時〜:
         碌山を偲ぶ会 (グズベリーハウス)
         偲ぶ会参加費1000円



April 18, Wednesday 2012

山麓線もキャンパスも桜の花が咲き始め、いよいよ春がきた。お昼を挟んで2コマのクラス。Steve Jobs のナレーションの Think Different を聞き、英語のリズムの説明。丁度一分のナレーション。これはいい。暗記していつでも繰り返せば、確実に身につく。

Here's to the crazy ones. The misfits. The rebels. The troublemakers. The round pegs in the square holes. The ones who see things differently. They're not fond of rules. And they have no respect for the status quo.

You can quote them, disagree with them, glorify or vilify them.
About the only thing you can't do is ignore them. Because they change things. They push the human race forward.

And while some see them as the crazy ones, we see genius.
Because the people who are crazy enough to think that they can change the world are the ones who do.


クレイジーな人たちに乾杯!はみだし者。反逆者。問題児。四角い穴の丸い栓。物事を違った角度から見る人たち。彼らは規則が好きじゃない。彼らは現状を維持することに何の敬意も払わない。

彼らの言葉を引用することができる、異議を唱えることもできる。賛美することも貶すこともできる。どうしてもできないこと、それは彼らを無視すること。なぜなら彼らは物事を変え、人類を前進させるからだ。

彼らはクレイジーだと考える人たちがいる。私たちは彼らの中に天才を見る。なぜなら、自分たちは世界を変えることができると考えるほど狂ってる者たちだけが、本当に世界を変えることができるのだから。(miura 訳)

帰路、久しぶりにあがたの森の喫茶店へ。いつものマスターはいず、「しばらくの間5時閉店」と書いてあった。どうしたのだろうか。

夜、オーリアッド。今夜も一局。前回に続き今夜も勝ってしまった。二連勝は初めてのこと。攻める前に守りをかためたのがよかった。スピーカーからは、土曜の夜に引き続きビリー・ジョエル。彼のファンだったことはないが、改めて聞いて見ると、確かに独自の世界を確立した優れたミュージシャンである。


April 17, Tuesday 2012

暖かいような寒いような。晴れていたかと思ったら、雨が降ったり。変わりやすい天気。

午前中、キッチンの断捨離。午後から夜にかけて、明日のクラスの準備。学生に渡すCD-Rの作製に手間取る。

スプリングスティーンがツアーの中で、フロリダ州で射殺された17歳のアフリカ系アメリカ人 Trayvon Martin の死を悼み、何回か「American Skin (41 Shots)」を歌ったとのことだが、ニューヨーカ誌に、トレイヴォンの死に関連するいい記事が載っていた。
http://www.newyorker.com/reporting/2012/04/23/120423fa_fact_lepore
http://ameblo.jp/high-hopes/entry-11220242669.html


April 16, Monday 2012

今日は生まれて初めての経験をした。MRI brain scan を受けた。検査室に入る前にあらゆる金属を身体からはずすようにと言われた。腕時計、眼鏡をはずし、部分入れ歯もはずしハンカチに包んだ。バックルもいけないと思いベルトをはずしていたら、ズボンも脱ぐように言われた。ジッパーがいけないらしい。なるほど。

検査服を身につけ、ベッドに横になってから、補聴器を取り忘れていたことに気づいた。横になったままで、それをはずし、技師に手渡す。

スキャンにかかる時間は40分。身体を、特に頭を動かさずじっとしているようにと言われた。そんなことができるか心配だったが、案ずるより生むがやすし。終わってみればなんということもなかった。坐禅のときの数息観が役に立った。技師が入ってきて、終了しましたと言ったとき、15分ぐらいしか経っていないのではないかと思った。ひょっとしたら、しばらく居眠りしていたのかも。結果は次回5月の定期健診のとき教えてもらえるとのこと。

夜、諏訪文化センターの近くの公民館へLSECのレッスン。いくつか今まで歌った歌を歌い、先月から歌い始めた Goodnight Irene を歌う。来月は Que Sera Sera に挑戦。

