OREAD Diary
   July 1−31, 2010

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July 31, Saturday 2010

村の運動公園の草取りの日。8時少し前、家人にうながされて出かけることに。玄関のドアを開け、サンデッキに置いてある長靴を履こうとして、のけ反った。変なものが中にくっついている。よく見ると、羽化したばかりのセミとその抜け殻。上のほうにいてくれてよかった。見えないところだったら、踏み潰していたところ。7年間も土の中にいて、出てきてすぐに踏み潰されたのではたまらない。運動公園へは別の長靴を履いて行く。40分ほどしてもどったら、まだ同じところにいる。昼前、野菜をとりに出たときにはもういなかった。



                       ■

4時少し前、オーリアッドへ。4時半、ライブの出演者到着。青空BOSSA (赤羽泉美&今井亮太郎)とスペシャルゲストのアレッシャンドレ(アレックス)・オザキ。機材と楽器のセッティングをして、リハーサル。アレックスはドラムと聞いていたが、ギターを弾いて歌も歌う。

6時半開場、7時開演。いっぱいのお客さん。休憩を挟んで、10時近くまで熱演。ブラジル音楽に疎いぼくにはサンバとボサノバの区別もつかないが、けだるいような、ものういような、それでいて軽快なリズムが心地よい。フルート、キーボード(ピアノ&ピアニカ)、パーカッションの絶妙な組み合わせ。知っている曲は、何曲かの日本の歌(「夏の思い出」「椰子の実」など)と「イパネマの娘」以外にはなかったが、楽しめた。ピアノの今井さんのオリジナル曲もよかったし、言葉は分からなかったが、アレックスが歌うポルトガル語の歌もよかった。

アンコールの2曲では、アレックスのリードで一緒に踊り出す人も。客席は総立ちで手拍子。楽しいライブになった。ブラジル音楽をこんなに身近で味わったのは初めて。おそらく今日聞きにきた大部分のお客さんもそうだろう。






お客さんが帰り、機材を片付けたあと、アレックスがぼくの歌を聞きたいというので、「祈りの歌」を歌う。一度歌って、2度目に、フルートに途中から入ってもらい、続いて、ピアニカ、そしてパーカッション(ジャンベ)にも。サンバ風「祈りの歌」。面白い。最後に、4月にお母さんを失くしたという今井さんのために「千の風」。記念撮影後、お開き。

今井さんからはPAのことで大いに学ぶところがあった。アレックの笑顔からも。


July 30, Friday 2010

一昨日、レスリーから小さなパッケージが届いた。彼女の歌の歌詞と彼女が受けてきたボイストレーニングの方法が、家人のための絞り染めのTシャツと、マウント・シャスタのチョコレートと共に入っていた。

レスリーの歌の魅力何と言っても第一にその声である。そのことは、ずっと昔彼女の歌を聞いたときにも感じたが、今回彼女の歌を生で聞いて、その思いを強くした。ライブ当日のチラシに「彼女の歌声は、ジョーン・バエズやジュディ・コリンズに匹敵するほどに美しく、高音はまるで青空にとけていくかのように響きます」と書いたが、それは誇張でも社交辞令でもない。ほんとうにそう思う。

それで彼女にボイストレーニングを受けたことがあるかどうか聞いたところ、いろんな方法を試してきたと教えてくれた。そのひとつが lip roll だった。

60年代後半に歌い始めてから、ぼくは声をよくしようと思ったことは一度もなかった。作られた「美しい声」は、歌からリアリティを奪ってしまうとさえ思っていた。でも何年か前、韓国の歌手 ryu の実に心安らぐ歌声を聞いてから、考えが変わった。ryu のように歌いたいと思った。それ以来、いくつかのボイストレーニングの方法を試してきた。

今、今年のほたる祭りライブの音源を聞きながら、これを書いているのだが、ぼくの歌い方は確実に変化している。サウンドエンジニの石崎さんのおかげでもある。

6時から、オーリアッド。今夜も静かな夜。明日の「空色BOSSA」のコンサートの前売り券がほしいという人が来た。「前売りはありません。予約しても、しなくても、当日2000円です」と言うと、「とにかく2枚予約をお願いします」とのこと。どんなコンサートになるか楽しみである。


July 29, Thursday 2010

昼前、家を出るとき、辰野は大雨だった。松本に近づくにつれて小雨になり、キャンパス駐車場に着いたときは、まったく降っていなかった。曇り空で、気温も高くない。ありがたい。2コマの試験。採点は残っているが、いよいよ夏休み。

夜、オーリアッド。9時過ぎ、ケイタイが鳴る。マーク・Bから。羽場駅にいるとのこと。宮木駅で降りてオーリアッドに寄りたいとのこと。1ヶ月の間、イギリスへもどった先生に代って町のカメラ会社の英語クラスを受け持つことになったと先週聞いた。30分ほどしてやってきた。

入ってくるなり、かかっている音楽を聞いて、"Is this Saved?""No, no, try again." "Street Legal.""That's right." マークはまだ30代、でもディランの音楽に詳しい。ディランのみならず、60年代の音楽に詳しい。将棋盤を見て、"You play shogi? I play shogi. I play chess, you know." 将棋をしようかということになったが、岡谷経由で松本へ帰る電車の時間まであまりない。将棋は次回にすることにして、歌ってもらうことに。彼が歌った歌は Come Together そして Like a Rolling Stone. 荒削りながら、いい感じである。

11時閉店。家にもどる。一時止んでいた雨がまた降り始めた。各地で被害が出てはいるようだが、晴天の暑い日が続いたので、この雨は恵の雨。草も木も、虫もよろこんでいるだろう。


July 28, Wednesday 2010

今日は風もあり、2階の部屋にいても暑くて困ることはなかった。午後、明日の試験の用意。火曜日と合わせて4種類の試験をつくったことになる。

アマゾンに頼んでいた樋野興夫著『がん哲学外来の話』と E. Fromm の To Have or To Be? が届いた。早速、フロムの本を読み始めたが、ペーパーバックの活字の小さなことに閉口した。最近はオンラインで読むことが多く、活字を自由に大きくできる。

この本の最初のページに先ず引用されていたのは、The Way to do is to be. という老子の言葉。道徳経第47章の最後の部分「不為而成」の英訳と思われる。「成さずして成る」。「無為自然」と同義か。

