OREAD Diary July 1〜July 31



July 31, Monday 2006

午前中まだ涼しいうちに家のまわりの草をビーバーで刈る。大雨のあと気温が急に高くなったので、雑草の伸びるのがはやい。

その後しばらく中断していたライナーノートの翻訳を再開。採点もしなければいけないが、どうしても興味あるほうをしてしまう。バーズが1965年1月「ミスター・タンブリンマン」を最初にレコーディングしたとき、まだボブ・ディランはその歌を正式にレコーディングしていなかったことを知る。彼らはデモテープを聞いただけであった。

いつも疑問に思っていたことがある。バーズはこの4つのヴァースからなる歌のコーラスの部分とファーストヴァースとサードヴァースのみ歌っている。なぜ、詩的に面白く、内容的にも深いセカンドヴァースとフォースヴァースを歌わなかったのか。ひょっとしたら彼らが聞いたデモテープにその答えがあるのかも。

採点もいずれはしなければいけない。明後日までにはなんとかしたい。いや、しなければ。

夕方、スイミングへ。サウナから出てきたら一人の女性が話しかけてきた。舟木一夫さんのファンとのこと。そして「宝福寺にて」の入ったぼくの『メッセージ』ももっているとのこと。彼女は先日オーリアッドへきてくれた唐木沢のMさんのこともよく知っていて、今週末は新橋演舞場へ「特別公演」を見にいくとのこと。前から4列目のいい席らしい。人口2万3千の小さな町に、これでぼくが知る限り3名の熱狂的な舟木さんのファンがいる。凄い!



July 30, Sunday 2006

以前から赤羽真理さんに打診されていた彼の教会でのコンサートの詳細が決まってきた。オーリアッドの飛び入りライブをそのまま教会へ移したような顔ぶれだ。


  チャーチコンサート「感謝の贈り物」

  日時: 8月19日(土)午後6時開演、入場無料
  会場: 辰野キリスト教会(辰野町伊那富2647-1)
  出演: 赤羽真理、太田裕士、大月高志、遠藤淳一郎、
       ドクターふあ、三浦久&教会員有志

  問合せ:日本イエス・キリスト教団辰野キリスト教会 (0266-41-1614)


この教会へ今年新しく赴任された長谷川一夫、いや、長谷川和雄牧師ご夫妻はすでに2度もオーリアッドへきてくださった。一度は飛び入りライブのとき、もういちどは「ほたる祭りライブ」のとき。

聴衆は信者の方々が中心であると思われるが、どなたでも参加できる。おそらく長谷川牧師は地域に開かれた教会を目指しているのだと思う。ご都合のつく方は是非お出かけ下さい。


July 29, Saturday 2006

大工さんのコンサートからもう一週間。はやかった。その前の一週間が長く感じられたのは、大雨の被害でルーティーン化した日常が壊され、見知らぬ土地を旅するときと同じような感じだったからだろう。

大雨の被害といえば、今夜の飛び入りライブの出演者もそれぞれ大なり小なりの被害を受けていたことがわかった。

トップバッターはオーリアッド初登場の唐沢真紀子さん。彼女は、水野哲男さんと同じ学校で、外国籍の児童に日本語を教えている。「君と遠まわり」「アルプスの夕映え」のピアノ演奏。是非またきてほしいもの。




続いて久々登場の水野哲男さん。勤めている学校の玄関の中まで、中央道辰野SA近くの山の斜面から流れ出した土砂が入り込み、その除去作業が大変だったとのこと。「区画整理」「君の声が聞こえない」「青い空に」の3曲。1曲目は以前に一度聞いたことがある。住みなれた町が変わっていくことに対する危惧と希望。



ダニエル・ジリッグさん。まず、オーストラリアのアボリジニの楽器ディジリドゥを吹く。本来木でできているが、これはプラスティックでできている。長さを調節することによって音程を変えることができる。先日京都の民族楽器店で購入したレインスティックを思い出し、一緒に合わせてみた。風と雨の雰囲気が出ただろうか。そのあとダニエル I'll Be Your Baby Tonight と Promises。後者はクラプトンの中でもぼくの好きな歌。

 
(中央の写真は水野哲男さん提供)

赤羽真理さん。赤羽さんの住む辰野町上平出も大きな土砂災害があった。お兄さんが栽培している30本の栗の木が全滅したらしい。かつてお父さんの畑だったところ。「森の小道」「人生の嵐に」「千両梨の実」の3曲。栗の林の歌ができる予感。



藤森和弘さん。先週水曜日朝早く、実家のある箕輪町に住む妹さんから緊急電話―「お兄ちゃん、避難勧告が出たよ。ギターをとりにきて!!」。その日は会社を休み、今住む辰野町からギター救出するために急行。軽のワンボックスカーに詰め込むことができたのは11台のギターだけ。流れても仕方ないギターは後の残してきたが、幸いなことに、天竜川の堤防から水が溢れ出ることはなかった。