雑談の中で、ひとりの方が、犬と散歩しながら、This is the dog that worried the cat that killed the rat that ate the malt that lay in the house that Jack built. を暗記したというのを聞いて思いだした。宿題だった。改めてみなさんに暗唱してもらう。強弱強弱と続くリズムが若干怪しい人もいたが、ほぼ全員しっかり覚えていた。

次に、Severn Suzuki のスピーチスクリプトの訳をする。今夜はその半分を訳してもらう。これもみなさんしっかり予習してあった。その熱心さには頭が下がる。

rat と mouse の違いは何かと質問され、上手く答えられなかった。家に戻り調べてみたら、rat はどちらかというと大型のネズミで、忌み嫌われるもの。 mouse はどちらかというと小型で、親しみをもって言及されるもののようである。先日フィービーが捕まえてきたネズミは rat か mouse か。家人にとっては、いくら小さくてもそれは rat に違いない。ぼくには可愛い mouse に見えた。

詳しくは、次のURLから。
http://www.ratbehavior.org/RatsMice.htm


April 15, Sunday 2012

久しぶりにウオーキング。春の花を撮ろうとカメラをもって出たが、土手に咲く小さな花以外、花は咲いていない。信州のこのあたりは、桜の開花も遅い。ゴールデンウイークが始まるころ、一斉に咲き始める。

左からイヌフグリ、スイセン、そしてわが家の土手に咲いている名前のわからない白い花。ここ数年、春になるとこの花が咲く。



土手の花以外、花の写真は撮れなかったが、フキノトウはたくさん採れた。夕食にフキミソにしてもらう。前回採ったのはテンプラにしてもらったが、やはりフキミソが一番。

下の写真は、左から、城山公園からみた守屋山。町の東に連なる東山。そして隣の区の曹洞宗のお寺。ぼくが子供の頃、このお寺は保育園だった。小学校に上がる前2年間、この保育園に通った。小学校一年の秋、現在オーリアッドのあるところに引っ越した。



終日ディランについてのエッセイ。歌詞を引用できないので、その内容をパラフレーズするのに苦労する。字数制限があるため、歌の内容を説明するだけで終わらないように注意しなければ。でも何とか形になってきた。


April 14, Saturday 2012

花冷えのオープンマイク。と言っても、このあたりはまだ桜は咲いていないが。

お客さんが来る前、家人が、大正琴の練習。「浜千鳥」など。数年前に始めたらころに比べると、ちゃんと音が出るようになった。続いて、ぼくが「果樹園の道」「中谷勲」、そして「祈りの歌」。

次に、増沢父と息子のユニット Sweat Cold 登場。冷や汗の Cold Sweat かと思ったが、増沢さんも末っ子、息子のShinya 君も末っ子とのことで、スエッコーから Sweat Cold にしたとのこと。なるほど、 Sweat の t は閉鎖音、次が子音で聞こえなくなり、Cold の側音 l (エル)は舌の先が上の歯茎についたままでで最後の d へ移り、 d も閉鎖音、単語の最後では音としては聞こえてこない。つまり、Sweat Cold の発音をカタカナで近い音に表記すれば(「コウ」にアクセントのある)スエッコウになる。なるほど。

増沢学さん、ギターとヴォーカル、 Shinya 君、リード・エレキギター。1曲目、ジーン・ヴィンセントのBe-Bapa-A-Lula、そしてディランの Knocking on Heaven's Door。最後にオリジナル「僕たちだけ」。中学3年の Shinya 君のリードギターにみんなびっくり。末恐ろしい、いや、末頼もしい。2曲目、坂井俊水さん、タンバリンで参加。

次に、勤続41年目に突入した 赤羽真理さん、「誰もみな」「千両梨の実」、そして「鹿のように」。坂井俊水さん、 Sweat Cold のリードギターを呼びいれ、2曲をメドレーで。 You Are Beautiful と Don't Look Back in Anger。最後に、ソロで「恋心」。