夏休みにはこの本をじっくり読んでみたい。

先週土曜日は臨時休業したので、久々のオーリアッド。窓を開け、風を入れ、週末に使った機材の一部をステージに戻す。スピーカーからはボブ・ディラン。 Street Legal



July 27, Tuesday 2010

午後、試験。2クラス。出すほうも大変だが、受けるほうも大変。帰路、CD-R と印画紙を購入。

2階に上がろうとして、階段の踊り場から外を見ると、不思議な濃い淡い光。「濃い淡い光」なんて言うのは形容矛盾だが、そうとしか言えない光。目をさらに上げると山の上が燃えているよう。あわてて仕事部屋へカメラをとりにいき、シャッターを押す。オーロラを思わせるライトショー。いつも写真に撮れるわけではないが、最近、「不思議な」空の色をよく見かける。おそらく連日の猛暑と大気中の湿度と関係があるのだろうが、何かの前兆でなければいいが。



夕食後、阪神・横浜戦を見ながら眠ってしまった。目覚めたとき新井選手とブラゼル選手がインタビューを受けていた。ブラゼル選手に関しては何も知らなかったが、その丁寧な「正しい」英語と、日本の野球に、日本のチームに、溶け込もうとしている姿勢に感銘を受けた。


July 26, Monday 2010

今日は暑いことは暑かったが、昨日までの暑さではなかった。畑へ行くと、きゅうりが大きくなっていた。トマトも色づいてきた。トウモロコシはもう1日か2日待ったったほうがよさそうだ。

午後、うとうとしながら、明日の期末試験の問題を考える。夕食前一時間ほど昼寝。疲れていると見えて、ぐっすり。

夜遅く、満月の写真を撮る。お月さんを久しぶりに見る気がする。



To be であることを願いながら、いつまでたっても to have を求めている自分がいる。所有したいと思うものは、物質的なものだけとは限らない。放下着。


July 25, Sunday 2010

2日目は参加者が大幅に増えたとのことで、碌山美術館の研成ホールに会場をかえて、講演会。

先ず、樋野興夫先生の「がん哲学&がん哲学外来」という、自らの生い立ちを交えながらの実に興味深いお話をお聞きする。ユーモアのセンスも素晴らしい。「がん学は、がんの研究者だけのものでなく、一般の人たちの学問でもある。というのは、がんに対する考え方が、世界観、人生観、ひいては日常の決断や行動をも決定するからである。・・それはある意味、人生の意義と目的の<静思>へと導く・・・」という主旨のお話を聞きながら、スティーブ・ジョブズが膵臓がんにかかったときの話を思い出した。

続いて日野原先生の「わが歓び、わが望み」というタイトルのお話。感銘を受けたところは随所にあったが、一番心に残ったのは、エリック・フロムを引用されて「希望」と「欲望」の違いについて述べたところ。欲望は果てしなく、持っても持っても満足することができない。希望は持つことではなく、「あること (Being)」の中にある。「祈りの歌」 の中に「求めたもは何ひとつ/与えられなかったけれど/確かに祈りは聞き届けられた/すべてが与えられた」とあるが、まさにこの欲望と希望の違いが歌われているように思う。

ずっと昔、フロムの『生きるということ』を読んだことがある。この原書名は To Have or To Be?。その本の内容はほとんど忘れてしまったが、この本が極めて仏教的、禅的であると感じたことを思い出した。フロムは鈴木大拙と親交があった。

『葉っぱのフレディ』の著者も禅を学んでいたとか。葉っぱのフレディがたどり着いた境地は、スティーブ・ジョブズの死についての考えに近い。「新しい命が生まれるために、死は必要不可欠である」。



いろいろなことが網の目のように繋がっていることを感じた2日間。たくさんの出会いと感動を与えていただいた。感謝。

2時過ぎに帰宅。少し昼寝をして、夜はLSEC のレッスンに。今日は Nine Hundred Miles を歌うと約束しておいたのだが、準備ができず、次回ということに。今日は Beautiful Brown Eyes を歌う。


July 24, Saturday 2010

安曇野夏の集いの会場の近くのホテルにチェックインしたあと、会場の鳥居山荘へ。6時半、開会。先ず、主催者の鳥居先生のお話。「ヒロシマ“にももかかわらず”恕しと祈りを」。そのあと、名古屋フィルの杉山光太郎さんを初めとする4人のメンバーによるモーツアルト(ニ長調KV155)とシューベルト(Op 29)の弦楽四重奏曲。素晴らしい演奏。聞いているみなさんの顔がうっとりとした表情に変わっていくのがわかる。

ぼくは会が始まる直前、今夜15分歌わせていただけるということになり、あわてて機材を設定する。以前ぼくの出番は2日目だとお聞きしていたので、ちょっとあわてたと同時に、すばらしいクラシック音楽の演奏のあとで、みなさんの気持ちをぶち壊してしまうのではないかと心配しながら、「祈りの歌」と「碌山」を歌わせていただいく。

そのあと、日野原先生の指揮で、弦楽四重奏の演奏で、「アメイジング・グレイス」と「こころに主イエスを(カンタータ147番より)」と「家路」を全員で合唱。最後に日野原先生のあいさつ。9月に白寿を迎えるとは思えない前向きなセキギョク的な精神に驚かされる。近々、ニューヨークへ、ミュージカル「はっぱのフレディ」を公演するために劇団を引き連れて出かけるとのこと。




日野原先生の『私が経験した魂のストーリー』に書かれていた詩がもとになってできた「祈りの歌」を今年も先生の前で歌わせていただけたことに、感謝。


July 23, Friday 2010

今日も暑い一日。多治見は今日も日本で一番暑い38.9℃を記録した。昨日の39.4℃と比べたら低いが、ここまできたら体感温度は変わらないだろう。

昼過ぎ庭に出て空の写真を撮る。真っ青な空に白い雲。まさに夏の空。



夜、青空BOSSA の赤羽泉美さんが打ち合わせにやってきた。ドラムスのAlexandre Ozaki も参加することになったとのこと。ピアノとフルートとドラムスの編成である。彼女がやってきたとき、ちょうど「祈りの歌」の楽譜を清書しているところで、口ずさむと、するすらと書き直してくれた。絶対音感を持っているとか。感謝。