今日のギターは Martin D28。「人生に勇気」「片想い」「住みなれたこの町で」の3曲。特筆すべきは3曲ともにオリジナルであること。1曲目は初めて聞いた。災害に合った方々への応援歌。




前半の最後は遠藤淳一郎さん。Hotel California とRocky Racoon の2曲。上手い!Rocky Racoon はビートルズのホワイト・アルバムに収められている曲。このアルバムの中の曲は Back in the USSR, Ob-La-Di Ob-La-Da, While My Guitar Gently Weeps 以外あまり知らない。



5分の休憩後、ラウンド2。水野さん、藤森さんのラブソングに触発されて昔書いたというラブソング「白馬岳」、そして「24時間」。赤羽さん、遠藤さんのサポートで「旅人の木」と「千両梨の実」。続いて遅れてきた守屋武志さんが、ダニエルと一緒に One More Cup of Coffee と The Sound of Silence。ディランとキャッシュのデュエットのような。そのあと、ダニエルがソロで Blackbird。



藤森さん、「夏休み」「この命のすべてで」。後者を歌う前に彼はかつて野球少年であり、今年の長野県大会でベストフォーまで進んだ辰野高校に、キャッチャーとして「スカウト」されたと語る。しかし途中で挫折し、頭に剃りを入れていたころに書いたのが「この命のすべてで」とのこと。遠藤さん、Purple Haze とHelter Skelter。後者もホワイト・アルバムに入っている。



その後しばし歓談。ダニエルは、これからバイクで沼津へ行くと言って、バックパックを背負い、ヘルメットをかぶって出ていった。まるで隣町へ行くかのような気楽さで。

帰郷していて長い間こなかったIさんが顔を見せてくれた。おみやげに、ビール瓶の口に乗せて、押さえると栓が抜ける栓抜きをいただいた。これは便利だ。



July 28, Friday 2006

午後、松代高校と佐久長聖の決勝戦を見る。松代の投手の初回の投球を見て、1点は取られたが、球威もありいい投手だと思った。しかし「プロ」集団の長聖には通用しないだろうと思った。3回表、長聖が4-0とリードしたところで勝負あった・・・おそらく誰もがそう思ったに違いない。なにしろ長聖はほとんどの試合をコールドゲームで勝ち進んできたのだから。

2階へ上り、しばらく仕事をして、下に降りると、6回裏が終ったところ。なんと、松代が8-5でリードしている。それからはテレビの前に釘付け。

7回裏、松代2点を追加。10-5。今度こそ勝負あった、と思ったら、8回表、長聖4点をいれ、10-9。この流れからいくと長聖の逆転か。しかし8回裏、松代2点を加え、長聖を突き放す。9回表、長聖1点を加えたが、そこまで。12-10で松代の勝利。松代はノーシードの公立校。凄い。勝ったほうも負けたほうも皆号泣。見ごたえのある試合だった。松代は今年創立100年。甲子園初出場。Congratulations!

夕方久しぶりのスイミング。そのあとオーリアッド。

開店後しばらくして遠藤淳一郎さんと雅子さん。「あとから舟木一夫ファンのMさんも来ますよ」とのこと。彼ら三人は同じ職場の同僚。ぼくがMさんのことを知ったのは一週間ほど前のこと。陥没した国道153線沿いを歩いていると、前方から歩いてくる集団の一人が話しかけてきた。それがMさんだった。彼女は舟木一夫さんのファンで、彼のコンサートへ行ったら、アンコールで歌われた歌が同じ町に住むぼくがつくった歌だと人から教えられたとか。

Mさんが到着して、しばらくして赤羽真理さんもやってくる。ミニ飛び入りライブに。赤羽さんが遠藤さんのサポートで「千両梨の実」と「旅人の木」。遠藤さんが Hotel California と Heart of Gold。そしてぼくが、「千の風」と「夕方のおかあさん」、そしてMさんのために「宝福寺にて」。

その後しばし歓談。Mさんの舟木さんに関する熱狂的な話にみな呆然。彼女は8月2日から26日まで新橋演舞場で行われる「舟木一夫特別公演」に3回行く予定とのこと。


July 27, Thursday 2006


今日は松本へ行く前期最後の日。まだ採点や成績づけが残っていて、さあ夏休みだという開放感はないが、それでも今夜は少しのんびり。

夜遅くオーリアッドから戻り、焼酎のお湯割りをもって暗い庭へ。家人も誘ったが、虫が出るから遠慮するとのこと。夕方は虫に刺されるが、夜遅く刺されることはないのだが。

一人でベンチに寝転び空を眺める。土曜日の晩、大工さんたちと同じ場所で飲んだとき、屋宜さんが星座に詳しく、次から次へと星座の名を口にした。ぼくが自信をもって言えるのは北斗七星と冬のオリオン座くらいか。今年の夏は少し星座の名前を覚えようか。