大月高志さん、先週のオープンマイクに欠席した理由を述べ、更に赤羽さんの勤続40年に対する祝辞と賛辞のあと、「誕生」を歌う。伸びやかな爽やかな歌声。心の中に何か大きな変化があったのかも。

ここで休憩。今夜もまた武居先生差し入れの美味しいシュークリームをいただく。スピーカーからは珍しく、ビリー・ジョエル。Piano Man, New York State of Mind など。








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後半トップは、体調が悪いと前半演奏を辞退していた原田和恵さんにお願いする。ベートーベンの「祈り」をピアノで、そして子供のころよく歌ったという賛美歌「主が私の手を」 を歌う。心落ち着くメロディ。

続いて、お父さんの原田和男さんのスピーチ。今年の初め、厚生省から封書が届き、シベリア抑留中に亡くなったお父さんの遺骨のある場所が記されていたと語る。そして、できるだけ早く、シベリアにいきたいと付け加えられた。お父さんが満州で応召されたとき、原田さんは小学1年だったとのこと。 下に弟と妹がいたが、妻と3人の幼子を異国の地に残して行かねばならなかったお父さんを思うと、とても不憫で、今更ながら粛然とした気持ちになると語る。

増沢さん、ソロで「I Shall Be Released」と永田浩幸作詞、増沢学作曲の名曲「ミンゴスのママへ」。坂井さん、即興の曲を英語で、そして「ひとつの勇気」。

次にぼくが、「門」と「パーティーは終わったよ」。一曲目は、数日前、本当に久しぶりに「殿ちゃん、三浦久を聞く!」という文章を読んで、彼女が気に入ってくれた歌のひとつが「門」だったので。彼女には10数年前、親戚の法事でお会いした。その後、「ほたる祭りライブ」にもきてくれたことがあった。残念ながら、数年前病を得てお亡くなりになった。

この文章は彼女から送られてきた広告の裏を利用した手紙に書かれていたもの。生前彼女の許可を得て掲載した。その際、彼女の希望により名前の表記を一部変えた。彼女は一見豪放磊落に見えたが、心は極めて繊細であった。そのことは、この文章からも伝わってくる。今この文章を読み返してみると、ぼくの歌の数少ない理解者の一人を失ってしまったことに、改めて気づかされれる。

大月さん、「カノン」の見事な演奏。そしてそのあと、写真左から、坂井、 Shinya、増沢、赤羽、大月のオールスターで「Knocking on Heaven's Door」と「I Shall Be Released」。増沢さん親子のおかげで、思いがけず楽しいオープンマイクになった。



April 13, Friday 2012

先週、きらきら音楽旅団の松橋さんが寄ってくれたとき、6ヶ月になる娘さんの桃の節句に、奥さんの実家から立派なお雛様が送られてきたと話してくれた。そして、クライストチャーチのジョージ君の初節句に何か送ったかと聞かれた。まったく考えていなかった。

今年は久しぶりに、息子たちの五月人形を物置から出して飾ろうと家人と話してはいたが、松橋さんにそう言われてから、やはり何か送ってやりたくなった。そこで今日の午後、伊那市の人形店にいき、小さな兜と、鯉のぼりセットを購入。早速郵送した。

展示されている兜や人形は大きなものばかり。それに値段も高い。航空便で送るのは大変。家人が、隅のほうに感じのいい小さな三つの兜が置かれていることに気づいた。尋ねてみると、非売品とのこと。残念! と思っていたら、店長が出てきて、売ってくれるとのこと。毛利元就、徳川家康、それにもう一人、名前を忘れた大名の兜だった。三本の矢の逸話のある毛利元就の兜をもらうことに。鯉のぼりは、ベランダ用の小さいもの。それでも彼らの家のフロントヤードに、3匹の鯉のぼりが「秋空」を背景に、翻ったら、きっときれいだろう。