明日と明後日は日野原先生を囲む会に参加させていただくことになっている。初日は名古屋フィルのメンバーによるコンサートも予定されている。楽しみである。

というわけで、明日の土曜日は臨時休業いたします。


July 22, Thursday 2010

信じがたいが、今日はさらに最高気温が上がり、多治見で39.4℃を記録したようである。まさかこのまま上がり続けはしないだろうが、今年は異常気象の連続である。前半は寒い日が長く続き、そのあとの大雨、そして連日の猛暑。どうなることか。

前期最後のクラス。午後2コマ。今年はいつもの教室(音楽室)から普通の教室に変わり、心配したが、かえってよかった。教室に以前にはなかった大型スクリーンが備え付けられ、CD, DVD, VHSの操作も簡単。何より、教室のサイズがちょうどいい。前期の前半は、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式におけるスピーチのスクリプトと映像を教材としてよく使った。今日は最後にその15分の映像を通して見る。このスピーチから実に多くのことを学んだ。学生も同じように感じてくれていたらいいのだが。

オーリアッド。7時前、家人と交代。先日、講演依頼の電話を下さったN先生が、詳しい内容を書いた文書をもって訪ねてくださった。その研究会のテーマは「生徒のやる気を引き出す授業」とのことで、ぼくが日頃行なっている歌や映像を使ったクラスの話、特に、英語の歌による英語のリズムと発音の習得について話したいと思う。英詩のリズム、特に Iambic pentameter (弱強五歩格)についてもう少し勉強する必要がある。Steve Jobs の話もおりまぜたい。

遅くなって、歌の練習。松本からの帰路、 Roger Love、 Eric Areceneaux 、弓場徹、三氏の発声練習をしてきたせいか、いつも歌い初めには出ない高音が楽にだせたようだ。継続は力なり。がんばらねば。



July 21, Wednesday 2010


昨日がピークかと思ったら、今日は、昨日の最高気温をあっさり抜いて、群馬県の館林市で、38.9℃を記録。信じがたい暑さ。わが家の玄関先の温度計も昼過ぎ34℃をさしていた。

暑さを避け、4時半、日がかげってから、トウモロコシの上に網をかける。見た目は悪いが、これで何とかサルの襲撃を避けられたらいいが。

畑へ出るまえ、テレビをつけると、高校野球の長野県大会準々決勝、長野高校対上田千曲の試合をやっていた。すでに終盤。見事な投手戦。9回が終わって0-0。延長13回表、上田千曲が2点を入れ、その裏長野が1点を入れゲームセット。見ごたえのある試合だった。

6時から、オーリアッド。表の電気をつけ、「営業中」の看板を出しに外へ出ると、ひいらぎの上のイルミネーション用電気がついていない。近くへ行くと、コード一部が切れている。先週土曜日、薮田グリーンファームへ草刈に行った帰り、ビーバーでオーリアッドの周りの草を刈ったのだが、そのとき、ひいらぎの下の草も刈ったことを思い出した。早速、セロテープで応急処置。何とかつくようになった。明日、絶縁テープをもっていかなければ。

今夜は、土曜日に引き続き、スピーカーからは Street Legal が流れてくる。1曲目の Changing of the Guards の冒頭、Sixteen years〜と流れてくるだけで、このアルバムがリリースされた1978年に連れ戻される。この年の2月にディランが初来日し、2月から3月にかけて、東京と大阪で計11回のコンサートを行なった。最初の3回のコンサートを武道館で見た。Street Legal は、このツアーのあと、6月に、リリースされた。武道館で初めて聞いた Is Your Love in Vain? も収められていて、世間ではあまり評価されていないような気もするが、、ぼくの大好きなアルバムのひとつになった。

沖縄に行ってきた方からパッションフルーツのお土産をいただいた。箱を開けると特有な甘酸っぱい香りが一面に漂う。すぐにも食べたいが、皮がシワシワになるまで待ったほうがいいとのこと。感謝。


July 20, Tuesday 2010

毎日「暑い一日」と書いているが、今日こそ正真正銘の暑い一日。伊勢崎市で38℃を記録したのをはじめ、全国73地点で35℃を超す猛暑日になったとのこと。人間の体温と同じ、あるいはそれを超える暑さである。熱中症で3人が亡くなったが、いずれも畑に出ていた80過ぎのお年より。暑さが、長年の経験から得た分別を超えていたのかも。

中学校での読み聞かせのあと、松本へ。前期最後の週。来週は期末試験。松本も33℃を超える暑さ。数年前から徐々に教室にエアコンが取り付けられ、今年使っている教室にも昨年取り付けられた。猛暑でも大丈夫。音を出すぼくのクラスでは、特にありがたい。

帰路、新しくできたファーマーズ・マーケットに寄る。ここは5時半に閉まってしまうので、注意しないといけない。アミタケが1パック残っていた。さっそくカゴに入れる。その他、何種類かの野菜。安い。

早速、夕食の味噌汁にアミタケを入れてもらう。松茸もいいが、アミタケも実にいい。

昨日の日記を読んだ方から、「猿の御難、お気の毒に存じます」というメールが届いた。その方のメールによれば、どうも巷ではわが家は草ボウボウのユニークな農業をやっていると思われているらしい。「村中のスイカが猿の被害にあったのに」、わが家のスイカは草に隠れていて無事だったという話を聞いたとのこと。

誉められているのか、呆れられているのか、もちろん後者だが、確かに何年か前にそんなこともあったような。実は、家人はスイカ畑の草も抜こうと思っていたが、昨日の一件で、考えを変えたようである。猿の襲撃を避けるためのゲリラ戦法、草ボウボウ作戦をとることに。背の高いトウモロコシにはその作戦は無効である。近いうちに、ネット張り作戦を敢行する。


July 19, Monday 2010

暑い一日。朝起きたら、すでに家人は畑に出て草取り。朝食前に一仕事終えてきた。人参の畝の草を抜いたとのこと。

ぼくは10時から、近所の家の四十九日の法事へ。自宅での法要のあと、パークホテルに席を移して会食。暑かったので、ビールがおいしく、しっかりいただいてしまった。

2時過ぎ家にもどると家人が、「人参がサルにとられた!」と憤懣やるかたない様子。「トウモロコシもいくつか食べられた」とのこと。草をとってきれいにしたのがいけなかったかも。草に隠れていたら、サルも気づかなかったはず。何とかしなければ。