星を見ているうちに、眠くなってうとうと。焼酎がまわったのか、ここ一週間の疲れが出たのか。家に入り、今こうしてコンピュータの前にすわっている。

オーリアッド、前半英語教室。後半、Hard Times, Come Again No More のディランのヴァージョンとエミルー・ハリスのヴァージョンが入ったCDを聞く。ずっとまえY先生からこのCDをもらったとき、この歌はあまり印象に残らなかった。今日聞いたら、なぜかストレートに心に入ってきた。特に今ぼくが苦しく辛い時を過ごしているというわけではないのだが。

辰野高校が松代高校に準決勝で負けた。残念。でも延長15回引き分け再試合のあとの試合である。疲れていても無理はない。彼らは大いに健闘した。


July 26, Wednesday 2006

今日は朝からいい天気、連日の大雨がウソのよう。

午前中、ある人に頼まれた英文のチェック。ずっと前に頼まれていたのに、大雨被害があったりして落ち着かず、延ばし延ばしになっていた。

午後は、仕事をしながら、時々階下へ。辰野高校と創造学園高校の準々決勝の野球の試合を見るため。昨日、2対2の15回引き分け、今日再試合。今日も接戦。5回表に辰高が1点をあげ1対1の同点になったところで2階へ。仕事をしなければいけなかったということもあるが、ドキドキして見ていられなかった。3時過ぎ階下へ降りて行くと、家人が「勝ったよ」という。テレビにスコアが出ていた。8回表辰高が1点、その裏創造学園が1点。9回表辰高が1点。3対2で辰高が勝った。実力拮抗した試合。両者ともにいいチームである。

夕方、オーリアッド。国道153号線が通れるようになって本当にありがたい。太田裕士さんがやってきた。実家の家業のドレッシングをオンラインで注文できるサイトができたとのこと。彼が書いたCMソング「ドレッソング」も聞くことができる。


July 23, Sunday 2006

昨夜の大工さんのコンサートには長野市からSさんとMさんがお見えになった。Sさんはマトムさんの写真の絵葉書集を、マトムさんに頼まれて大工さんに渡しにきたのである。

大工さんは何年か前、南アフリカへコンサートに行き、マトムさんと会ったことがあるとのこと。そのコンサートでは、大工さんが歌い始めるやいなや聴衆が熱狂的に踊り出したらしい。島唄とアフリカ音楽には共通するリズムがあるのだろうか。

SさんとMさんによれば、9月23日(土)午後、長野市ふれあい福祉センターで開かれるイベントでぼくが歌うことになったのは、マトムさんを囲む集会(6月21日)で歌った「千の風」がよかったからとのこと。あのときは交通渋滞でマトムさんの到着が遅れ、予定していた「ヴィクター・マトム」以外の曲も数曲歌った。

そこで、打ち上げの席で「千の風」を歌うことに。太田裕士さんにサックスで伴奏をつけてもらう。太田さんは、お父さんの親しい友人で、熱狂的な大工ファンのOさんと一緒にくる予定だったが、Oさんは災害対策会議に召集されてこれなくなってしまった。

歌い終わったあと、大工さんに「よかったらこの歌を歌ってもらええませんか」とお願いすると、いとも簡単に「歌いましょう」とのこと。

今朝別れ際、「今夜名古屋で歌うから音源が欲しい」とのことで、歌詞とCDをお渡しする。「コードは必要ですか」ときくと、「必要ない」との返事。名古屋へ着くまでに車の中で覚えるとのこと。三線はコードではなくメロディだけ弾くのだろうか。

今夜、名古屋で大工さんが「千の風」を歌ったかどうかまだ報告がない。大工さんが歌う「千の風」がどんな風に響くか大いに興味がある。


July 22, Saturday 2006

大雨により辰野、岡谷を中心に大きな被害が出た上、交通網が寸断され、開催するかどうか直前まで決めかねた「大工哲弘コンサート」、無事終了。参加取りやめが相次ぐ中、聞きにきてくださった方々に心から感謝。

前半は、琉球笛の屋宜公(やぎ・いさお)さんを迎えての伝統的な八重山の島唄。屋宜さんは沖縄出身、東京在住の整形外科医。30年来の大工さんのお弟子さんとか。島唄のことばは難しい。外国語だ。まったくわからない。しかし、三線と笛、そして大工さんのハリのある声が見事にブレンドし心地よい。

前半最後の曲は「安里屋(あさどや)ゆんた」。サーユイユイとかマタハーリヌ、ツンダラカヌシャマヨーというようなお囃子が客席からも聞こえてくる。これは一昨年の大工さんのコンサートで聞いて印象に残った歌のひとつ。

 

後半は、大工さんのソロ。新しいアルバム『ジンターランド』からの曲を中心に、「船頭小唄」など前半よりわかりやすい歌。それに「雨降りお月さん」「砂山」などの童謡。

『ジンターランド』には多くの童謡が含まれている。このアルバムを初めて聞いたとき、なぜ童謡かと思ったが、大工さんのトークで疑問解消。家族の絆が希薄になってしまった今の子供たちに昔の童謡を聞かせたいとのこと。そして、昨年お孫さんが生まれたと語ってから、「月ぬ美(かい)しゃ」を歌う。島唄の子守唄である。奥さんがこの歌を歌うと将来の三線名人は10秒で眠ってしまうとか。お孫さんの名前は「まなと」。真の名人と書く。