6時、オーリアッド。最初にやってきたのはスーツ姿の赤羽真理さん。どうしたんですかと聞くと、勤続40年の表彰式があったとのこと。それはおめでとうございますと、しばらく話しているところへ原田和恵さん。そして、さらにしばらくして原田和男さん。

お二人が帰ったあと、お父さんと久しぶりに一局。今夜はなぜか、快勝。そこへ、電話。受話器をとると、家人の「大変、たいへん!」という大きな声。何事かと思ったら、フィービーが大きなネズミを捕ってきたとのこと。「キャー!」と大声を出したら、どこかへ持っていってしまったが、どこかにいると思うと、恐くて部屋から出られない、早く帰ってきてほしいと言う。

10時半過ぎ、家に戻って、玄関のドアを開けたら、上がり口の板の間に小さなネズミが横たわっていた。尻尾がいやに長い。ぼくに見せたくてそこに置いたのか。生きてはいないようだ。チリトリに入れ、外の堆肥枠の中へ。ぼくに対しては滅法強い家人が、ヘビとネズミにはからきし弱い。


April 12, Thursday 2012

快晴。暖かい日。11時半家を出る。北アルプスの白い峰が青空に映えて美しい。

先ず印刷室へいき、で今日の教材の印刷。そのあと教室へ。この教室はプロジェクター用のスクリーンと大型テレビが窓際の隅にあって、使いづらいことこの上なかったが、今日教室に入ったら、テレビが入り口のドア近くに移動されていて便利になった。以前はスクリーンを下ろすとテレビの下のキャビネットまで隠れてしまって、CD や DVD の操作が極めて面倒だった。

2クラスとも 発音の基本的なところ、特に閉鎖音と英語のリズムの特徴について話したあと、All My Loving を歌い、 Think Different と Steve Jobs のスピーチの最初のエピソードを見る。そのあとスクリプトを渡し若干解説。そして再度映像を見る。いいクラスになりそうだ。

7時過ぎオーリアッドへ。ジブランの会の方々がすでにお見えになっていた。遅くに、いくつか歌の練習。Hobo's Lullaby, Que Sera Sera など。後者は歌いやすいようで、難しい。学生と歌うにはぼく自身がもっと練習しなければ。


April 11, Wednesday 2012

今学期初日。お昼を挟んで、2つのクラス。いいクラスになりそうだ。

夕方家に戻ってメールをチェック。毎日新聞の城島さんから「鈴木さんのことをコラムに書きました」というメールが入っていた。とてもいい記事で、ぼくの知らなかった鈴木君の生活や考えが描写されていて、ちょっとほろりとした。鈴木君は何年も前にぼくのクラスにいたことがあり、そのクラスで歌った「風に吹かれて」を大学卒業後開いた屋台のラーメン店の名前にした。現在彼は高校の社会科教師。昨年の「ほたる祭りライブ」では家族て聞きにきてくれた。
http://mainichi.jp/feature/news/20120410org00m070005000c.html

6時前、雨の中をオーリアッドへ。遅くにお客さん。Dream Theater というバンドの Another Day という歌が好きだという。聞いたことのないバンド。調べてみたらYouTube にあった。いい曲である。
http://www.youtube.com/watch?v=LYtiDCXLAcQ

今日のクラスは10時40分からだったが、明日は午後1時から。明日の朝、起きてからもう少し準備ができる。2日連続は少ししんどいが、慣れれば、問題ないだろう。時間を有効に使うという点では都合がいい。


April 10, Tuesday 2012

朝、ダルビッシュが6回途中で降板したあと、外に出て、ノーマルタイヤに替えることに。もう雪は降らないだろう。昼食後、病院へ。定期健診。1時からの予約が、混んでいて、家に戻ったのは2時半過ぎ。病院から戻り、家人に頼まれたジャガイモ用の畑を耕す。連作を嫌うとのことで、昨年とは違う場所に。その後、肥料を買いに隣町へ。鶏ふんの10キロの袋半ダース。