夜、明日の準備。3連休が終わり、明日からまた日常が始まる。今週は前期最後の授業。明朝は、中学での読み聞かせ。何を読もうか。


July 18, Sunday 2010

昨日に続き暑い一日。午後、伊那の鳩吹公園の陶器市へ。一昨年ここでコーヒーカップを買ったが、いくつか割れてしまった。補充しようと出かけたが、同じものはなかった。仕方なしに、家とお店で使ういくつかの皿と鉢を購入。標高900メートルを超すというこの公園も、今日は蒸し暑い。

今日は陶器市へ出かけたほかには何もできなかった。そろそろ来週の試験問題を作成しなければならないが、昨日の草刈りの疲れが出たのか、何もする気にならない。今日は何をしていても、うとうと。早く寝ることに。


July 17, Saturday 2010

8時過ぎ、沢底の薮田ファームへ。5月22日に田植えをした田んぼには見事に稲が育っていた。懐かしい味のする山羊のミルクをいただいたあと、作業開始。田んぼの除草機を押す人と、ビーバーで土手の草を刈る人に別れる。ぼくは持参したビーバーで土手の草を刈る。梅雨が終わった炎天下、10分の休憩を挟み2時間の作業。少々疲れたが、きれいになった。



午後遅く、2時間ほど昼寝。6時、オーリアッド。

すでにふたりの若者が入り口で待っていた。久々に、高校2年生になった今井君と足助君。サウンドチェックのあと、歌ってもらうことに。「道標」「旅人」などのカバー。ボーカル、足助君、ギターとボーカルサポート、今井君。どの歌もなかなかいい曲で、しかも活気のある演奏。若者の好みの音楽に疎い、ほぼ半世紀の年齢差のあるおじさんたちは大いに刺激を受ける。

おじさんを代表して、まず丸山俊治さん。「あの道この道」「ブルペン・ピッチャー」「アルプスのヨーデル歌い」。おじさん第二弾、ぼくが31年ぶりに復刻された『ポジティブリー寺町通り』から「電線の上の一羽の鳥のように」。そしてそれを受けてコーエンのオリジナル「バード・オン・ザ・ワイヤー」を日本語と英語で。さらに復刻盤から「サンタバーバラの夏」。今井君、ソロで「おまえよりギター」「明日晴れたら」などのオリジナル。丸山さんが再度登場、「幸来橋」など柴田トヨさんの詩に曲をつけたものを2曲。そのあと何と英語で作詞した新曲、Forty Years Ago。40年ぶりに偶然出会った人への想いを歌にしたもの。結論は、Don't look back! そのあと、これまた久々登場、名取友紀子さん、「「花の歌」「太陽がいっぱい」「別れの曲」。1曲目は初めて聞く。ランゲの「花の歌」とか。以前にも増して安定した演奏。赤羽真理さん、「人は愛に生き、平和に生きる」「今すぐに」「許し」。赤羽さんならではの説得力ある歌。ここで休憩。







後半トップは、ほたる祭りライブにきて下さったC. Ariga さん。彼女は長年、おそらく40年以上、アメリカで暮らしたあと、数年前に帰国したとのことで、日本語よりも英語のほうが堪能である。ほたる祭りライブで歌った「カムサハムニダ、イ・スヒョン」がよかったとのことで、その曲の入った『千の風』を買いに、友だちときて下さった。

彼女は、ほたる祭りのライブの打ち上げで、ジャンベを叩いてくれた。今夜もお願いすると、誰か楽器を演奏してくれたらとのことで、丸山さんと赤羽さんにお願いする。「風に吹かれて」をやることになり、名取さんにもヴォーカルで入ってもらう。出だしはよかったが、楽譜つきの「風に吹かれて」の活字があまりにも小さく、途中でよく見えなくなり、ぼくが借り出されることに。ジャンベはいい。基本的な叩き方を学びたいもの。

ぼくが「ガビオタの海」「千の風」と「新しい光迎えよう」を歌ったあと、丸山さんが「三角広場に桜咲く頃」「あなたと共に」「心の鏡」を歌う。途中「蚊のカノン」を入れる。下のURLの「蚊のカノン」は繰り返しが多く長いが、丸山さんのはワンヴァースだけの短いもの。http://www.youtube.com/watch?v=ufHGu2t4NYo>

名取さん、しばし辰野の自然について触れたあと、「スワニー河」「カノン」「エデンの東」。2曲目を弾く前に、「今日は音楽の先生がいないので、思い切って弾きます」と言ってから弾き始める。前にも聞いたことがあるが、そのときより格段の進歩。赤羽さん、「鹿のように」「私を待つ人がいる」、そしてご存知「千両梨の実」。そして最後に全員で Amzaing Grace。英語と日本語で。

梅雨明けの最初の日。楽しい一夜になった。


July 16, Friday 2010

夜中、かなり激しく降ったが、ありがたいことに、朝起きたら止んでいた。日中は日が射しさえした。この豪雨で、各地に大きな被害が出た。10トントラックが何台も流されたり横転したりしている映像を見ると、自然の力に圧倒される。大きな岩の直撃を受けた民家もあった。生きるも死ぬもまさに紙一重。

オーリアッド。忙しい夜。開店直後に入ってきた人のバンダナに見覚えがあった。一年前、製氷機を修理してもらった業者さん。製氷機の様子を見にきてくれたのかと思ったが、そうではなく、友達3人でバンドを組んでいて、老人ホームなどをボランティアで訪問しているが、ぼくの「千の風」と「新しい光迎えよう」を歌ってもいいかと聞きにきたとのこと。もちろん二つ返事でOK。「新しい光迎えよう」を歌ってもらったが、上手い!!そのはずである。プロのボイストレーナーから訓練を受けているとのこと。ボイストレーニングの話で盛り上がる。

次に3人の中年の女性たち。辰野中学の同級生とか。その一人はぼくの中学時代の同級生の姪とのこと。千葉に住むぼくの同級生はご主人と一緒に何度かマンダラ2の年末ライブにきてくれた。請われるままに、数曲歌わせていただく。

そのあと、団体のお客さん。そして、最後に、一人の若者がカウンターに。大学時代、仲間5人とアカペラで歌っていたとのこと。そういえば、テレビで5、6人のアカペラのグループが競い合うトーナメントを見たことがある。一人では無理とのことだったが、土曜日に歌いにきませんかと頼んでおいた。彼とも、ボイストレーニングの話で盛り上がる。女性の声も楽に出せるとのことで、女性がいないときは、女性のパートを受け持つこともあるとか。これは凄い。