後半の最後のほうで、彼は軽快なイントロを弾き始め、さて何を歌おうかといいながら、「がんばろう」を歌う。コンサート中、彼は何度も今度の大雨による被害に言及した。この歌はこの地の人々への大工さんからの励ましのメッセージだと感じた。

アンコールは「生活の柄」「カチャーシー」、そして再度「安里屋ゆんた」。大いに盛り上がる。コンサートは休憩を挟み3時間。終ったとき、10時をはるかに超えていた。

打ち上げ後、大工さん一行と、宮所まで車で。そこから陥没現場を通り、旧道を歩いてわが家へ。その後、真っ暗な庭で、雲間に見える星を肴にしばらく飲む。そして、語る。


July 21, Friday 2006

ここ数日の大雨は長野県南部に大きな被害をもたらした。特に岡谷市の被害は大きかった。

昨日から今日にかけて、明日の大工哲弘さんのコンサートの予約取り消しが相次いだ。新潟から参加予定だった方々、それに岡谷市を中心とした被災地の方々。無理もないと思う。

また、コンサートを予定通り行うかという問合せもいくつかあった。

コンサートそのものを中止することも考えたが、今日の午後 off note の神谷さんと話し、少人数でもいいから行おうということになった。このような状況下である。聞きにきてくださる方々が、大工さんの音楽からエネルギーをもらい、元気になることができればいいのだが。

開店後しばらくして、遠藤淳一郎・雅子夫妻と赤羽真理さん。今日は、遠藤さんの40回目の誕生日とのこと。
Happy Birthday, Endo-san. Many happy returns of the day!

いくつかの歌を一緒に歌う。遠藤さんから、Hotel California のコードを教わる。3つのコードで弾く歌しかしらないぼくにはかなり難解。でも歌えるようになったら嬉しい。

左の写真は、今日の午後遅く、オーリアッドへ行くために家を出て、国道153号線陥没現場を通るときに撮ったもの。すでにかなり復旧作業が進んでいる。ありがたい。

車があり、道路があるのがあたりまえと思っていたところへ、突然、道路が陥没し通れなくなった。不便である。しかし、その不便を共有し、それを乗り越えようとしたとき、コミュニティの本来の姿が現れたような気がする。戦後の貧しい時代、人々が助け合ったように。



July 20, Thursday 2006

善知鳥(うとう)峠が、今朝、片側交互通行になったという情報を得て、いつもより早く家を出る。万が一のために、ペットボトルに水を入れ、おにぎりをもち、着替えとゴム靴も車にのせたが、何の問題もなく、スムーズに、実際のところ、いつもよりスムーズに、松本へ着いてしまった。善知鳥峠は数箇所で片側交互通行だったが、写真の箇所が一番土砂がせり出していたところ。

事務局のMさんによれば、電車が動かずこれなかった学生もいたようだが、特に欠席が目立ったわけではなかった。ただぼくの準備不足で、いつもの大雑把なクラスがさらに大雑把に。

5時近く、松本を出て、山麓線、塩嶺峠、岡谷を通ってオーリアッドへ。岡谷の市内を抜けるのに時間がかかった以外はきわめてスムーズ。辰野のメインストリートはひっそりとしている。オーリアッド6時20分着。なんか久しぶりのような、懐かしいな、そんな気分。

こういうときだからこそ、オーリアッドの灯を点けておかなければと思ったが、いつもより早く閉店し、家に帰ることに。徳本水の陥没地点の歩道は歩けるということで、宮所に車を置いて、歩くことに。11時少し前、無事帰宅。



陥没現場の写真。右の写真が切断された道路。その下の激流は写らなかった。


July 19, Wednesday 2006

オーリアッド、臨時休業。

大雨のため、わが家の近くを走る国道153号線が陥没し、通行不能になった。歩道は残っているが、全面通行止めで、オーリアッドへ行くすべがない。明日になれば、岡谷まわりで行くことができるかもしれない。

明日は松本へ行く日。実際に行けるかどうか、明朝にならなければわからない。準備をしようと思うが集中できない。頻繁に電話がかかってくる。上空にはヘリコプターがひっきりなしに飛び、警報サイレンが鳴りつづける。

陥没した道路の脇を流れる川は横川川で、その川に流れ込む小横川川の下流に位置する宮所、高畑、中央に住む人たちに、午後遅く、鉄砲水の恐れがあるとのことで、避難勧告が出された。避難場所は辰野高校体育館とのこと。

辰野のみならず、岡谷、箕輪、伊那で大きな被害が報告されている。これ以上広がらなければいいのだが。

 

今朝9時半ごろ、陥没現場で撮った写真。より大きな写真は


July 15, Saturday 2006

飛び入りライブデイ。昨日に引き続き今日も猛暑。オーリアッドに到着し、早速水撒き。そのあとすぐ安藤則男さんと甕綾子さんがやってくる。

サウンドチェックをかねて安藤さんに歌ってもらうことに。最初に「すべてを語りうること」と「ことば」という最近書いたというオリジナル2曲。それに Love Minus Zero。最初の曲が新鮮だった。惜しいことにまだ聞き手が少ない。