帰宅し、耕しておいた畑に溝を3本掘る。肥料を入れ畝にするのは明日以降に。家に入る前に、15分ほど、家の周りを軽く走る。これだけでも少し汗ばむ。

いよいよ明日、最初の授業。その準備。

ディランとバエズの Deportte もいいが、もうひとついいのがあった。エミルー・ハリスとアーロー・ガスリーのヴァージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=TN3HTdndZec


April 9, Monday 2012

一週間ほど前、注文しておいた「3か月でフルマラソン」というNHKの番組のテキストが届いた。その最初の部分を読み、午後遅く、城山公園までウオーキング&ジョギング。往復35分ほど。もうフルマラソンにチャレンジする気力はないが、諏訪湖一周のハーフマラソンなら、できるかも。まだ半年も先のことであるし。

今日は終日、エッセイ on Dylan と授業の準備。授業で使う歌の CD-R を作る。歌のみならず、スティーブ・ジョブズのスピーチとアップルのジョブズ自身がナレーターを務めている Think Different の広告も加える。それに発音と聞き取りのための音源も少し。

便利になったものだ。 Think Different の YouTube をmp3に変換し、Windows Media Player にダウンロードすることができた。同様に次の、エミルー・ハリスの歌う Hobo's Lullabyも。後半にガスリーの歌うヴァージンが続いて入っている。それはそれで面白い。

Woody Guthrie の Deportee はぼくの好きな歌のひとつ。今夜いろいろ探しているうちに、この歌の中でももっとも好きなヴァージョンが出てきた。ディランとバエズが Rolling Thunder Review のステージで一緒に歌うヴァージョン。
http://www.youtube.com/watch?v=3QA3dOsBwAQ


April 8, Sunday 2012

水曜日から、今年度最初のクラスが始まる。今日は、前期に一緒に歌う歌を考える。京都で教え始めてから、40年近く、毎年1曲目は All My Loving だった。それははずせない。しかし、いくつか新しい歌を加えることに。ひとつは Que Sera, Sera。浜野さんがこの歌についてブログに書いているのを読んで、ぼくも子供のときに歌っていたことを思い出した。それにこの歌の歌詞は英語のリズムを学ぶのにとてもいい。

  
When I was just a little girl,
  I asked my mother what will I be?
  Will I be pretty, will I be rich?
  Here's what she said to me.

2行目の what は疑問詞で強であるが、4行目の what は関係代名詞で弱である。ここを上手く歌い分けないとこの歌は歌えない。

他に新たに加えるのは Good Night Irene。不思議なことにこの大好きな歌を学生たちと歌ったことがなかった。この歌を歌うならばと、Hobo's Lullaby も加えることに。七夕コンサート、アンコールの定番2曲。


April 7, Saturday 2012

4月最初のオープンマイク。

トップバッターは、久々に体調が戻り満面の笑顔の原田和恵さん。シューベルトの「アベマリア」、そしてグノーの「アベマリア」。前者はピアノ演奏、後者は弾き語り。3曲目は驚くことに「祈りの歌」。ぼくも途中から参加させてもらう。そして彼女が自分の誕生日の歌と呼ぶ「人生の扉」。そして最後にサティの「ジム・ノペティ」。続いてぼくが、「ガビオタの海」と「中谷勲」。

次に、金子昭二さん。自作の竹筒でできた擬音装置で波の音を出しながら、2007年、ハワイから沖縄まで、コンパスや海図を使わず、星の運行を頼りに、風と人力だけで航海したホクレア号の旅を再現する語り。85歳の金子さんの好奇心と精神的エネルギーに感嘆。

林呉さん、「オートーハープとボールハット」「歌声喫茶」「君は名古屋」の3曲。これらはすべて彼がオーリアッドに来始めてから書いた歌。特に1曲目と3曲目の初演はオーリアッドとのこと。ピアノ弾き語りの3曲目はできたばかりの新曲。まだ歌いこんではいないとのことだが、男と女の出会い(Boy meets girl.) の幻想小説。これはいい。