明日は、森林生産組合の山作業が予定されていたが、延期するとの電話があった。以前から依頼のあった薮田グリーンファームへ草刈に行くことに。稲はどれくらい伸びているだろうか。


July 15, Thursday 2010

夜11時、閉店し家にもどるとき、雨は上がっていたが、今、かなり激しく降っている。開いた窓から雨音が聞こえてくる。ニュースによれば、飯田や上村のほうではかなり被害が出ている様子。

午後、補講を含めて連続3コマのクラス。90x3=270分。少々疲れた。4時20分からの補講はアルバイトやクラブの予定がある学生も多く、出なくても不利にはならないと言っておいたので、集まった学生は三分の一。いつもこのくらいの人数だとやりやすいのだが。

オーリアッドに入ったのは7時10分。家人と交代。彼女は大正琴のクラスへ。久々にジョニー・キャッシュの『アルティメット・ゴスペル (Ultimate Gospel)』を聞く。ぼくのお気に入りはFar Side Banks of Jordan (ヨルダン川の対岸で)。ジューンとのデュエット。もとはカーター・ファミリーの歌のようである。

年老いて、先にこの世を去ろうとする夫が、妻に語りかける歌。彼は言う、「あなたが川を渡る番がきても、途方にくれなくていい/川を渡ったとき、あなたが最初に見るのは私だから」。コーラスの部分がいい。

  ヨルダン川の対岸で待っている
  すわって、砂に絵を描きながら
  あながた来るのが見えたら、大声で叫び、立ち上がり
  浅瀬を走りながら、あなたに向かって手を差し伸べるよ
  And I'll be wainting on the far side banks of Jordan
  I'll be sitting drawing pictures in the sand
  And when I see you coming, I will rise up with the shout
  And come running through the shallow water reaching for your hand


実際には、川を先に渡ったのはジューンで(2003年5月)、ジョニーがその6ヵ月後、後を追った。
http://www.youtube.com/watch?v=5BdIjeRcqxE


July 14, Wednesday 2010

6時過ぎ目が覚める。外を見ると今日も雨。MLBのオールスター戦をしばらく見たあと、家人に促されて仕事部屋の整理。床に置いてあるものをとりあえず、外に出し、箒で掃く。床の表面が見えるようになり、狭い部屋も若干広く見える。

メジャーのピッチャーは凄い。150キロ後半をコンスタントに出すピッチャーばかり。打者も凄い。それを見事にはじき返す。日本人選手はイチローのみ。2打数ノーヒットだったが、10年連続でオールスターに出ているのは彼のみとか。日本からアメリカに渡った最初の年から10年連続。これも凄い!

午後、病院へ定期健診。毎回先ず血圧を計る。今日はあまりにもいい数値で驚いた。上が128の下が78。2度計ったが、ほぼ同じ。いつもは140の90といったところ。考えられることは、家から lip roll のエクササイズをしながら病院へ行ったこと。腹式で深呼吸を何度もしたことになる。

オーリアッド。スピーカーからはボブ・ディラン。The Bootleg Series Vol 1-3。後半少し忙しくなる。11時過ぎ、閉店。外に出ると、ありがたいことに雨は止んでいた。このまましばらくは降らないでほしいもの。

明日は松本。碌山忌のとき休講したクラスの補講を5講時目にすることに。


July 13, Tuesday 2010

今日も朝から雨。かなり激しく降っている。昼前、松本へ。午後、2コマのクラス。夏休みまであと3週間。最後の週は試験なので、実質2週間。

先日の拾得での七夕コンサート(2日目)のあと、バンジョー奏者の北村謙さんにお会いした。前から存じ上げてはいたが、お会いするのは初めて。昨日「Banjo ひとり旅」というCDが送られてきた。松本からの帰路、聞かせていただいた。その堂々たる風貌から想像していた声や歌とは、少し違っていた。自然への憧憬を歌った優しい歌の数々。機会があったらオーリアッドにも歌いにきてもらいたいもの。

今まで Roger Love というヴォイストレーナーの方法をよく使い、人にも勧めてきた。最近 Eric Arceneaux という人のエクササイズを、ロジャー・ラブの方法と併用している。

彼が勧める15分間のエクササイズがある。3種類の方法が出てくるが、2番目のlip roll という方法は、腹筋を強め、腹式呼吸で、喉に力を入れないで歌うために極めて有用である。lip roll というのは、両唇を合わせ、鼻から息を深く吸ってから、お腹を凹ませながら、息を吐き、それで両唇を振動させるエクササイズである。大量の呼気を送らないと唇はうまく振動しない。
http://www.aapproach.com/myvoice/power-warm-up/

Roger Love のエクササイズを lip roll ですると、いいエクササイズになる。


July 12, Monday 2010

朝から雨。全国的に雨。長野県でも各地に大雨洪水警報が出たが、夕方には解除されたようだ。大雨洪水警報が出るたび思い出すのは、2006年7月の大雨。辰野を含む南信の各地に大きな被害をもたらした。7月19日朝、徳本水のカーブのところで、国道153号線が陥没した。そのときの写真は次のURLから。復旧するまで大変な不便を強いられた。

http://www.secondwind.jp/r153cavedin.htm


今日は雨ばかりでなく風も強かった。午後遅く、雨が上がってから、倒れたとうもろこしやスナップエンドウを起こし、棒をさして補強。

夕方少しの間だけ青空がのぞいた。




オンラインの朝日新聞に「ドミニク」という歌のことが書かれていた。この歌のことはよく覚えている。1963年、サンタローザに住んでいたとき、ラジオからよく流れてきた。Singing Nun(歌う修道女)というキャッチフレーズで一世を風靡した。

探したら YouTube にあった。
http://www.youtube.com/watch?v=_CIWmO7W0gc&feature=related

"Dominique, -nique, -nique, s'en allait tout simplement" と歌い出されたとたん、懐かしさがこみあげてきた。しかし、YouTube の画面下のコメントを読んで暗澹たる気持ちになった。そこには次のように書かれていた。

この歌によって彼女が得た収入はすべて修道院に寄付された。何年もして、ベルギー政府はこの歌の所得に対して税金が払われていないと彼女を訴えた。しかし、修道院は領収書を発行しなかったので、彼女はこの歌に関するお金の流れを証明できなかった。彼女は修道院に戻ることもできず、莫大な額の所得税に直面し、追い詰められ、自ら命を絶った。

Every cent she made from this song went right to the church, years later the Belgium government sued her for unpaid taxes on the earning on the song, she was unable to provide any paperwork to support the paper trail because the church did not give receipts. She was unable to return to the church and facing huge tax bills she was destitute and ended her own life.