ぼくが「果樹園の道」「夕方のおかあさん」、それに「幼いころ野原には」を歌ったあと、藤森和弘さんが、今日は Martin D28 をもって登場。明後日(7月17日)の海の日にちなんで「海・その愛」、そして「旅的途上」。最後に、前回も歌った「この命のすべてで」。高校時代、友人の詩に曲をつけたという歌。名曲である。



甕さん。「アニー・ローリー」「シーベック・シーモア」を含む3曲。アイリッシュハープの繊細な響きが心地よい。甕さんのおかげで「シーベック・シーモア」のメロディはしっかりとぼくの中に定着した。



赤羽真理さん。最初の2曲「人生の嵐に」と「旅人の木」には遠藤淳一郎さんのギター、3曲目「千両梨の実」には、更に大月高志さんのピアノが加わる。いつもは「千両梨の実」の印象が強いが、今夜は他の2曲ともに遜色ない。



堀内千春さん。ロシア語で「ともしび」、韓国語で「故郷の春」、そして英語で「エーデルワイス」。彼が3曲目を歌うのを初めて聞いた。というより、英語で歌うのを初めて聞いたような。「花はどこへ行った」でもドイツ語で歌っていた。



次に遠藤さん。シド・バレットが亡くなったのは数日前のこと。彼を偲んで Wish You Were Here。そして Hotel California。後者は昨日も聞いたが、この歌を歌うときの遠藤さんの深みのある声がいい。そしてこの歌を聞くときはいつも、次の一行が心に沁みる。

  We haven't had that spirit here since 1969
  1969年以来その酒はここにはありません

spirit は酒と訳すこともできるが、精神と訳すこともできる。



芦部さんが都合でこれなくなり、MIYUさんのピアノソロ。ショパンのノクターン。見事な演奏。みんな熱心に耳を傾けている。6番テーブルにすわって、身を乗り出すように聞いていたダニエルの姿が印象的。



前半の最後は、ダニエル・ジリッグ。1曲目はウクレレで I'll Be Your Baby Tonight。2曲目 Baby, Please Don't Go。春日淳也さんが購入したばかりのジャンベで入る。3曲目、One More Cup of Coffee。安藤さんがリードギターで参加。



休憩なしで後半へ。安藤さん、MIYUさんのピアノが入り All Along the Watchtower。初めてとは思えないほど息が合っている。2曲目、大月さんのピアノと安藤さんのギターで、インストラメンタル。甕さん、「故郷の春」を含む3曲。藤森さん、遅れてやってきた奥さんに聞いてもらいたいと前半にも歌った「この命のすべてで」。そして奥さんのために今年4月書いた「住みなれたこの町で」。



堀内さん、韓国語で「故郷の春」。ぼくも韓国語でこの歌を歌えるようになりたいもの。甕さんからこの歌の楽譜をいただいた。遠藤さん、Knocking on Heaven's Door と All Along the Watchtower。MIYUさん、ピアノソロ。タイトルを聞きそびれた。



最後に総出演。ボーカル、ギター、ダニエル・ジリッグ;ギター、安藤則男;ハープ、バックボーカル、遠藤淳一郎;パーカッション、春日淳也;ピアノ、大月高志。ビートルズで Get Back と  Girl 、そして最後にブルーズのセッション。



最後の演奏が終ったのは11時近く。しばらく歓談。

来週は大工哲弘コンサートのため飛び入りライブはありません。



July 14, Friday 2006

暑い一日」と昨日の日記の冒頭に書いた。単なる予告編だった。本編は今日。猛暑。朝方しばらく庭に出て花や野菜に水をやるだけで、汗だく。昼過ぎ、玄関先の温度計を見たら35℃あった。温度計は、この時間帯には日が直接あたらないところにある。なにかの間違いかもしれないと思ったが、夜のニュースによれば、38℃を超えたところもあり、熱中症で亡くなった人もいるとのこと。間違いではなかった。

二階のぼくの部屋はとくに暑い。先週末の京都行きと昨日の松本での仕事の疲れも残っていて、体調はすこぶる悪い。仕事に集中できない。仕方なし、メールを打って、今週末締め切りの校正を来週火曜日まで延ばしてもらうことに。

夕方オーリアッドへ。駐車場に車を止め、外に出る。駐車場や歩道のアスファルトから、まとわりつくような熱気が押し寄せる。まず、店の周りの水撒き。それにクモの巣とり。今年はクモの巣が異常に多い。

開店直後、赤羽真理さんと遠藤淳一郎さんがやってくる。しばらくして、遠藤さんの奥さん。ひとしきり、暑さの話題。そして、ペンタトニック・スケールの話に。赤羽さんがコードを弾き、遠藤さんがペンタトニック・スケールのデモンストレーション。なるほど、これは便利。