坂井俊水さん。「はかない光」(以前無題だった歌にタイトルがついたよう)、「Beautiful Day」、そして名曲「Missing You」。ここで再度原田さんにお願いする。「御手の中に/あなたのなさることは」と「God Bless You」。ここで休憩。







(Larger and more photos on Oread Facebook page)

後半。トップは、ぼくが久々にコーエンの「Hallelujah」と、「俺が生まれて育ったとこは」のshort version。考えてみたらこの歌のオリジナル・ヴァージョンを最初に歌ったのは1972年6月の十字屋四条店のホールで行われたぼくと豊田君のジョイントコンサート。そのときのゲストが今年のほたる祭りライブに歌いにきてくれる「あのねのね」の清水君と原田君だった。「俺は辰野へ帰るんだ」とその歌の中で歌ったが、実際に帰ってきたのは10年後の1982年3月のこと。

次に赤羽真理さん、「御手の中に」「森の小道」「千両梨の実」。毎回ファインダーを覗き込んで写真を撮っていると、いろいろな変化に気づくが、今夜は赤羽さんの着ている服の色が素晴らしいと思った。金子さん、国技館のお触れ太鼓を前述の竹筒で再現しながら相撲甚句。林さん、「紅茶でもどう」、そしてディランの I Threw It All Away を自ら訳した言葉でピアノ弾き語り。ぼくの好きなディランの歌のひとつ。この歌の2番の歌詞は少々エロティック。

  かつて俺の両手には山があった
  毎日、その間を川が勢いよく流れた
  狂っていたに違いない
  自分が持っているものの価値がわからなかったなんて
  すべてを捨ててしまうまで (miura訳)


坂井さん。「恋心」、そしてコーラスに This is Oread. と繰り返される歌。うむ。 Here's to Oread.がいいかも。今夜のギターは会社の後輩のギターで彼が今日修理したものとか。
その後輩は21歳で、最近両親のために家を新築したとのこと。その家に呼ばれていったら、弦の切れた壊れたギターが目に入り、「修理してやる」といって借りてきたという。いい音である。最後に原田さん。今夜3度目の登場。「ラルゴ」と以前勤めていた職場の送別会や歓迎会に(つまり今の時期に)よく歌ったという加山雄三の「海 その愛」。

最後の最後、赤羽さんの助けを借りて、みなさんと一緒にヒューディ・レッドベリーの「Good Night Irene」。そして原田さんにも加わってもらって「Amazing Grace/驚くばかりの」。これで今夜のオープンマイク終了。

いい夜だった。


April 6, Friday 2012

朝10時半から、朗読グループひびきの例会。赤羽やよいさん宅。例会に参加するのはこれが初めて。今後の予定、そして先日の発表会の反省会。ぼくが発表会に参加させてもらたのは今年が4回目。その中で今年の発表会が一番よかった。よかった理由のひとつは、朗読した宮沢賢治の作品の素晴らしさにあるが、各朗読者のレベルが上がったことが一番の要因である。レベルがあがるというのは、朗読の技術が上がるというだけではない何かがある。

赤羽さんのお宅は茅葺の旧家。最近これほど見事なお宅は見たことがない。座敷から眺める景色がまた素晴らしい。庭の北東の隅にはやまなしの大木がそびえている。宮沢賢治の童話に「小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です」という言葉で始まる「やまなし」という童話がある。花が咲く頃にまた見せてもらいたいものである。



6時から、オーリアッド。フィラデルフィアから訪問中の弟さんと一緒に、駒ヶ根在住のALT モリーがやってきた。それに彼女の友人の何人かのALTたちも。初めて会う人も何人か。明るく楽しい人たち。中でも、下の写真左のサラは陽気で、その笑い方は豪快で、まわりの者たちを愉快にさせる達人だ。