この歌のほのぼのとした雰囲気とは相容れない、あまりにも痛ましい話である。

つかこうへいさんが亡くなった。62歳、肺癌。彼の劇も映画も見たことがない。しかし『人は幸せになるために生まれてきたのです』と『娘に語る祖国 』は愛読した。比較文化論のクラスの副読本としても何回か使った。今年の1月1日に書かれたという遺言に次の一節があったとのこと―
「先に逝くものは、後に残る人を煩わせてはならないと思っています。私には信仰する宗教もありませんし、戒名も墓も作ろうとは思っておりません。通夜、葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます。しばらくしたら、娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています」。


July 11, Sunday 2010


朝、草ぼうぼうのイチゴ畑の整理をしたあと、投票へ。その足で隣町へ。猫用品(猫砂、爪とぎ、ブラシ)とプランター用の土を買う。午後、畑の仕事を続けようと思ったら、雨。よく降る。

夜、各局、選挙の報道番組。午後8時、出口調査の結果を受けて、民主党の単独過半数獲得が難しいとのテロップが流れる。あまりめまぐるしく首相がかわらなければいいが。

「第38回七夕コンサート」2日目の写真を photo albums にアップした。
http://community.webshots.com/album/578140455NWnUgm

今夜は早目に寝ることに。


July 10, Saturday 2010

サウンドチェックをしているところへ、丸山俊治さん。柴田トシさんの詩に曲をつけた「貯金」から。そして久々に「満州の丘」。そして「とうもろこしの葉っぱ」。また8月15日がやってくる。ぼくが「それぞれの道」「新しい光迎えよう」。後者は久しぶりに歌う。コードがあやふや。

垣内彰さん、水曜日の「ほたるサロン」について言及し、「赤羽康男さんは、臼井吉見は『安曇野』を通して、人と人の出会いの重要性を伝えようとしたのだと思う、と語っていた・・・」、と前置きし、彼自身の若いころの出会いについて語る。大月高志さん、新しいギター (Martin D28)をもって登場。ギターの演奏、「イーハトーブの朝」、Green Sleeves そして、Sweet Bitter Samba。見事な演奏。ケースもグラスファイバーのこだわりのケース。中山ラビと同じケースとか。気がつかなかった。ここで前半終了。






後半トップは、大月さんと北原真紀さんのデュオ。「卒業写真」、そして北原さんのオリジナル「スタートライン」と「ハート・オブ・ソング」。最後の歌の高音の部分がとてもきれいだった。

丸山さん、「心の鏡」、そして原田和男さんの言葉にインスパイヤーされて書いたという「いつか叶うといいですね」、そして「新宿に降る雪」。原田さん、月曜日にバイクで佐久まで同級会へ行った話。途中で雨に降られ、ずぶぬれに。同級会の会場に入る前に、リサイクルショップでシャツとズボンを買って間に合わせたとのこと。写真上から3列目右、そのシャツとズボン姿の原田さん。80歳を超えた先生との再会の話も感動的。辰野から佐久まで何キロあるだろう。丸山さんと原田さんを見ていると、旺盛なセキギョクテキ精神に驚かされる。おふたりに共通する満州での幼児体験と関係があるかも。

続いてぼくが『ポジティブリー寺町通り』から「かれんなキャレン」と「俺のいない町」。前者は4 verses からなるオリジナル・ヴァージョンで。最後、大月さん「誕生」をピアノ弾き語りで、そして「カノン」。「誕生」を歌っているときの大月さんの表情がいい。そして歌も説得力があった。

静かなオープンマイクだった。しかし音楽のみならず、興味深いトークもいくつかあり、味わい深い夜になった。



July 9, Friday 2010

午後から雨との予報だったので、朝のうちに畑や家の周りの草をビーバーで刈ることに。しばらく留守にしたり、もどってきてからも忙しくてほったらかしていたら、草は伸び放題。草と共に、いつのまにかいくつか花も咲いていた。

ガレージの西側、卓也の柿ノ木の近くに、大きな百合の花が咲いていた。右上はじゃがいもの花。ヨーロッパでは最初、じゃがいもは花として珍重されたとか。マリー・アントワネットはじゃがいもの花を髪にさしていたらしい。中左は小松菜の花とモンシロチョウ。中右はタイマツソウ。左下はサンデッキの脇のどくだみの花。名前が悪いが可憐な花である。






午後は予報通り、雨。芝刈りを始めたが、中断。中谷勲さんについて調べる。

夕方、強く降る雨のなかオーリアッドへ。後半少し忙しくなる。Doctors T & U。U先生が将棋盤を見つけ、将棋をしようということに。中盤おされ気味だったが、最後逆転。いい勝負だった。そのあと遅くまでT先生と話す。「死んだら人はどこへ行くか」との問。無記。

赤羽康男さんが書かれた「臼井吉見の『安曇野』を歩く」をオンラインで読むことができる。その中で、中谷勲については、「信州白樺教育の始まり」から読むとよくわかる。


http://www.shimintimes.co.jp/yomi/aruku/119.html
http://www.shimintimes.co.jp/yomi/aruku/120.html
http://www.shimintimes.co.jp/yomi/aruku/121.html
http://www.shimintimes.co.jp/yomi/aruku/122.html
http://www.shimintimes.co.jp/yomi/aruku/123.html
http://www.shimintimes.co.jp/yomi/aruku/124.html
http://www.shimintimes.co.jp/yomi/aruku/125.html



July 8, Thursday 2010

暑い一日。 午後、ひとつのクラスで、キング牧師の I Have a Dream のスピーチのさわりの部分を解説し、We Shall Overcome の first verseを歌う。このクラスでは、今学期のはじめ、スティーブ・ジョブズのスピーチを読んだ。 I Have a Dream の全文を読むことが夏休みの課題。後期にはバラク・オバマのスピーチを読む予定。プリゼンテーションのフォーミュラを知る上でこれらのスピーチは極めて有用である。