その後、太田裕士さんが太鼓を借りにやってきた。さらにDr. T と、Dr. Nがやってくる。彼らのために、遠藤さんに歌ってもらうことに。途中から太田さんがピアノで入る。「ホテル・カリフォルニア」。よかった。

その後、少し遅くまで四方山話。



July 13, Thursday 2006

暑い一日。完全に夏がきた。朝から松本。帰路、ゴム長靴を買う。立派なものが450円。安い。安くてありがたいが、あまりの安さに漠然とした不安を抱く。安かろう悪かろう、という不安ではない。最近は Made in ×× と書かれていても品質のいいものが多くなった。コンピュータの時代であれば、地球のどこで作られてもそれほどの違いはないだろう。

上手く言葉に表わせないが、コーヒーいっぱいの値段で上等なゴム長が買えるというシステムに対する不安とでもいおうか。ディランの Union Sundown に通じる不安とでもいおうか。

夕方家に戻り、しばらく休んで、オーリアッドへ。ボブ鈴木がきていたとのことだが、ぼくが着いたときにはいなかった。

前半英語教室。後半オーリアッド。遅くに赤羽真理さんがバイクでやってくる。彼の通う教会の長谷川牧師夫妻から頼まれたといって綺麗に包装された本を手渡された。家に戻り包みを開けると、日野原重明著『わたしが経験した魂のストーリー』という本が出てきた。

表紙をあけると見返しの左側に、ご夫妻の丁寧な、ありがたい言葉が書かれていた。その冒頭には「伝道の書」からの引用があった。

  神のなさることは
  すべての時にかなって美しい
  神はまた人の心に永遠を与えられた

「伝道の書」は聖書の中でもぼくのもっとも好きな書である。仏教に通じるところがある。ピート・シーガーの「ターン、ターン、ターン」は「伝道の書」3.1-8 の言葉をもとにして書かれたもの。長谷川牧師夫妻が引用された言葉は、その数節あと、11節に登場する。

「神はまた人の心に永遠を与えられた」というところに少し違和感を覚えた。というのは、「伝道の書」は「すべては空である」という厭世的なトーンに満ちていると思っていたからである。調べてみたら、新しい訳の聖書にはちゃんと、He has also set eternity in the hearts of men... となっていた。ぼくが昔よく読んだ King James Version では、そこのところは、also he hath set the world in their heart... となっている。

いずれにしろ、ここ数年、再び聖書に、そしてキリスト教にぼくの関心が向きつつあるのを感じる。そんな折り、赤羽さんを通して、長谷川牧師ご夫妻にお会いできたことは、まさに Amazing Grace(驚くべき神の恩寵)である。


July 12, Wednesday 2006

週末の疲れがどっと出て、今日は一日心身ともに不調。それでも明日松本へ行く準備を少しし、今月末が締め切りの翻訳にとりかかる。翻訳は京都へももっていったが、一行も訳せなかった。

MLBのオールスター戦もゆっくり見ることができない。イチローの初打席三振を見てスイッチを切る。

夜は久々のオーリアッド。疲れているのがわかる。カウンターの中でうとうと。コンピュータの前でうとうと。早めに切り上げた。

先日、拾得の控え室で、古川(豪)君がペンタトニック・スケールというものを教えてくれた。このスケールを覚えると、リードギターやブルーズが弾きやすくなるとか。

ときどき仕事の合間に練習しているが難しい。アマゾンブックスで検索したら、「
1日10分! ギタードリル ― ペンタトニック活用術」という本があった。早速注文した。三日坊主に終らなければいいが。


July 10, Monday 2006

7日8日の二日間、京都「拾得」の「七夕コンサート」で歌ってきた。今年で34年目。1973年の一回目、ぼくは27歳だった。感慨深いものがある。ぼくが歌い続けることができたのはこのコンサートのおかげ。1982年、長野県に戻ってから、1989年に活動を再開するまで、人前で歌うのは「七夕コンサート」だけだった。

その頃は新しい歌もできず、宿題を果たすべく7月になると京都へでかけて行った。歌うことが辛い時代だった。今ようやく歌うことを楽しむことができるようになった気がする。自分の歌のサイズというか容量がわかってきて、無理しないで歌うことができる。気づくのが遅すぎた感もあるが。

今回はサックスの太田(裕士)君がきてくれて大いに助かった。彼のサックスは好評で、二日目には豊田君の「列車を走らせる男たちの歌」に、JRマンのサックス奏者、宣谷さんとともにサックスを吹き、大いに客席を沸かせた。

好評といえば、「ときわのドレッシング」も好評だった。二日目のぼくの出番の中で「ドレッソング」を披露してもらい、ドレッシングを販売した。宅急便で宮田村から届いたドレッシングは売り切れ、足りなくなった。

二日間にわたって、最近よく歌う「千の風」「果樹園の道」「夕方のおかあさん」「次郎」(ショートヴァージョン)のほかに、「あの果てしない大空へ」「ガビオタの海」、そして70年代前半、京都で書いた「宝福寺にて」「パーティーは終ったよ」などを歌った。「碌山」とか「カムサハムニダ、イ・スヒョン」のような長い歌は今回見合わせた。