8月にはアメリカに帰るようである。今の生活に不満はないし、続けようと思えば続けられるが、あまりに居心地のいいところに居続けてもいけないと、帰国を決心したようである。アメリカに帰っても仕事はないので、2ヶ月ほどミシガンに滞在してから、シアトルへ行き、お兄さんとファッション関係の事業を起こしたいとのこと。Stay Hungry, Stay Foolish の人。アランを紹介してあげようと思う。最後にみんなで何か歌おうということになり、Amazing Grace を。



広島の前田がノーヒットノーランをやってのけたようだ。ずっと昔、巨人ファンをやめた。いまでも巨人ファンの人には辛い日々が続いている。「今年は優勝します」というCMも流れなくなった。巨人ファンをやめてよかったことのひとつは、他のチーム同士の試合を楽しむことができること。それにしても中日の快進撃は凄い。引き分けを挟んで、負けなし。勝率10割。


April 5, Thursday 2012

午後8時近く、遅れてオーリアッドへ。家人と交代。

垣内さんが6番テーブルに。1ヶ月かかって大きな機械の製作を、製図を描くことから始めて完成させたとのこと。喜びは何かを作ることの中に、無から有を生じさせることの中に、ある。大きな機械の製作とは比べようもないが、歌を書くということの中にも喜びがある。子供が砂場で山をつくり、トンネルを掘ることにも繋がっている。

そのあと、田中先生が学生と。四方山話。後半、なぜか自由と不自由についての話。束縛から逃れたいと思うのは自然の反応だが、自由から逃れたい人がいると知ったのは、エリック・フロムの『自由からの逃走』を読んだ大学一年生のとき。それ以来「自由」はぼくの大きな関心のひとつ。

ボブ・ディランの歌詞の一節が好きだ。


 
 牢獄に繋がれた友がぼくに尋ねる
  自由というのはいい気分だろうね
  ぼくはとても神秘的に答える
  空行く鳥は、空の鎖から自由だろうか

レナード・コーエンは歌う:

  
電線の上の一羽の鳥のように
  真夜中の聖歌隊の酔っ払いのように
  私は私なりのやり方で自由になろうとした


福島老師はお話の中で「自由というのは漢字で自らに由ると書きます。それは束縛からの解放を意味する liberty や freedom とは違います」。おそらく老師は、臨済の言う随処に主となれば立処みな真なり」のことを言おうとしたのだろう。しかしそれは何と難しいことだろう。

  
どこまで歩き続けたら自由になれるのだろう
  いつまで歌い続けたら自由になれるのだろう

上は、ぼくの「電線の上の一羽の鳥のように」に新たに付け加えた2行。


April 4, Wednesday 2012

今日はキング牧師の命日。彼は44年前のこの日、テネシー州メンフィスで暗殺された。次の映像はロバート・ケネディが彼の死を公表するときのもの。
http://www.youtube.com/watch?v=j6mxL2cqxrA

このニュースをアイラヴィスタの友人のアパートで聞いた。その2ヵ月後、ロバート・ケネディ自身がロサンゼルスで暗殺されてしまった。その夏、アメリカの各地で暴動がおこり、ベトナム反戦運動もますます激しくなり、アメリカは混乱のきわみに達していた。

あのときから44年。22歳だったぼくは66歳だ。その間に冷戦は終わり、ベルリンの壁は崩壊した。それでも世界が少しもよくなっているように感じられない。いやむしろ、閉塞感は増しているような。

キング牧師、享年39歳、ロバート・ケネディ、42歳。

オーリアッド。今夜印象に残った歌は、ディランのトリビュート・アルバム Chimes of Freedom の disc one 最後のトラック、Restless Farewell。誰が歌っているかと思ったら、マーク・ノップラーだった。さすが、としか言いようがない。


April 3, Tuesday 2012

春の嵐。日本列島が雨と猛烈な風に襲われた。雨の中、庭にある風に吹き飛ばされそうなテーブルや椅子などを片付けた。報道では各地に被害が出ているようだが、長野県は、少なくともぼくが住んでいるところでは、強い風は吹いたが、被害はなかった。高い山に囲まれているおかげか。