今日読んだエッセイに、世界の珍味(ゲテモノ)があった。世界は広い。アフリカには、シロアリを珍味として食べるところがあるらしい。In Africa people fight over termite nests. とある。シロアリの巣があったら、文字通り奪い合いになるのだろう。生きたまま食べるとのこと。パイナップルの味がするらしい。

日本人は死の危険をおかしてまで、有毒の魚を食べ、毎年70人から100人が死ぬと書かれていた。フグを食べてそんなに多くの人が死んでいるのだろうか。

クラス終了後、数日前に提出すべきだった10月に予定されている公開講座のレジメを書く。ぼくができる話はやはり、追憶の60年代。そしてディランとコーエン。

レジメの作成に時間がかかり、家にもどったのが6時。7時過ぎオーリアッドへ。今夜はジブランの会の方々。遅くなって原田さん、甚平さんを着て、夕涼みがてらやってきた。うーむ。今夜も完敗。最近は棋譜を読む時間がない。それに中盤、不用意な手が多過ぎる。気をつけねば。


July 7, Wednesday 2010

午後7時から、朗読グループ「ひびき」主催のお話を聴く会。講師は、辰野美術館学芸員の赤羽義洋さんと市民タイムスの赤羽康男さん。

赤羽義洋さんは、「歴史から見た辰野町」とのタイトルで、パワーポイントを使って鉄道敷設によって栄えた辰野町の歴史を中心に話をされた。かつての辰野劇場の写真等、なつかしい写真がいくつもあった。
http://www.town.tatsuno.nagano.jp/office/sc/0200-machi/jr100th-a/nostalgic-p/index.html

赤羽康男さんは、先ず映画監督の熊井啓の話から入り、熊井啓と臼井吉見の共通点や相違点などを話したあと、臼井吉見著『安曇野』に登場する辰野出身、あるいは辰野にゆかりのある人物、赤羽王郎、矢島麟太郎、有賀喜左衛門、中谷勲について語る。信州白樺教育の中心にこれらの人がいたと知ることは大きな驚きである、と同時に大きな喜びである。特に24歳で亡くなった中谷勲の生涯は感動的。
http://www.shimintimes.co.jp/yomi/aruku/126.html




矢島麟太郎という名前は、子供のころ何度も祖母から聞かされた。一番印象に残っているのは「麟太郎さんはいつも蒲団に正座して聖書を読んでいた」という話である。遠い親戚にあたると聞いた気もする。

今日本が、そして辰野が置かれている状況を考えるとき、これらの人たちの「理想主義」から学ぶことは多いはず。朗読グループ「ひびき」はいい会を開いてくれたものである。

遅くに、若者4人がコーヒーを飲みにやってきた。しばらくして、そのうちの一人がギターを貸しほしいといい、ギターを弾き始める。そのうちにさらに一人がピアノを弾き始める。いい雰囲気である。オーリアッドをやっていてよかったと思う時が時々ある。お話しの会といい、4人の若者のといい、今夜はいい夜だった。


July 6, Tuesday 2010

昨日は老いを感じないなどと大言壮語をはいたが、今日は疲れている。右の上腕筋から首筋にかけて凝っていて、右の歯茎が痛む。年をとると疲れは翌日ではなく、二日後にでると言われるが、その典型。土曜日、雨の中、ギターケースとキャリーバッグを両手にもち、さらに右手で傘をさそうとしたのがいけなかった。

松本からの帰り、何度か居眠りしそうになった。アブナイ、アブナイ。帰宅し、猫と少し遊び、横になる。8時過ぎ目が覚めると、歯茎の腫れはますますひどくなっていた。ところが、9時過ぎ旅行からもどった家人が買ってきた peppermint oil (ハッカ油)を首筋から頬にスプレーしたら、ウソのように痛みがひいた。驚いた。ハッカ油はお風呂に数滴たらすとダイエット効果もあるとか。紅茶や水にたらして飲むこともできるようである。

明日目覚めれば、また元気になっているだろう。明日の夜はオーリアッドで、朗読の会ひびき主催の「お話を聴く会」がある。楽しみだ。


July 5, Monday 2010

電車を乗り継いで辰野へ。午後2時半家に着く。途中、浦島太郎伝説が残っている名勝「寝覚めの床」の写真を撮る。動いている電車の中から撮ったにしてはよく撮れた。木曽路は美しい。自然に溢れている。左の写真は、朝、ホテルの窓から撮ったもの。朝日がビルのむこうに昇るところ。



家人も昨日から旅行に出て留守。ドアを開けると、猫たちが嬉しそうに階段を下りてきた。しばらく一緒に遊んでから、昼寝。

昨夜、打ち上げで、年齢のことが話題になった。確かに七夕コンサートが始まった1973年のころの写真と比べれば、全員老いたのは一目瞭然。しかし、精神において、あるいは生き方において、みんな若い。還暦を過ぎているようには見えない。ぼく自身、昨夜そのことが話題になったとき、ディランの My Back Pages のコーラス Ah but I was so much older then, I'm younger than that now ♪を口ずさんで、老いたという感じがしないと言ったが、強がっているわけではない。事実そう感じている。耳が遠くなったことを除けば、専任の仕事をしていた10年前よりもはるかに元気である。Stay hungry, stay foolish! May you stay forever young!

明日は松本へ。夜、少々その準備。


July 4, Sunday 2010

朝起きて、歩いて寺町通りへ。コーヒー店で朝食をとったあと、四条まで歩き、タニヤマムセンでSDカードを買う。高島屋へ寄り、家人に頼まれていたものを、宅急便で送ってもらう。それから河原町へ行くとブラスバンドの音楽が聞こえてきた。何かのパレードである。そのあと再度寺町通りへ行き、写真を撮る。30年前の寺町通りとは雰囲気が少々違う。お洒落になっている。



市役所前で地下鉄に乗り、ホテルにもどる。しばらく昼寝をしてから、拾得へ。

リハーサルを済ませたあと、全員で来年度のパブリシティのための写真撮影。いつもは初日に済ませるが、今年は雨のため、今日撮ることに。

初日にトップに歌った者は、2日目は好きなところで歌えるという暗黙の了解がある。昨夜トップに歌ったひがしの君をのぞき、3人でくじ引き。ひがしの君がトップに歌うことを希望したので、2日目は、ひがしの、豊田、古川、三浦の順に。

