ロング・ブラック・ヴェイル

10年前、ある寒くて暗い夜
誰かが殺された、タウンホールの灯りの下
現場にいた人は多くなかったが、みんな同意した
逃げた男が俺に似てると

彼女は丘を歩く、長い黒いベールを身にまとい
夜の風が唸るとき、彼女は俺の墓にやってくる
誰も知らない、誰にも見えない
誰も知らない、俺以外には

裁判長が言った、おい、アリバイはないのか
もしどこか他のところにいたら、死ぬ必要はない
俺は何も言わなかった、それは死刑を意味した
あの時、俺は親友の妻の腕の中にいた

絞首台は高く、永遠がそこにあった
彼女は群衆の中にいた、涙は流さなかった
でも時々夜、冷たい風が唸るとき
長い黒いベールを身にまとい、俺の骨の上で泣く

彼女は丘を歩く、長い黒いベールを身にまとい
夜の風が唸るとき、彼女は俺の墓にやってくる
誰も知らない、誰にも見えない
誰も知らない、俺以外には
                         (三浦久訳)