ディランのプロテストソングについてエッセイを書くという正式な依頼が昨日届いた。これからしばらく楽しい(同時に、苦しい)時を持てそうだ。彼のプロテストソングのアルバムと言えば『時代は変わる』。このアルバムは1963年の8月から10月にかけての何回かのセッションで録音された。ケネディ大統領が暗殺されたのはそれから数週間後の11月22日のことだった。

ディランのプロテストソングを考える上で、この事件は極めて重要である。ケネディの暗殺がこのアルバムのレコーディングの前に起こっていたならば、おそらく『時代は変わる』は現在われわれが知っているものとは大きく変わっていただろう。

このアルバムは1964年の1月にリリースされたが、その6ヵ月後には、1曲もプロテストソングが入っていない『アナザーサイド・オブ・ボブ・ディラン』がリリースされたのである。強いてプロテストソングと呼べるものがあるとすれば、それは「チャイムズ・オブ・フリーダム」である。しかし、それも、『時代は変わる』の中のプロテストソングに比べたら、かなり趣を異にしている。

春の嵐のせいで、高校野球の決勝戦は明日に順延された。どっちのチームに「恵の風」となるだろうか。


April 2, Monday 2012

今朝は起きたときから少々頭が痛い。最近よくこの偏頭痛に悩まされる。モーラステープを貼り、ミント油を塗っても直らない。午後思い切って岡谷のロマネットという温泉に行くことに。「この辺で湯質 No.1は岡谷のロマネットだと思います」というメールをいただいていたので。

入った感想は、湯質が No.1かどうかはわからないが、温泉施設としてはトップクラス。ロマネットという名前からも想像できるが、昔のローマの大衆浴場を模した大きな円形の湯船で、真ん中に噴水らしきものがある。天井も高いドームになっている。お風呂に入った瞬間の感想は「熱い」だった。伊那谷の温泉はいずれも熱くない。中には、ぬる過ぎて沸かしているところもある。

ありがたいことに、サウナに入り、また温泉に入り、そして出る頃には頭痛は直っていた。

この施設のいいところはプールもあって、温泉に入るだけなら500円。それに100円プラスするとプールで泳ぐこともできる。一度泳ぎに行ってみよう。火曜日定休。

あのねのねの清水君は今ポルトガルにいるようだ。福島で被害を受けた子供たちを招いてくれたリスボン在住の日本人がいたらしい。彼の、ときには奇想天外な発想や行動には、驚かされる。
http://ameblo.jp/kuniaki-shimizu/entry-11209942412.html



April 1, Sunday 2012

家人は早朝6時半のバスで名古屋へ、そこから電車に乗り換えて知多半島先端の美浜町へ。ぼくは8時から、旧道の下を流れる小川のセギサライ。川辺にたくさんのフキノトウ。今年はまだまだ寒いのに、やはり季節は確実に巡ってくる。 

いよいよ4月。新しい年の始まり。1月から3月までは助走期間。がんばろう。さもなくば一年間が助走期間で終わってしまう・・・と思いながら、結局、今日は断捨離も中断し、(家人が留守で、文句を言う人もいないことをいいことに)、高校野球にプロ野球、更に女子サッカーを見て過ごしてしまった。

澤を欠いていながら、なでしこジャパンは、終始アメリカを相手に押し気味に試合を進め、ドロー。昨年のワールドカップのときより更に力をつけている。テレビがデジタルになってから各局のBSで野球の試合を見ることができてうれしいような迷惑なような。

夜、新学期の準備を少し。教科書は一応一冊買ってもらうことにしたが、TEDや YoutTubeの映像、そしてそのスクリプトを多用しようと思う。ジョブズが伝記の中で、「教科書はもういらない。教師が一方的に学生に向かって講義するクラスは時代遅れ」というようなことを言っていた。すべて同意するわけではないが、語学にかんしていえば、昔からぼくもその意見。ジョージ・オウサワが言うように、語学は「自学自習」。

今はインテーネットのおかげで、「自学自習」をするのにこれ以上の時代はない。


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