昨年の還暦の誕生日に長男から贈られた赤い Takamine をもっていった。多くの人たちから大いに羨ましがられた。

七夕コンサートは同窓会、Reunion 的な意味合いがある。毎回顔を出してくれる友人たちのほかに、今回は25年前、駿台予備校京都校でぼくのクラスにいたという人や、34年前、京都ユネスコ英語学校でぼくのクラスにいたという人もきてくれ、懐かしかった。百万遍のちかくに住んでいたときよく行ったお好み屋さんの娘さんもここ数年きてくれるようになった。今年は開演前、弟さんの訃報を聞かされた。彼女に「千の風」を捧げた。

ひがしの君、ラビちゃん、豊田君、古川君ともに元気だった。古川君はタバコをやめて、10キロ太ったとのこと。前は痩せすぎていたので丁度よくなった。髭をたくわえ、格好よかった。2日目、写真を撮るのにおあつらえむきの席が一つ空いていて、そこにすわり出演者の写真を撮った。しかし古川君がトリで登場したときには、電池がなくなっていた。

ぼくの写真は横にすわっていた若い女性に撮ってもらった。ひがしの君をおっかけて動画を撮っている映像作家である。歌い終わってステージから降りていくと、彼女はぼくにカメラを渡しながら「電池がなくなりました」といった。プロは写真の撮る数が半端ではないようだ。そういうわけで古川君の写真を撮ることができなかった。彼の風格ある姿をここにお見せできないのが残念。




今回最も印象に残ったのは、ドクター・シンガーソングライターの藤村直樹さんとコンサート後、ワインを飲みながら二日間語ったこと。


July 7, Friday 2006

午前11時から農協会館で住民検診。去年に比べて体重が4キロ減った。身長も1センチ減。

夜、オーリアッドにて、太田裕士さんと明日と明後日の「七夕コンサート」の練習。太田さんの高校時代の部活の後輩が二人聞きにきてくれた。二人ともミュージシャンである。一人はファゴット、もう一人はトランペットを吹くとのこと。一度オーリアッドへ演奏しにきてもらいたいもの。

その後、クラシック・フリークの二人のお医者さん。いくつかぼくの歌を聞いてもらったあと、モーツアルトとバッハを聞く。先日石崎さんにパワーアンプ Classic Pro CP1000 を設置してもらったせいか、U先生がしきりに音がよくなったと言われる。確かに臨場感溢れる音。モーツアルトのクラリネットの曲がよかった。

一度U先生にお願いして、オーリアッドでクラシック音楽講座を開いてもらいたいもの。

明日はオーリアッドは臨時休業です。


July 6, Thursday 2006

暑い一日。湿度も高く蒸し暑かった。一日松本。夕方家にもどり、オーリアッドへ。NTT-ME のOさんが Outlook Express の調整をしてくれていた。数日前から、メールが受信できなくなっていた。何度繰り返しても139通の同じメールが入る。残りのメール数は日毎に増える一方。英語教室から戻ってみると直っていた。ありがたい。

先月のほたる祭りライブにきてくれたHさんが顔をだしてくれた。家は東京にあり、普段は甲府に住んでいて、時々辰野へくるという方である。英語教室があるためあまり話せなかったが、是非またお会いしたいもの。iPod にぼくの3種類のアルバムを入れていて、出張先でも聞くことができるとか。「『碌山』の中の曲はどれもいいですね」とおっしゃっていた。先日いただいたメールには、「<次郎>は、歌詞は長くても決して単調にならずに歌詞ともども心に浸み込みます」と書かれていた。

「次郎」は井口喜源治さんの詩に負うところが大きいが、ぼくも大好きな歌で、嬉しいことに、最近「次郎」がいいという人が増えている。太田さんのサックスが入ったショートヴァージョンが好評である。


July 5, Wednesday 2006

6時半オーリアッドに入ると1番テーブルで遠藤淳一郎さんと奥さん、それに赤羽真理さんがコーヒーを飲んでいた。土曜日の飛び入りライブのあと、遠藤さんがぼくのハーモニカホールダーと、そこについていたBのハーモニカを間違ってもっていてしまったとのことで、返しにきてくれたのである。

土曜日以後オーリアッドに入るのは今日が初めて。まったく気づかなかった。今度の土曜日は京都で「七夕コンサート」がある。遠藤さんが気づいてくれてよかった。

8時過ぎ、太田裕士さんがやってくる。「七夕コンサート」のための練習。以前にも増して息が合ってきた。今年は比較的短い歌をいくつか歌うつもり。久々に「パーティーは終ったよ」を歌おうと思う。この歌はサックスが入ることによって蘇った感がある。

今日は一日雨が降ったり止んだり。11時過ぎ外に出ると小雨が降っていた。明日は松本へ行く日。大雨が予報されている。予報通りにならなければいいが。


July 3, Monday 2006

レイ・チャールズの一生を描いた『レイ』を見た。もっとも印象に残ったところは、7歳かそこらで視力を失ったあと
、レイが聴力を異常に発達させたところ。それはレイを自立させるために、誰かに頼ろう、誰かに助けてもらおうとするレイを、厳しく突き放したお母さんのおかげ。