今夜は、最近の七夕コンサートでは最高のコンサートになった。それぞれがとてもよかった。ひがしの君の「何も知らずに」「マキシム」よかった。豊田君の「ジェフベックは来なかった雨の丸山音楽堂」「チャオプラヤ河に抱かれて」など、ギターもボーカルもいつもより抑え気味で、逆に説得力が増していた。古川君のバンジョーは今まで聞いたなかで最高だった。去年より痩せた彼がロングネックのバンジョーをもっている姿は、どこかピート・シーガーを思わせた。「四季の想い出」はいい歌である。ぼくは、「私は風の声を聞いた」から入り、「祈りの歌」で終わった。その中に『ポジティブリー寺町通り』から何曲か。最後は、全員で、ホーボーズ・ララバイ」と「グッドナイト・アイリーン」。

いいコンサートになった要因のひとつは、昨日も書いたが、拾得のリニューアルされた high quality sound である。




The first photo by m. okano, the next four by miura and the last four by y. sasaki.

先日の「ほたる祭りライブ」に来てくれた岡谷の方が話しかけくれて驚いた。友だちとふたりで来てくれた。京都時代のぼくのクラスにいた人も何人かきてくれた。そうそう、『ポジティブリー寺町通り』のLPのジャケットにサインをしてほしいという人もいて驚いた。

12時過ぎまで打ち上げ。ひがしの君は今夜も酩酊、上機嫌。来年は39回目、そして再来年は40回目となる。今夜のようなコンサートであれば、いつまでも続いて欲しい。


July 3, Saturday 2010

京都は大雨。烏丸御池の地下鉄の駅から徒歩1分のホテルまで、キャリーバッグを左手に、右手にギターケースと傘をもってが歩いたが、びしょぬれに。人間に腕が3本あれば濡れずにすんだのだが。もう何年もこの時期に京都にきているが、これほど降ったことは今までなかった。

恒例のくじ引き。ひがしの、豊田、三浦、古川の順。大雨のせいか、いつもの七夕コンサートの初日にしてはお客さんが少ない。ひがしの君が歌い始めて、写真を撮ろうとしたら、「SDカードがありません」の表示。しまった。(下の写真は七夕コンサートのオフィシャルサイトより借用。写真はMIYAさん。)



All photos by a. miyamoto from the official tanabata concert webpage.

拾得のPAシステムが新しくなった。深みがありながら、実にクリアー。昨年まで2階の控え室にいると、下の音楽は聞こえてきたが、何か鳴っているという程度だった。今年は控え室にスピーカーを入れたのかと思うくらいにはっきりと聞こえてきた。そのおかげか、お客さんはすくなかったが、コンサートとしてはとてもよかった。

コンサート終了後、ワインを飲みながら残った人たちで打ち上げ。テリーが『ポジティブリー寺町通り』をiPodに入れて何回か聞いたが、面白いと言う。面白いという反応は意外だったが、気に入ってくれたようである。夜も遅くなって、彼が『ポジティブリー寺町通り』をCDプレーヤーに入れた。JBLの巨大なスピーカーからアルバムタイトル曲が流れてきた。リードギターは豊田君。横にすわっていた彼が言う、「今とおんなじやね」。今の彼のギターワークは格段に進歩しているように思われるが、本質的には変わっていないということか。最後まで聞いたが、拾得の新しいPAシステムのせいか、本当にいい音で聞こえてきた。

12時過ぎ、タクシーでホテルへ。雨は止んでいた。


July 2, Friday 2010

暑い日が続いている。午前中、スイカの蔓が延びてきたので、周りに藁を敷く。スイカの赤ちゃんのついた雌花がいくつか咲いている。

午後、歌の手直し。1曲は上手くいったが、もう1曲、これが難しい。途中あまりの眠さに、1時間ほど午睡。

夜、オーリアッド。今夜も蒸し暑い。朝方は晴れていたのに夕方からまた雨模様。でも昨日ほど激しい雨ではない。遅くに、歌の練習。そこへ、原田さん。「イッキョクどうですか」と言うと。「今夜はやめときます」との返事。珍しいことを言うなと思ったら、勘違いされていたよう。「一局どうですか」と言ったつもりが、原田さんには「一曲どうですか」と聞こえたようだ。

結局、一局お願いする。完敗。原田さん、「先日のコンサートはよかったね。あんな歌声は田舎の町ではなかなか聞けないよ」とのこと。同じような声を何人もの人から聞いた。

11時過ぎ帰宅。温度計は20℃を指している。

いよいよ明日から2晩、京都拾得で七夕コンサート。おおまかなセットリストを考えたが、最終的に決めるのはいつものことながら始まる直前。さてどうなることか。


July 1, Thursday 2010


一年の半分が過ぎた。後半の初日。

朝松本へ向かうときは快晴だったのに、午後2コマ目のクラスが終わる前、大きな雷鳴。雨も激しく降り出した。控え室にもどり、駐車場までどう行くか迷っていると、小雨に。

道中、雨はそれほど激しくなかったが、家についてしばらくして土砂降りの雨。「バケツをひっくり返したような」という形容が大袈裟でない降り方。雷鳴と稲妻も。

オーリアッドへ行く前、FIFAW杯の日本チームの記者会見を見る。PKをはずした選手の笑顔が見れてよかった。彼にとっては、いろんな意味で、値千金の失敗だった。物まねやアフリカの歌も飛び出す明るい会見。このチームのまとまりが感じられた。

7時過ぎオーリアッドに入る。まだ雨は強く降っていた。こんな夜はいつにもまして暇だろうと思ったら、同窓会で45、6年振りに会ったK君が奥さんとふたりで、やってきた。雨の中、ほたるを見てきたとのこと。生まれて初めて源氏ぼたるを見たという奥さんは興奮気味。K君は中国出張からもどってきたばかり。リクエストに応じて数曲歌う。「それぞれの道」「一通の手紙」、そして「薫子」。

そこへ隣町の歌声喫茶帰りの丸山さん。最近は畑が忙しいとのこと。草が伸びて草刈が大変とのこと。わかる、わかる。しかしその大変さが野菜の味をよくしてくれる。

最後に団体のお客さん。初めての方も多かった。I get by with a little help with my friends.



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