彼は、部屋の中にいて、人々が話していても、窓の外のハチドリの羽音や、バッタが床を這う音を聞くことができた。

後年プロのミュージシャンとなっても、彼はいつも耳をそばだてていた。バンドを編成する楽器の音に、コーラス担当の女性シンガーたちの声に、そして何よりも自分のピアノと声に。

時代の潮流や音楽の傾向にも耳を傾けた。プロデューサーたちの反対を押し切っても、彼は自分の耳を信じ、ジャンルを超えていくつものヒット曲を出した。

彼の滑らかで深い声は、彼が「聞く人」だったことからきているような気がする。



July 1, Saturday 2006

飛び入りライブデイ。今晩はファイヴペニーズで演奏があるので来ないと思っていた太田裕士さんが、開店直後、岡谷への途中顔を出してくれた。まだ客席には誰もいなかったが、藤森和弘さんとぼくの歌に一曲づつサックスをつけてもらう。おかげで「七夕コンサート」のいい練習になった。



トップバッターは藤森さん。今日のギターは Ovation Super Adamas。灰色がかったブルーの色合いが素晴らしい。「これ以上」「旅立ち」「この命のすべてで」の3曲。最後の曲は高校時代、「不良仲間」の詩に藤森さんが曲をつけたものだという。詩もメロディも高校生の作品とは思えぬレベル。引き出しの奥にはもっと自作の作品が入っていそう。



赤羽真理さん。「鹿のように」「森の小道」「人生の海の嵐に」の3曲。しっとりと語りかけるように歌う。以前は、サビの部分で声を張り上げるとき、たまに音がわずかずれることがあった。それがなくなった。今彼は聴衆に向かって歌っていると同時に、自らに向かって歌ってもいる。自分の声に耳を傾けている。説得力が大いに増した。



藤岡直樹さん。オーリアッド初登場。小振りのカウボーイハットをかぶりギターケースを提げ、のそっと、ドアを開けて入ってきた。西部の酒場に流れ者が入ってきたかのよう。その雰囲気に見事にマッチした Don' Think Twice, Rainbow, Lover Come Back to Me のギター・インストラメンタル。



続いてオーストラリア出身のダニエル・ジリッグさん。Denomination Blues, Blackbird, Norwegian Wood の3曲。一曲目に守屋武志さんがコーラスで入る。とてもいい感じだ。守屋さんには今後もっと、ダニエルと一緒に歌ってもらいたいもの。ダニエルはオーリアッド2回目。前回は5月27日の飛び入りライブ。ベトナム在住のオーストラリア人の友人アンドリューと一緒だった。



大月高志さん。ダニエルのビートルズ・カバーを受けて Yesterday。そして Canon。ここで立ち上がりかけたが、客席からのリクエストを受けて Merry Christmas, Mr. Lawrence。いつもながら見事な演奏。



遠藤淳一郎さん。巧みな英語でダニエルと話をしたあと、Rainday Woman #12 & 35, Masters of War, I Got a Feeling の3曲。最初の2曲はディランの曲。特に1曲目は難しい曲だが、見事なカバー。



遠藤さんにはそのままステージに残ってもらい、大月さんと赤羽さんにステージに上ってもらう。ここから第2ラウンド。ギター遠藤淳一郎、ピアノ大月高志で、赤羽さんが「千両梨の実」と「旅人の木」を歌う。以前から何度も「千両梨」の作品としての質の高さを述べてきたが、今晩の「千両梨」は実に素晴らしかった。3人で一緒にやるのは初めてとのことだが、息がぴったり合っていた。藤森さん、父の日の近くに歌うべきだったがと語りながら「父さん」、そして自作の「住みなれたこの町で」。藤岡さん、Email from Memphis, Mr. Sandsman, Young Thing の3曲。一曲目は自作の曲と紹介したような気がする。エルヴィスが好きだとも。



ダニエル、May You Never, Everybody's Talking の2曲。1曲目は初めて聞く曲。コーラスの May you never lose temper if you get in a barroom fight (酒場でケンカに巻き込まれてもカッとならないように)が耳に残った。遠藤さん、 In My Time of Dying, Stairway to Heaven の2曲。レッド・ツェッペリンの2曲目が特に印象的。美しいメロディ、見事なギターワーク。最後にぼくが、遠藤さんと大月さんのサポートをえて「オーリアッドバンドの歌」。そしてソロで「千の風」。「千の風」は、最近お父さんを亡くした A さんのために。 



その後しばし歓談。「西部の流れ者」藤岡直樹さんは飯田から「流れて」きたとのこと。また是非軽快なタッチのギターを聞かせてもらいたいもの。

来週の土曜日(7月8日)は臨時休業。再来週の土曜日(7月15日)の飛び入りライブはすでに多くの人が参加を表明している。


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